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ハナブサチロロ
世田谷区出身。

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2017年10月02日

連ドラ17.10.2


倉本聰自身を投影しているであろう主人公の脚本家・菊村はかなりのヘビースモーカー。他の登場人物も遠慮なくうまそうにタバコを吸っている。今や映画でさえ喫煙シーンが減っているご時世を考えるとお昼のドラマでこの描写だけでも闘志を感じた。
何事も昔が良かった、とまでは言わないがこのドラマでは昔はあり得た設定をどんどん入れてくる。それが新鮮であり、破壊的パワーを感じた。
登場人物も奇妙なキャラクターばかりであった。特に五月みどり演じる三井路子は可愛く色っぽくオカルトな話を引き摺ってくる。後半、活躍が減ってしまったのは残念であった。野際陽子演じる井深凉子はやすらぎの郷の他の住人とは距離を置くクールな女性だった。放映中、野際陽子はこの世を去ってしまったが井深京子は生き生きと作家活動を続けていた。若手ではバーテンダー・ハッピー役の松岡茉優、榊原アザミ役の清野菜名、そして菊村の孫を演じた山本舞香の魅力が印象に残った。
それにしてもいろいろ騒がしいドラマであった。やすらぎ体操は何気に難しそうだったし、やすらぎの郷で働く人々は姿勢が良く、よく走っていたし、倉本聰と中島みゆきも住人としてちゃっかり出演していた。大原麗子の写真出演も美しかった。
時代は過ぎ去ってゆく。馬鹿騒ぎしたことも忘れ、消え去ってゆく。そんな一抹の寂しさを感じたドラマであった。

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