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2024年06月21日
【初心者必見】登山リュックの疲労軽減テクニック
みなさん、山渡ってますか?
始めて本格的登山リュック背負って登ったら
肩が凝る
肩が痛い
背中がツラい
腰に疲労が溜まる
というツラさを感じた方は少なくないはず。
大半の方は
本格的登山リュックが重いから
持って行った装備が重いから
と考えがちです。
ですが、ちょっと待った!
正しく背負えてますか?
今回は、登山リュックの疲労軽減テクニックの解説です。
登山リュックは腰で背負うというくらいですので、
ヒップベルトをしっかり締めましょう。
まずは高さは、バックルが おへその位置のチョット下あたり に来るようにセットします。
または、パンツのベルトの高さと同じ位置を目安にします。
ヒップベルトにパッドがある場合は、パッドは 骨盤の張っている骨を包み込む ようにあてがいます。
締めるテンション(強さ)ですが、まずは片手で左右同時に引っ張ります。
その際、バックルが真ん中に来るように注意しましょう。
中型以上のリュック(30リットル以上)の場合は、重量も増しているので、強く締めます。
両手で左右片方づつ強く引き締めます。これ以上締まらないくらい締めます。
骨盤はベルトで強く締めると安定し、股関節の可動域も確保できるので、強くしても問題ありません。
骨盤の高さでリュックを固定することで、肩にかかる負荷を軽減できます。
締め方が弱いと骨盤の位置よりリュックが下がってしまい、肩の負荷が増してしまうので注意しましょう。
チェストベルトのメリットは、
1.ショルダーベルトが開いて肩から滑り落ちないように固定できる
2.チェストベルトの支点ができることで、肩への負担が軽減される
の2点です。リュックの重量が増すほどチェストベルトのメリットを感じます。
ただし、正しく締めないと効果は半減します。
まず位置(高さ)ですが、 鎖骨の付け根とみぞおちの真ん中あたり に合わせます。
または、 脇の下のつけ根の高さ に合わせます。
意外と初心者の方は、 チェストベルトがスライドする ことに気付いていないことがあります。
そのため、位置の調整をせず、買った時のままの位置で締めているのでもったいない。
次にテンション(強さ)ですが、これは強く締めません。
ピンと張った状態で、弛まない程度にします。
強く締めすぎると胸郭が広がるのを妨げるため、呼吸が浅くなってしまいます。
これでは、逆に疲労感が増してしまいます。
呼吸が荒くなったときは、休憩時に一旦外すと楽になります。
スタビライザーは、ショルダーベルトの上部とリュックをつないでいるベルトです。
リフトベルトと呼ぶブランドもあります。
締め方は、可能なら鏡で確認しながら締めましょう。
まずは鏡に体側を映すように立ちます。鏡を見ながら引っ張ります。
引っ張りすぎるとショルダーベルトが持ち上がってしまい、肩との間に隙間が空いてしまいます。
この状態は、前肩や鎖骨に強くストレスがかかるため結構つらくなります。
普段背負っているカジュアルなデイパックは、基本ワンサイズで、
スポーティなデザインは平均的な男性の体格に合うように作られています。
アウトドアブランドのデイパックも同様に基本的に男性規格になっています。
しかし、登山のような長時間動き回る場合は、できるだけその人の体に合ったリュックのの方が
体形にフィットするだけではなく、荷重分散し体幹も維持できるので、
リュックが手で持った時より軽く感じ、非常に動きやすくなります。
体に合っていないと、ショルダーベルトがずれて肩にストレスを与えたり、動くたびにリュックがバウンドしたり左右に振られたりして安定しません。
更に肩に食い込んだ感じがして痛みが出る場合もあります。
では、 体に合っているということはどういうことでしょうか?
リュックの場合サイズを合わせるということは、 背負う人の背中の長さを合わせる ということです。
こうすることで、リュックの腰の位置と肩の位置が決まり、ショルダーベルトの長さの過不足が減り、体にしっかりフィットします。
この時の背中の長さを、バックレングスと呼びます。
ブランドによりますが、機能的な登山リュックを製作しているところなら、
まずフレームサイズがあります。
それは、メンズサイズとレディスサイズに分かれたり、S・M・Lサイズといった表記になっている場合もあります。
そして、バックパネル(リュックの背中が当たるクッション部分)にサイズ調整機能があるものがあります。
これで背負う方のバックレングスを測って合わせます。
とりあえず、おおよそのサイズの目安としては、
●Sサイズ:バッグレングス38~43?p 身長145~160?pくらい
●Mサイズ:バッグレングス41~51?p 身長160?p~175?pくらい
●Lサイズ:バッグレングス45~58?p 身長170?p以上
これはあくまでも目安なので、やはり専門店に行って合わせてもらうことをお勧めします。
ジェンダー使用も選んで、バックレングスも調整したのに。背負った感じに違和感や肩にストレスを感じる場合は、
荷物の入れ方(パッキング)に問題があることがあります。
実は疲れないパッキングには3つの技があります。
では、以下の3つをチェックしてください。
リュックの重心が下の方に集中すると、肩を強く引っ張られる感じになります。
これは、人を負ぶった時に乗った人の腰が自分の腰より下がると後ろへ引っ張られれて辛くなるのと同じです。
荷物を入れるときは、水や食料、食器などの比較的重さのあるものは上の方に、
シュラフやレインウェアなど比較的軽いものは下に入れましょう。
人が物を背負って重さを感じにくいのは首の上といわれています。
背骨や太い筋肉が走っている体幹に近ければ近いほど重さを感じにくくなります。
その為リュックの場合、自分の肩甲骨付近に重心を集中させると、肩の加重が減って楽になります。
よって、一番重い水などの飲料はリュックの上の方で体側に近い位置に固定すると楽になります。
肩がつらいといっている方の多くは、飲料やペットボトルをリュックのサイドポケットに詰め込んでいることが多いですね。
特に荷物の少ない日帰り登山の時は、いくら順番通りパッキングしても、そのままではリュックのボトムまでズリ落ちてしまいます。
そこで、サイドにあるコンプレッションベルトを有効利用しましょう。
締め方は(2本ベルトの場合)、
まず、蓋を締めて逆さまに置きます。
中身がリュックの上部に集まるようにしたら、下側のコンプレッションベル?を強く強く締めます。
何ならぺちゃんこになっても構いません。
次に
上側のコンプレッションベルトを締めます。中身をしっかりとホールドするように締めます。
これで出来上がりです。上が重く下が軽くなり背負いやすくなります。
※サイドベルトが1本の場合は、リュックの下部にバスタオルなどを詰めると効果的です。
まずは一度お試しください。
うまくできるとこの詰め方でしか快適に背負うことが出来なくなりますよ?
最後までお読みいただきありがとうございました。
基礎体力に左右されるところはありますが、やはり肩や腰の疲労や痛みを感じるのはかなりのストレスですよね。
こんなストレスは、ホントはリュック選びから始まっているのですが、
今回は
「リュック選びは間違っていないのに?」
と思っている方にとって一工夫の解説でした。
これが楽しい登山になる一助となれば幸いです。
もし何かご質問があればコメント欄にお願いします。
それでは、ご安全に
始めて本格的登山リュック背負って登ったら
肩が凝る
肩が痛い
背中がツラい
腰に疲労が溜まる
というツラさを感じた方は少なくないはず。
大半の方は
本格的登山リュックが重いから
持って行った装備が重いから
と考えがちです。
ですが、ちょっと待った!
正しく背負えてますか?
今回は、登山リュックの疲労軽減テクニックの解説です。
?@ヒップベルト締めてますか?
登山リュックは腰で背負うというくらいですので、
ヒップベルトをしっかり締めましょう。
まずは高さは、バックルが おへその位置のチョット下あたり に来るようにセットします。
または、パンツのベルトの高さと同じ位置を目安にします。
ヒップベルトにパッドがある場合は、パッドは 骨盤の張っている骨を包み込む ようにあてがいます。
締めるテンション(強さ)ですが、まずは片手で左右同時に引っ張ります。
その際、バックルが真ん中に来るように注意しましょう。
中型以上のリュック(30リットル以上)の場合は、重量も増しているので、強く締めます。
両手で左右片方づつ強く引き締めます。これ以上締まらないくらい締めます。
骨盤はベルトで強く締めると安定し、股関節の可動域も確保できるので、強くしても問題ありません。
骨盤の高さでリュックを固定することで、肩にかかる負荷を軽減できます。
締め方が弱いと骨盤の位置よりリュックが下がってしまい、肩の負荷が増してしまうので注意しましょう。
?Aチェストベルトは締めてますか?
チェストベルトのメリットは、
1.ショルダーベルトが開いて肩から滑り落ちないように固定できる
2.チェストベルトの支点ができることで、肩への負担が軽減される
の2点です。リュックの重量が増すほどチェストベルトのメリットを感じます。
ただし、正しく締めないと効果は半減します。
まず位置(高さ)ですが、 鎖骨の付け根とみぞおちの真ん中あたり に合わせます。
または、 脇の下のつけ根の高さ に合わせます。
意外と初心者の方は、 チェストベルトがスライドする ことに気付いていないことがあります。
そのため、位置の調整をせず、買った時のままの位置で締めているのでもったいない。
次にテンション(強さ)ですが、これは強く締めません。
ピンと張った状態で、弛まない程度にします。
強く締めすぎると胸郭が広がるのを妨げるため、呼吸が浅くなってしまいます。
これでは、逆に疲労感が増してしまいます。
呼吸が荒くなったときは、休憩時に一旦外すと楽になります。
?Bスタビライザーの締め方のコツ
スタビライザーは、ショルダーベルトの上部とリュックをつないでいるベルトです。
リフトベルトと呼ぶブランドもあります。
締め方は、可能なら鏡で確認しながら締めましょう。
まずは鏡に体側を映すように立ちます。鏡を見ながら引っ張ります。
引っ張りすぎるとショルダーベルトが持ち上がってしまい、肩との間に隙間が空いてしまいます。
この状態は、前肩や鎖骨に強くストレスがかかるため結構つらくなります。
?Cそもそもバックレングス合ってますか?
普段背負っているカジュアルなデイパックは、基本ワンサイズで、
スポーティなデザインは平均的な男性の体格に合うように作られています。
アウトドアブランドのデイパックも同様に基本的に男性規格になっています。
しかし、登山のような長時間動き回る場合は、できるだけその人の体に合ったリュックのの方が
体形にフィットするだけではなく、荷重分散し体幹も維持できるので、
リュックが手で持った時より軽く感じ、非常に動きやすくなります。
体に合っていないと、ショルダーベルトがずれて肩にストレスを与えたり、動くたびにリュックがバウンドしたり左右に振られたりして安定しません。
更に肩に食い込んだ感じがして痛みが出る場合もあります。
では、 体に合っているということはどういうことでしょうか?
リュックの場合サイズを合わせるということは、 背負う人の背中の長さを合わせる ということです。
こうすることで、リュックの腰の位置と肩の位置が決まり、ショルダーベルトの長さの過不足が減り、体にしっかりフィットします。
この時の背中の長さを、バックレングスと呼びます。
ブランドによりますが、機能的な登山リュックを製作しているところなら、
まずフレームサイズがあります。
それは、メンズサイズとレディスサイズに分かれたり、S・M・Lサイズといった表記になっている場合もあります。
そして、バックパネル(リュックの背中が当たるクッション部分)にサイズ調整機能があるものがあります。
これで背負う方のバックレングスを測って合わせます。
とりあえず、おおよそのサイズの目安としては、
●Sサイズ:バッグレングス38~43?p 身長145~160?pくらい
●Mサイズ:バッグレングス41~51?p 身長160?p~175?pくらい
●Lサイズ:バッグレングス45~58?p 身長170?p以上
これはあくまでも目安なので、やはり専門店に行って合わせてもらうことをお勧めします。
?D上手にパッキングできてますか?
ジェンダー使用も選んで、バックレングスも調整したのに。背負った感じに違和感や肩にストレスを感じる場合は、
荷物の入れ方(パッキング)に問題があることがあります。
実は疲れないパッキングには3つの技があります。
では、以下の3つをチェックしてください。
その1 リュックの中は上は重く、下は軽く
リュックの重心が下の方に集中すると、肩を強く引っ張られる感じになります。
これは、人を負ぶった時に乗った人の腰が自分の腰より下がると後ろへ引っ張られれて辛くなるのと同じです。
荷物を入れるときは、水や食料、食器などの比較的重さのあるものは上の方に、
シュラフやレインウェアなど比較的軽いものは下に入れましょう。
その2 リュックの中は背中側は重く、外側は軽く
人が物を背負って重さを感じにくいのは首の上といわれています。
背骨や太い筋肉が走っている体幹に近ければ近いほど重さを感じにくくなります。
その為リュックの場合、自分の肩甲骨付近に重心を集中させると、肩の加重が減って楽になります。
よって、一番重い水などの飲料はリュックの上の方で体側に近い位置に固定すると楽になります。
肩がつらいといっている方の多くは、飲料やペットボトルをリュックのサイドポケットに詰め込んでいることが多いですね。
その3 コンプレッションベルトで荷物の動きを抑える
特に荷物の少ない日帰り登山の時は、いくら順番通りパッキングしても、そのままではリュックのボトムまでズリ落ちてしまいます。
そこで、サイドにあるコンプレッションベルトを有効利用しましょう。
締め方は(2本ベルトの場合)、
まず、蓋を締めて逆さまに置きます。
中身がリュックの上部に集まるようにしたら、下側のコンプレッションベル?を強く強く締めます。
何ならぺちゃんこになっても構いません。
次に
上側のコンプレッションベルトを締めます。中身をしっかりとホールドするように締めます。
これで出来上がりです。上が重く下が軽くなり背負いやすくなります。
※サイドベルトが1本の場合は、リュックの下部にバスタオルなどを詰めると効果的です。
まずは一度お試しください。
うまくできるとこの詰め方でしか快適に背負うことが出来なくなりますよ?
?Dまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
基礎体力に左右されるところはありますが、やはり肩や腰の疲労や痛みを感じるのはかなりのストレスですよね。
こんなストレスは、ホントはリュック選びから始まっているのですが、
今回は
「リュック選びは間違っていないのに?」
と思っている方にとって一工夫の解説でした。
これが楽しい登山になる一助となれば幸いです。
もし何かご質問があればコメント欄にお願いします。
それでは、ご安全に
2024年06月15日
失敗しない富士登山【下山編】
みなさん、山渡ってますか
今回は富士登山の下山編です。
感動的なご来光のあと、日本最高点の到達!
ニッポンのテッペンにやってきました!
でも、登山では頂点はゴールではなく、通過点です。
ここから下山もご安全に行きたいところです。
それでは、下山時の注意点について解説します。
![houeikakou.JPG](https://fanblogs.jp/tabay/file/undefined/houeikakou-thumbnail2.JPG)
もくじ
?@お鉢巡りですること
?A下山道に入る前に注意すること
?Bプリンスルートとは
?C砂走り(大砂走り)とは
?D下山後のお楽しみ
お鉢巡りとは、富士山山頂の火口のふちをグルっと一周することです。
火口には8つの峰があり(八神峰)、それを一つづつ巡る「お八巡り」から「お鉢巡り」になったという説もあります。
現在では、それぞれの峰の頂上を渡るのは危険なので、巻き道を通って一周します。
各峰のそばには鳥居が立っていますので、通過するたびに拝むのもいいでしょう。
また、久須志神社、富士山頂上浅間大社奥宮ともに御朱印を発行していますので、お参りして購入するもの記念になって良いでしょう(日本で一番高い御朱印)
コースタイムは、一周約 1時間30分です。
吉田・須走ルートで登ってきた人たちは、富士山レーダー跡地の剣が峰まで約半周お鉢巡りをした感じになっています。残り40分ぐらい歩くでしょう。
富士宮・御殿場ルートで登ってきた人たちは、ほぼ一周する感じになります。
5合目のバスの乗車時刻に合わせてお鉢巡りをするかどうか決めましょう。
注意点
いつもの速さで歩くとすぐに息切れを起こすこともありますので、ゆっくり呼吸することが必要です。
注意して踏み後を通るようにしましょう。7月初旬では、滑落防止に軽アイゼン又はチェーンスパイクを念のため用意しましょう。(※通行止めになっている場合もあります、)
下山を始める前にチェックするポイントがあります。
登る前にキチンンと靴ひもを締めたつもりでも、歩いてゆく内に緩んできます。
踵をしっかりと合わせてつま先に隙間を空けておかないと、下山中に靴の先端の固い部分につま先の爪がぶつかり圧迫されて痛みが生じたり、ひどくすると足の爪が内出血を起こして爪自体に大きなダメージを与えてしまいます。
靴ひもが緩んでいるかどうかをチェックするというよりは、下山用に締め直しをしましょう。
ポイントとしては、
●踵をトントンを地面に打ち付けて
●靴ひもは足先から順々にきっちり締めて足の甲を固める
●足首のパッド部分はやや後ろに倒した状態で一番上まで締める
このように締め直しをすると、足首が前へ突っ込みにくくなり、つま先も靴の先端にぶつかりにくくなります。
富士登山に限りませんが、トレッキングポールを使った登山の事故で多いのは下山時の急な伸縮です。
ポールのロック部分が緩んでいるに気付かず、下山時に体重をかけた瞬間縮んでしまい転倒するケースです。
トレッキングポールのロック方式は大きく2種類あり、回転コマ式とレバースピードロック式になります。
回転コマ式はトレッキングポールの長さ調整のオーソドックスなロック方式ですが、
弱点として長時間使用していると内部のロックパーツのコマが緩んでしまうことです。これはどのブランドでも価格に関係なく発生します。
また、使用前にいくら強く締めでも構造上緩みは発生するので、過剰に締めると故障の原因になるので気を付けましょう。
対策としては、 下山前に締め直すことです 。
一旦締めれば下山終了まで緩むことはないでしょう。
または、構造上緩みにくいレバースピードロック式のトレッキングポールを使うことです。
この記事を読んでいただいている方に多くは、富士登山は初めてか、登山経験が少ないと思います。
富士山には主に4つの登山ルートがありますが、頂上からの下山口は3つです。
また、他の山と異なるところは、下山専用のルートがあることです。
吉田ルートで登ってきた人は、基本吉田ルート専用の下山ルートでないと入山したスバルライン五合目登山口にたどり着けません。
須走ルートは最初は吉田ルートと合流しますが、 下山道は本八合目がら分岐します 。
圧倒的に吉田ルートの登山客が多いので、 流れに任せてしまうと吉田口へ下りてしまいと大変なことになります 。
途中から須走ルートに復帰するには分岐点まで登り返さなければなりません。
この下山ルートミスも 道迷い遭難 の一種です。かなりの頻度で発生しているので注意しましょう。
富士吉田ルートは、基本的にピストンと言って登った道をそのまま下山します。
また、御殿場ルートを使って砂走とプリンスルート経由して下山することも可能です。
御殿場ルートもベースはピストンですが、途中から大砂走コースを使って下山します。
※注意
下山していると、登山道のわきに平らな歩きやすそうな道が見えますが、そこは山小屋へ物資を運ぶブルドーザー専用道路ですので、決して立ち入らないようにしましょう!絶対ですよ!!
ゲーターを用意している方は、下山前に装着します。
特にローカットのトレランシューズやミドルカットのハイキングシューズで来た場合、下山道は登山道よりも砂や小石が多いのでそのままですと靴の中に砂や小石が侵入してストレスになりますし、放置すると靴擦れを起こします。
ゲーターによって予防できますので、ぜひ用意して使用して下さい。
特に須走や御殿場コースで下山する方は、深い砂地の砂走を歩くので必須です!!
良く晴れた日に下山する際は、 マスクとサングラスを装着しましょう。
先ほども触れたように、下山道は砂地なので登山客が多ければ多いほど砂ぼこりが大変なことになっています。
鼻の中はもちろんのこと、口呼吸すれば口の中はジャリジャリ二なりますし、目じりや目にもほこりが入ってきます。かなり不快ですので対策しましょう。
ここで、ちょっと変則的なルートをご紹介します。
それはプリンスルートです。
「プリンスルート」という名前の由来は、現在天皇陛下が2008年に「皇太子徳仁親王殿下」の頃に、富士登山をされた際にご利用になった登山ルートを指します。
実際に登られたルートは
富士宮五合目登山口から登られ、六合目の山小屋から宝永山のハイキングルートを通り、
御殿場コースの赤岩八合に宿泊。翌朝無事に登頂され、お鉢回りをした後、御殿場口五合目まで下山されました。
このコースは登りも下りも通れます。
ですので、富士宮ルートを選択した方には下山道としておススメです。
富士宮ルートは下山道が無く、登りと下りがすれ違う形になります。そのため、狭い場所では登ってくる人に道を譲る必要があります。
その点このルートのベースは登山者の少ない御殿場ルートなのですれ違いも少なく、ゆっくり歩けます。
御殿場ルートの下山道でわらじ館を過ぎた七合目あたりから「大砂走り」という日本の登山道の中でもなかなか体験できない登山道が始まります。
そこから、宝永火口の分岐まで一気に駆け降りることができます。
このルートは宝永山の火口を歩きます。なかなか火口を歩く体験は出来ませんし、宝永山から見える駿河湾や河口越しの富士山は絶景です。
大砂走とは、御殿場ルートの下山道です。
御殿場ルートのにあるわらじ館を過ぎたあたりから御殿場新五合目まで続きます。
道はふかふかの砂地でクッションが効いているので、ズリズリと滑らせながら走って下るが超快感!
私はいつも大声をあげながら走り下ります。※登山者が少ないので迷惑は掛かっていないと思う
また、須走ルートの下山道にも砂走りがあります。
こちらも太陽館を過ぎたあたりからほぼ一直線に砂払五合目まで続きます。
個人的な感想では、御殿場ルートの大砂走りの方が砂地が深くて柔らかいので気持ちいいと思います。
下山後のお楽しみは、もちろん温泉です。
山小屋にはお風呂はありませんから、寝る前にウェットシートで体をふく程度ですし、
下山も汗だくになったり、ルートによっては砂ぼこりを全身に浴びています。
そんな汗とホコリまみれのままでは自家用車もちろんのこと、公共交通機関には乗れません!
登山口からバスで下山を終えたら温泉へ直行です。
ゆっくりと汗とホコリと疲れを落としてから家路につきましょう。
温泉旅館の検索ならコチラ⇒ 温泉旅館
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事は今まで十数回登った経験から、富士登山を苦行にしないためのポイントを解説しました。
今年富士山にチャレンジしようとしている方のお役にたてれば幸いです。
富士山は見るだけじゃなく、登ってもイイゾウ!
便利な富士山装備レンタルはこちら⇒ 富士登山道具レンタル
今回は富士登山の下山編です。
感動的なご来光のあと、日本最高点の到達!
ニッポンのテッペンにやってきました!
でも、登山では頂点はゴールではなく、通過点です。
ここから下山もご安全に行きたいところです。
それでは、下山時の注意点について解説します。
もくじ
?@お鉢巡りですること
?A下山道に入る前に注意すること
?Bプリンスルートとは
?C砂走り(大砂走り)とは
?D下山後のお楽しみ
?@お鉢巡りですること
お鉢巡りとは、富士山山頂の火口のふちをグルっと一周することです。
火口には8つの峰があり(八神峰)、それを一つづつ巡る「お八巡り」から「お鉢巡り」になったという説もあります。
現在では、それぞれの峰の頂上を渡るのは危険なので、巻き道を通って一周します。
各峰のそばには鳥居が立っていますので、通過するたびに拝むのもいいでしょう。
また、久須志神社、富士山頂上浅間大社奥宮ともに御朱印を発行していますので、お参りして購入するもの記念になって良いでしょう(日本で一番高い御朱印)
コースタイムは、一周約 1時間30分です。
吉田・須走ルートで登ってきた人たちは、富士山レーダー跡地の剣が峰まで約半周お鉢巡りをした感じになっています。残り40分ぐらい歩くでしょう。
富士宮・御殿場ルートで登ってきた人たちは、ほぼ一周する感じになります。
5合目のバスの乗車時刻に合わせてお鉢巡りをするかどうか決めましょう。
注意点
その1
3,700mを超える高所での活動なので、酸素濃度が薄い状況に慣れていなので想像以上に動きが緩慢になります。いつもの速さで歩くとすぐに息切れを起こすこともありますので、ゆっくり呼吸することが必要です。
その2
危険個所としては、剣が峰から久須志神社へ向かう東北側のルートは、8月初旬でも積雪があるので、注意して踏み後を通るようにしましょう。7月初旬では、滑落防止に軽アイゼン又はチェーンスパイクを念のため用意しましょう。(※通行止めになっている場合もあります、)
?A下山道に入る前に注意すること
下山を始める前にチェックするポイントがあります。
1.靴ひものゆるみ
登る前にキチンンと靴ひもを締めたつもりでも、歩いてゆく内に緩んできます。
踵をしっかりと合わせてつま先に隙間を空けておかないと、下山中に靴の先端の固い部分につま先の爪がぶつかり圧迫されて痛みが生じたり、ひどくすると足の爪が内出血を起こして爪自体に大きなダメージを与えてしまいます。
靴ひもが緩んでいるかどうかをチェックするというよりは、下山用に締め直しをしましょう。
ポイントとしては、
●踵をトントンを地面に打ち付けて
●靴ひもは足先から順々にきっちり締めて足の甲を固める
●足首のパッド部分はやや後ろに倒した状態で一番上まで締める
このように締め直しをすると、足首が前へ突っ込みにくくなり、つま先も靴の先端にぶつかりにくくなります。
2.トレッキングポールのゆるみ
富士登山に限りませんが、トレッキングポールを使った登山の事故で多いのは下山時の急な伸縮です。
ポールのロック部分が緩んでいるに気付かず、下山時に体重をかけた瞬間縮んでしまい転倒するケースです。
トレッキングポールのロック方式は大きく2種類あり、回転コマ式とレバースピードロック式になります。
回転コマ式はトレッキングポールの長さ調整のオーソドックスなロック方式ですが、
弱点として長時間使用していると内部のロックパーツのコマが緩んでしまうことです。これはどのブランドでも価格に関係なく発生します。
また、使用前にいくら強く締めでも構造上緩みは発生するので、過剰に締めると故障の原因になるので気を付けましょう。
対策としては、 下山前に締め直すことです 。
一旦締めれば下山終了まで緩むことはないでしょう。
または、構造上緩みにくいレバースピードロック式のトレッキングポールを使うことです。
3.下山ルートのチェック
この記事を読んでいただいている方に多くは、富士登山は初めてか、登山経験が少ないと思います。
富士山には主に4つの登山ルートがありますが、頂上からの下山口は3つです。
また、他の山と異なるところは、下山専用のルートがあることです。
吉田ルートで登ってきた人は、基本吉田ルート専用の下山ルートでないと入山したスバルライン五合目登山口にたどり着けません。
須走ルートは最初は吉田ルートと合流しますが、 下山道は本八合目がら分岐します 。
圧倒的に吉田ルートの登山客が多いので、 流れに任せてしまうと吉田口へ下りてしまいと大変なことになります 。
途中から須走ルートに復帰するには分岐点まで登り返さなければなりません。
この下山ルートミスも 道迷い遭難 の一種です。かなりの頻度で発生しているので注意しましょう。
富士吉田ルートは、基本的にピストンと言って登った道をそのまま下山します。
また、御殿場ルートを使って砂走とプリンスルート経由して下山することも可能です。
御殿場ルートもベースはピストンですが、途中から大砂走コースを使って下山します。
※注意
下山していると、登山道のわきに平らな歩きやすそうな道が見えますが、そこは山小屋へ物資を運ぶブルドーザー専用道路ですので、決して立ち入らないようにしましょう!絶対ですよ!!
4.その他
ゲーターを用意している方は、下山前に装着します。
特にローカットのトレランシューズやミドルカットのハイキングシューズで来た場合、下山道は登山道よりも砂や小石が多いのでそのままですと靴の中に砂や小石が侵入してストレスになりますし、放置すると靴擦れを起こします。
ゲーターによって予防できますので、ぜひ用意して使用して下さい。
特に須走や御殿場コースで下山する方は、深い砂地の砂走を歩くので必須です!!
良く晴れた日に下山する際は、 マスクとサングラスを装着しましょう。
先ほども触れたように、下山道は砂地なので登山客が多ければ多いほど砂ぼこりが大変なことになっています。
鼻の中はもちろんのこと、口呼吸すれば口の中はジャリジャリ二なりますし、目じりや目にもほこりが入ってきます。かなり不快ですので対策しましょう。
?Bプリンスルートとは
ここで、ちょっと変則的なルートをご紹介します。
それはプリンスルートです。
「プリンスルート」という名前の由来は、現在天皇陛下が2008年に「皇太子徳仁親王殿下」の頃に、富士登山をされた際にご利用になった登山ルートを指します。
実際に登られたルートは
富士宮五合目登山口から登られ、六合目の山小屋から宝永山のハイキングルートを通り、
御殿場コースの赤岩八合に宿泊。翌朝無事に登頂され、お鉢回りをした後、御殿場口五合目まで下山されました。
このコースは登りも下りも通れます。
ですので、富士宮ルートを選択した方には下山道としておススメです。
☆おすすめポイント1:登山者が少ない。
富士宮ルートは下山道が無く、登りと下りがすれ違う形になります。そのため、狭い場所では登ってくる人に道を譲る必要があります。
その点このルートのベースは登山者の少ない御殿場ルートなのですれ違いも少なく、ゆっくり歩けます。
☆おすすめポイント2:砂走体験ができる
御殿場ルートの下山道でわらじ館を過ぎた七合目あたりから「大砂走り」という日本の登山道の中でもなかなか体験できない登山道が始まります。
そこから、宝永火口の分岐まで一気に駆け降りることができます。
☆おすすめポイント3:宝永火口や駿河湾などの絶景が楽しめる
このルートは宝永山の火口を歩きます。なかなか火口を歩く体験は出来ませんし、宝永山から見える駿河湾や河口越しの富士山は絶景です。
?C砂走り(大砂走り)とは
大砂走とは、御殿場ルートの下山道です。
御殿場ルートのにあるわらじ館を過ぎたあたりから御殿場新五合目まで続きます。
道はふかふかの砂地でクッションが効いているので、ズリズリと滑らせながら走って下るが超快感!
私はいつも大声をあげながら走り下ります。※登山者が少ないので迷惑は掛かっていないと思う
また、須走ルートの下山道にも砂走りがあります。
こちらも太陽館を過ぎたあたりからほぼ一直線に砂払五合目まで続きます。
個人的な感想では、御殿場ルートの大砂走りの方が砂地が深くて柔らかいので気持ちいいと思います。
?D下山後のお楽しみ
下山後のお楽しみは、もちろん温泉です。
山小屋にはお風呂はありませんから、寝る前にウェットシートで体をふく程度ですし、
下山も汗だくになったり、ルートによっては砂ぼこりを全身に浴びています。
そんな汗とホコリまみれのままでは自家用車もちろんのこと、公共交通機関には乗れません!
登山口からバスで下山を終えたら温泉へ直行です。
ゆっくりと汗とホコリと疲れを落としてから家路につきましょう。
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?Eまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事は今まで十数回登った経験から、富士登山を苦行にしないためのポイントを解説しました。
今年富士山にチャレンジしようとしている方のお役にたてれば幸いです。
富士山は見るだけじゃなく、登ってもイイゾウ!
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2024年06月03日
失敗しない富士登山【ご来光登山編】
みなさん、山渡ってますか?
今回はついにクライマックス!!
富士山頂へのアタックとご来光拝観のポイントについて解説します。
もくじ
?@山小屋での過ごし方
?A仮眠の取り方
?B起床と出発準備
?C頂上の神社までやる事や注意点
?D頂上の神社でご来光までの過ごし方
?E剣が峰(日本最高点)までの歩き方
?Fまとめ
山小屋に到着したら、速やかにチェックインしましょう。
コロナ後に完全個室の山小屋も出来たようですが、基本相部屋になります。
パターンとしては、2段ベッドの寝台車風か、幅広の押し入れ風の寝床に案内されます。
布団一式または寝袋が用意されていますので、その枕元が荷物置き場になります。
★小屋番のスタッフにいくつか下記のような案内がされると思いますので、よく聞いておきましょう。
・トイレの場所
・食事の時間と順番
・小屋の中での過ごし方
・売店の営業時間など
★食事までの過ごし方
・ウェアが汗でべたついている場合は早めに着替えましょう。
・リラックスしたくてトレッキングパンツを薄手のパンツに履き替える人もいます。
・標高3,000m付近の夜は真夏でもかなり冷えます。山小屋の暖房はあまりガンガン焚きません。
寒さに弱い方は、ダウンやフリースを持っていくとよいでしょう。
・天候が良ければ、山小屋の周りを散策したり、高所特有の景色や夕日を楽しみましょう。
【山小屋での注意事項】
基本相部屋ですので、個人の荷物はむき出しです。
いい方は悪いですが、いろいろな人が出入りしています。
ある山のテント場ではテントまるごと盗難に遭っています 。
自己責任ですので、貴重品は肌身離さず持っていましょう。
これは山小屋あるあるですが、
自分のシューズがなくなってしまう
または誰かが履いていってしまう
です。
原因としては、
まず、登山靴のデザインは比較的差が無く、結構他人と被ってます。
夜中出発する際に慌てて他人のシューズを履いていってしまう人がいます。
また、 これも言い方悪いですが、意識的に好みのシューズを履いていってしまう人もいます。
更にその上盗む人もいます。(富士山の山小屋だけではありません)
まず間違えないように、シューズに名札をつけましょう。(山小屋で用意していることもあります)
心配な方は結束バンドで固定したり、レジ袋などに仕舞って枕元に置きましょう。
夜9時(21:00)にはどの山小屋も完全消灯します。
山頂でご来光を計画するなら、起床は1:00〜2:00です。
睡眠時間は正味3〜4時間というところです。
環境が変わると寝付けない人は、誰よりも早く寝床について、アイマスクと耳栓を着用して仮眠をとることをお勧めします。
なぜなら、相部屋が多く、壁はほぼ無いに等しいので、いびきや歯ぎしり、寝息は筒抜けです。
消灯後もおしゃべりをしている人が意外と多いので、話し声が気になって眠れない、なんてことをよく聞きます。
眠るチャンスを逸しても、目をつむって横になるだけでも疲労回復はできますので、スマホを見ることはないように。。。
また、寝不足と同様に熟睡も初期の高山病を引き起こす要因になります。
酸素が薄く気圧が低い中で熟睡してしまうと、自律呼吸がままならないので、呼吸が浅く酸素の呼吸量が少なくなります。
あくまでの仮眠という意識で床に就きましょう。
起床したら静かに寝床を抜けましょう。
自分とスケジュールが異なる人の睡眠を邪魔しないようにしましょう。
出発準備は、玄関や土間で行いましょう。
この時も話し声はできるだけ抑えましょう。
ただ、完全消灯時間内の場合は、山小屋の中は真っ暗なので、ヘッドライトを装着して、玄関まで移動します。
登山再開です。
自分の体調をセルフチェックしましょう。
・疲れはのこっていないないか
・眠気はなくなったか
・頭痛はしないか(めまいはしないか)
しっかり水分を補給してスタートしましょう。
大抵は山頂まで渋滞していますので、その流れに合わせて進みます。
道幅も狭いので、追い抜きは難しいと思ってください。
ここでの注意点としては、
落石
です。
9合目から頂上までは、今まで以上に坂が急になり石や岩がゴロゴロしています。
まずは慎重に歩いて石を蹴ったりして動かさないよいうにして、落石を発生させないようにしましょう。
トップシーズンの富士山は渋滞しているので、一つの落石が発生でも、身動きできず逃げ切れません。
また、登山道が渋滞しているからと言って、絶対にコース外(ロープの外)に出てはいけません。
落石発生のリスクが高まります。
実際2019年に9合目付近で落石の直撃で登山者が死亡しています。
混雑具合によりますが、山頂の神社には2〜3時間程で到着します。
頂上の神社は2つあり、吉田・須走ルート側では久須志神社、御殿場・富士宮ルート側は富士宮本宮浅間大社になります。
久須志神社は東側に位置しているので、ご来光を拝観するには絶好の場所です。
それに対して、浅間大社は西側に位置しているので、やや東側にある朝日岳へ移動するか、剣が峰の高い位置へ移動する必要があります。
無風の最高のコンディションなら寒さは12月下旬くらいで過ごせますが、
かなりの強風が吹くとたちまち極寒になります。
風速1mで体感温度は約1℃下がります 。
ちょっと風が強いなあと感じる風速は、約5mくらいです。(扇風機の強くらい)
よって、夜明け前の山頂の平均気温が3〜5℃くらいなので、
体感温度は0℃を下回ります。
更に立っているのがつらいくらいの強風は10mを超える為、
極寒で防寒着なしではご来光は待っていられません。
特に一等席は一番風当たりが強いので、防寒対策は万全にしましょう。
寒さに耐性が無い方は、手袋、ネックウォーマー、ニット帽、使い捨てカイロは必須ですね。
ちなみに午前3時過ぎると、山頂の売店が営業を始めますので、どうしても寒さが苦手な方は
売店に入って寒さをしのぎましょう。(ただし、ご来光は見えずらくなります。)
久須志神社前はご来光が良く見えますが、さらに雲海との絶景を楽しむなら、やや西側へ移動して
トイレから成就岳の高台に立てば、ご来光はほぼ真正面とらえることができます。
ご来光の後、神社を頂上として下山してしまう方もいますが、日本最高点(標高3,773m)の剣が峰は行きたいところです。
久須志神社からはほぼ真反対にあります。
久須志神社から浅間大社まではおおよそ1時間くらい。道は険しくありませんが、トップシーズンは人が多いのでもう少しかかるかもしれません。
浅間大社から剣が峰がある意味核心で、剣が峰の手前にある「馬の背」に急坂が富士山の登山道の中で一番斜度があるように感じます。
岩がゴロゴロしていなくて、砂のサラサラした急坂なので気を抜くと滑ります。
浅間大社から剣が峰までは、距離的には30分程度ですが、トップシーズンは激混みになるので日本最高点の石碑までは相当時間がかかると覚悟してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は富士登山の核心部分について解説しました。
富士登山の準備で必要なのは、体力づくりと防寒対策と言い切ってもいいぐらいだと思います。
その準備をしっかりして自分の肉眼で見たご来光の感動は言語化できなくらいです!
富士登山に限らず、登山を楽しむためには事前準備が重要です。
この記事がお役に立てれば幸いです。
今回はついにクライマックス!!
富士山頂へのアタックとご来光拝観のポイントについて解説します。
![fujigoraikou2.jpg](https://fanblogs.jp/tabay/file/undefined/fujigoraikou2-thumbnail2.jpg)
もくじ
?@山小屋での過ごし方
?A仮眠の取り方
?B起床と出発準備
?C頂上の神社までやる事や注意点
?D頂上の神社でご来光までの過ごし方
?E剣が峰(日本最高点)までの歩き方
?Fまとめ
?@山小屋での過ごし方
山小屋に到着したら、速やかにチェックインしましょう。
コロナ後に完全個室の山小屋も出来たようですが、基本相部屋になります。
パターンとしては、2段ベッドの寝台車風か、幅広の押し入れ風の寝床に案内されます。
布団一式または寝袋が用意されていますので、その枕元が荷物置き場になります。
★小屋番のスタッフにいくつか下記のような案内がされると思いますので、よく聞いておきましょう。
・トイレの場所
・食事の時間と順番
・小屋の中での過ごし方
・売店の営業時間など
★食事までの過ごし方
・ウェアが汗でべたついている場合は早めに着替えましょう。
・リラックスしたくてトレッキングパンツを薄手のパンツに履き替える人もいます。
・標高3,000m付近の夜は真夏でもかなり冷えます。山小屋の暖房はあまりガンガン焚きません。
寒さに弱い方は、ダウンやフリースを持っていくとよいでしょう。
・天候が良ければ、山小屋の周りを散策したり、高所特有の景色や夕日を楽しみましょう。
【山小屋での注意事項】
1.貴重品は肌身離さず
基本相部屋ですので、個人の荷物はむき出しです。
いい方は悪いですが、いろいろな人が出入りしています。
ある山のテント場ではテントまるごと盗難に遭っています 。
自己責任ですので、貴重品は肌身離さず持っていましょう。
2.シューズに印をつけましょう
これは山小屋あるあるですが、
自分のシューズがなくなってしまう
または誰かが履いていってしまう
です。
原因としては、
まず、登山靴のデザインは比較的差が無く、結構他人と被ってます。
夜中出発する際に慌てて他人のシューズを履いていってしまう人がいます。
また、 これも言い方悪いですが、意識的に好みのシューズを履いていってしまう人もいます。
更にその上盗む人もいます。(富士山の山小屋だけではありません)
まず間違えないように、シューズに名札をつけましょう。(山小屋で用意していることもあります)
心配な方は結束バンドで固定したり、レジ袋などに仕舞って枕元に置きましょう。
?A仮眠の取り方
夜9時(21:00)にはどの山小屋も完全消灯します。
山頂でご来光を計画するなら、起床は1:00〜2:00です。
睡眠時間は正味3〜4時間というところです。
環境が変わると寝付けない人は、誰よりも早く寝床について、アイマスクと耳栓を着用して仮眠をとることをお勧めします。
なぜなら、相部屋が多く、壁はほぼ無いに等しいので、いびきや歯ぎしり、寝息は筒抜けです。
消灯後もおしゃべりをしている人が意外と多いので、話し声が気になって眠れない、なんてことをよく聞きます。
眠るチャンスを逸しても、目をつむって横になるだけでも疲労回復はできますので、スマホを見ることはないように。。。
また、寝不足と同様に熟睡も初期の高山病を引き起こす要因になります。
酸素が薄く気圧が低い中で熟睡してしまうと、自律呼吸がままならないので、呼吸が浅く酸素の呼吸量が少なくなります。
あくまでの仮眠という意識で床に就きましょう。
?B起床と出発準備
起床したら静かに寝床を抜けましょう。
自分とスケジュールが異なる人の睡眠を邪魔しないようにしましょう。
出発準備は、玄関や土間で行いましょう。
この時も話し声はできるだけ抑えましょう。
ただ、完全消灯時間内の場合は、山小屋の中は真っ暗なので、ヘッドライトを装着して、玄関まで移動します。
?C浅間神社までやる事や注意点
登山再開です。
自分の体調をセルフチェックしましょう。
・疲れはのこっていないないか
・眠気はなくなったか
・頭痛はしないか(めまいはしないか)
しっかり水分を補給してスタートしましょう。
大抵は山頂まで渋滞していますので、その流れに合わせて進みます。
道幅も狭いので、追い抜きは難しいと思ってください。
ここでの注意点としては、
落石
です。
9合目から頂上までは、今まで以上に坂が急になり石や岩がゴロゴロしています。
まずは慎重に歩いて石を蹴ったりして動かさないよいうにして、落石を発生させないようにしましょう。
トップシーズンの富士山は渋滞しているので、一つの落石が発生でも、身動きできず逃げ切れません。
また、登山道が渋滞しているからと言って、絶対にコース外(ロープの外)に出てはいけません。
落石発生のリスクが高まります。
実際2019年に9合目付近で落石の直撃で登山者が死亡しています。
混雑具合によりますが、山頂の神社には2〜3時間程で到着します。
頂上の神社は2つあり、吉田・須走ルート側では久須志神社、御殿場・富士宮ルート側は富士宮本宮浅間大社になります。
?D頂上の神社でご来光までの過ごし方
久須志神社は東側に位置しているので、ご来光を拝観するには絶好の場所です。
それに対して、浅間大社は西側に位置しているので、やや東側にある朝日岳へ移動するか、剣が峰の高い位置へ移動する必要があります。
無風の最高のコンディションなら寒さは12月下旬くらいで過ごせますが、
かなりの強風が吹くとたちまち極寒になります。
風速1mで体感温度は約1℃下がります 。
ちょっと風が強いなあと感じる風速は、約5mくらいです。(扇風機の強くらい)
よって、夜明け前の山頂の平均気温が3〜5℃くらいなので、
体感温度は0℃を下回ります。
更に立っているのがつらいくらいの強風は10mを超える為、
極寒で防寒着なしではご来光は待っていられません。
特に一等席は一番風当たりが強いので、防寒対策は万全にしましょう。
寒さに耐性が無い方は、手袋、ネックウォーマー、ニット帽、使い捨てカイロは必須ですね。
ちなみに午前3時過ぎると、山頂の売店が営業を始めますので、どうしても寒さが苦手な方は
売店に入って寒さをしのぎましょう。(ただし、ご来光は見えずらくなります。)
久須志神社前はご来光が良く見えますが、さらに雲海との絶景を楽しむなら、やや西側へ移動して
トイレから成就岳の高台に立てば、ご来光はほぼ真正面とらえることができます。
?E剣が峰(日本最高点)までの歩き方
ご来光の後、神社を頂上として下山してしまう方もいますが、日本最高点(標高3,773m)の剣が峰は行きたいところです。
久須志神社からはほぼ真反対にあります。
久須志神社から浅間大社まではおおよそ1時間くらい。道は険しくありませんが、トップシーズンは人が多いのでもう少しかかるかもしれません。
浅間大社から剣が峰がある意味核心で、剣が峰の手前にある「馬の背」に急坂が富士山の登山道の中で一番斜度があるように感じます。
岩がゴロゴロしていなくて、砂のサラサラした急坂なので気を抜くと滑ります。
浅間大社から剣が峰までは、距離的には30分程度ですが、トップシーズンは激混みになるので日本最高点の石碑までは相当時間がかかると覚悟してください。
?Fまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は富士登山の核心部分について解説しました。
富士登山の準備で必要なのは、体力づくりと防寒対策と言い切ってもいいぐらいだと思います。
その準備をしっかりして自分の肉眼で見たご来光の感動は言語化できなくらいです!
富士登山に限らず、登山を楽しむためには事前準備が重要です。
この記事がお役に立てれば幸いです。