https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/ )
面接質問で、 「好きな映画は?」 と聞いてくる企業はけっこうあります。
合コンならいざ知らず、就活の面接質問では意外な質問のように思うかもしれません。
しかし、面接官からすると便利な質問で、どんな映画を挙げてくるかで受験者の 趣味・嗜好の傾向を見ることができます。
また、続いての質問 「その理由は?」 から、その人の 価値観までうかがい知ることができます。
特に、マスコミ業界は情報発信の先駆的立場からこの質問を多用する傾向にあります。
そこで今回は、マスコミ志望なら答えて欲しい映画、逆にいえばどんな「好きな映画」を挙げれば彼らが食いついてくるかを紹介したいと思います。
最後には、答え方の例文も紹介していますので参考にして下さい。
■マスコミは、いつも時代の寵児
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マスコミ業界と言っても、業種としては新聞・TV・雑誌・出版・広告等、幅広くあります。
いずれもがマス・メディアと言われるだけあって、世間や社会全体への影響力は良くも悪くも絶大で 「時代の寵児」といっても過言ではありません。
そんな影響力ある業界の仕事に就きたいというのがそもそもの志望動機と思われますが、もちろん「悪い影響力」となっては元も子もありません。
そこには、 影響力を正しく使える、いわば社会正義をしっかりと背負える価値観を持った人が求められます。
■社会的な善悪を踏まえた、地道な行動力
そんなマスコミ業界が、求める人材を見つけるために面接で投げたひとつの質問。
「好きな映画は?」に、ピッタリの映画があるので紹介しましょう。
それはあまりにもど真ん中の直球過ぎて、面接官がちょっとびっくりするかもしれません。
しかし、インパクトと正統性ではこれにまさるものはありません。
もちろん、実際に自分で視聴して、本当に 自分の価値観にフィットするならぜひ「好きな映画!」と答えるといいでしょう。
おススメは3つあります。
1.『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
2.『スポットライト 世紀のスクープ』
3.『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
■『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
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トム・ハンクスとメリル・ストリープのダブル主演、スティーブン・スティルバーグ監督の大作 実話映画です。
泥沼化した ベトナム戦争(1955年〜1975年)の戦況を分析した、アメリカ国防総省の機密文書をすっぱ抜いた新聞社 ワシントン・ポストを描いた映画です。
政府の公式発表が「戦況は極めて順調」とは反対に、泥沼化の様相を伝える機密文書を手にしたワシントン・ポストのベン編集長(トム・ハンクス)は、公表をためらうオーナー社主、キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)の説得にかかります。
キャサリンが渋る理由は、記事掲載は機密保護違反となり 「全員刑務所行き」を覚悟しなければならないからです。
ベンとキャサリンは法律顧問を交え、社員総がかりで「公開」に向けた挑戦を行います。
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■『スポットライト 世紀のスクープ』
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こちらの新聞社は、 「ボストン・グローブ社」。
「スポットライト」とは、同社の中で少数編成された 調査報道チームの名前です。
新編集長の元、取り上げたテーマが「聖域」とされている カトリック司祭の不祥事です。
一度は断念していたテーマでした。
チームの主な記者であるマイク(マーク・ラファロ)、ウィルター(マイケル・キートン)、サーシャ(レイチェル・マクアダムス)たちが、粘り強い取材で迫ったのは、なんと 聖職者にあるまじき性的虐待事件でした。
敬虔な信者の多い地域は四面楚歌、その中、信念を曲げずに取材を続けていきます。
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■『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
こちらも実話をモデルにした映画です。
前者の2つの映画と大きく違うのは、主人公の属するマスコミが 大手ではないことです。
舞台は、9.11直後で、 イラク戦争(2003年〜2011年)開始前夜のブッシュ政権。
イラクを、「大量破壊兵器」を保有する テロ支援国家として、軍事介入することの是非が問われていました。
世論が、大手マスコミの「大量破壊兵器はある」とする論調に引っ張られる中で、弱小ニュース社 「ナイト・リッダー社」の記者ジョナサン(ウディ・ハレルソン)やウォーレン(ジェームズ・マースデン)は独自のネットワークをたどって真実に迫ります。
【TSUTAYA online】
常識に惑わされず、懐疑的な姿勢
もし就活の面接質問で「好きな映画は?」と聞かれたら、3つとも答える必要はありません。
自分の気持ちに最もフィットする作品を1つ選ぶといいでしょう。
いずれを答えても、面接官は次の質問で 「好きな理由は?」 と聞いてきます。
3作品に共通しているのはジャーナリズムの勝利とジャーナリストたちの不屈の精神、そしてメンバーのチームワークなので、それを自分の言葉で語れるようにしておきます。
「大きなものに巻かれない」「自分軸をしっかり持っている」「常識を疑える」「協力し合う」など、教訓的なものはいろいろあります。
面接官はマスコミ業界のプロであり、たいそうなジャーナリズム論を振りかざして勝とうとする必要はまったくありません。
答え方の例文〜好きな映画とその理由〜
次に簡単な、応対話法を紹介しておきますのでぜひ、参考にして下さい。
あくまで「好きな映画は?」と「その理由は?」の答えなので 自分の言葉で語れれば十分です。
「あなたの好きな映画と、なぜそれが好きなのかを言って下さい。」
「私が好きな映画は、『記者たち 衝撃と畏怖の真実』です。
映画は、イラク戦争のきっかけとなった「大量破壊兵器」の存在に、小さなニュース社が問題提起をした実話です。
好きな理由は、世論の流れや大手マスコミの報道に疑問を呈した、ナイト・リッダー社の 記者たちの奮闘に心を打たれたからです。
当時のアメリカは、9.11直後でありどうしても「報復」の2文字が先に来ていました。
大手マスコミまでもが政府寄りになる中で、「大量破壊兵器の根拠」に疑問を持ち 粘り強く取材した記者たちとそのチームワークは素晴らしいと思います。」
まとめ
マスコミ志望者の中には、業界を「華やかさ」とか「アイデア勝負」といったように、一面でしか捉えられない人がたくさんいます。
入社後の希望で、「何か面白い企画をしてみたい」とか「みんなをアッと言わせたい」などは絶対禁句です。
今回紹介した映画でも共通しているのは、むしろ 地を這うような取材や情報収集。
ぜひ参考にして、マスコミの面接対策に役立てて下さい。
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