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ハナブサチロロ
世田谷区出身。

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posted by fanblog

2021年06月17日

大豆田とわ子の三人の元夫たちは妖精

結局、テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」を全回観た。

オダギリジョーの登場でどうなるかと思っていたら
恋、結婚、仕事、それぞれが融合し、渦を作っていった。

三人の元夫たちは白雪姫のこびとではないけれど
どこか妖精のようでもあり、スナックとわ子のうざったい常連客のようでもあった。

とわ子と八作のifは回想シーンのようでいい表現だなあと思った。

こういうドラマもいいね、と思った。



2021年05月19日

大豆田とわ子と三人の元夫とその周りの人たち

テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」を見ている。
久しぶりに毎週見ている連ドラだ。

各回、何が起こるかをダイジェストで示す。「太陽にほえろ!」みたいで懐かしいし、伊藤沙莉のナレーション含め紙芝居を見ているような感覚もある。各回のエンディングも新しい映像が加えられていて楽しい。

ドラマはセリフのジャブが続く。少しずつ少しずつ登場人物の心が見えそうになるが見えないのだ。
設定としては神山町・富ヶ谷付近から代々木八幡・代々木上原エリアの物語と思われる。
とわ子も元夫たちもそこそこ成功している人たちなのだろう。とわ子があげまんなのかもしれない。
それにしても元夫たちが徐々に仲良くなってきて今では微笑ましい限りである。特に最初の夫・八作のキャラが笑ってしまうほど良い。そして八作を演じる松田龍平と石橋静河のツーショットを見ていると映画『ア・ホーマンス』が思い出されグッとくる。
グダグダでどうでもいいような会話の恋愛ストーリーかと思いきやとわ子が社長を務める建築会社・しろくまハウジングの描写も細かく楽しめる。ここでもセリフには表れない深層心理が表現されている。特に近藤芳正、高橋メアリージュン、弓削智久が演じる社員三人の働きぶりも見どころなのである。

昨日の第6話で一つの章が終わりだという。
唐突に来る別れの中に登場人物たちの人間味を見たような気がした。

そして、唐突に1年後。
彼らにどんな続きがあるのだろうか。



2021年01月06日

コントかノワールか青春ドラマかわからない「教場」

昨年から楽しみにしていた「教場?U」を観た。このままシリーズ化されていくのだろうか。エピソードには事欠かないだろう。

昨年の「教場」でも感じたが、まるでコントのような設定と、クラシックな重い青春群像は変わらない。
さらに緊張感が高まっていく演出で一夜二夜共にあっという間に時間が過ぎた。
謎を深めていくような音楽はジョニー・トー映画などで流れて来そうなアレンジである。

明石家さんまのお約束出演でいい感じだったが…。
このドラマはノワールなのだろうか。
見る者に「やめてくれ」と心の中で叫ばせておいて、つづきを楽しみにさせる。

来年が楽しみだ。



2020年01月07日

今さらだけど木村拓哉は木村拓哉

あまり観ないテレビドラマを久しぶりにしっかり観た。

「グランメゾン東京」と「教場」。
どちらも木村拓哉主演。
どちらもとても見応えがあった。
どんな時代も世の中の求められたものを作らなければならない。
だから時代時代で好まれる演技も変わってくる。
しかし、木村拓哉は違う。

「グランメゾン東京」のピンチに次ぐピンチは今や半沢系ドラマが引っ張っているが、その先鋒は木村拓哉主演ドラマ「華麗なる一族」なのだろう。
「教場」はとてもシリアスだった。笑ってはいけないコントのようでもあった。
カメラワークも含めてこのギリギリの表現は凄い。
演出は中江功。数々のドラマを手掛けているがキムタク主演傑作「ギフト」の演出も。

さすが。


2018年01月04日

連ドラ18.1.4

昨年末までに観たドラマ。
「ドクターX」「刑事ゆがみ」「陸王」などどれも見応えがあった。

「ドクターX」はさすがの安定のマンネリ感である。全国的のこのマンネリ感は最大の魅力だろう。ただ、少々「敵」が弱くなってきているような気がする。もう少し最強デーモンを追い詰めて欲しい。また、永山絢斗が演じた新米医師・西山が重い家族の関係を背負いながらも医師としての大門に憧れていく姿が良かった。

「刑事ゆがみ」はとても面白いドラマであった。脚本は倉光泰子、大北はるか、藤井清美のお三方。なかなか陽のあたらない人々の生活に光を差し込みながら過去に起きたある事件と現在を繋いでゆく。飄々としながらも重いものを背負って生きている刑事・弓神を演じた浅野忠信、プライドが高いが少しずつ弓神に影響されながら確かな感覚を身につけていく刑事・羽生を演じた神木隆之介。続編を観てみたいコンビである。また、ほとんど声を発しない謎の美少女を演じた山本美月がとても良かった。

「陸王」は木村拓哉主演「華麗なる一族」から続く安定のマンネリ大作。期待通りの何度も訪れる危機。それを何度も乗り越えるチーム。「ルーズヴェルト・ゲーム」の野球描写に続く陸上描写が良い。役者ではない人への演出も良い。俳優陣は誰もが光っていたが特に山?ア賢人が良かった。

今年はどんなドラマを観ようかな。

2017年10月02日

連ドラ17.10.2

怪物ドラマ「やすらぎの郷」が終わった。全然やすらげない老人ホームの話だった。
倉本聰自身を投影しているであろう主人公の脚本家・菊村はかなりのヘビースモーカー。他の登場人物も遠慮なくうまそうにタバコを吸っている。今や映画でさえ喫煙シーンが減っているご時世を考えるとお昼のドラマでこの描写だけでも闘志を感じた。
何事も昔が良かった、とまでは言わないがこのドラマでは昔はあり得た設定をどんどん入れてくる。それが新鮮であり、破壊的パワーを感じた。
登場人物も奇妙なキャラクターばかりであった。特に五月みどり演じる三井路子は可愛く色っぽくオカルトな話を引き摺ってくる。後半、活躍が減ってしまったのは残念であった。野際陽子演じる井深凉子はやすらぎの郷の他の住人とは距離を置くクールな女性だった。放映中、野際陽子はこの世を去ってしまったが井深京子は生き生きと作家活動を続けていた。若手ではバーテンダー・ハッピー役の松岡茉優、榊原アザミ役の清野菜名、そして菊村の孫を演じた山本舞香の魅力が印象に残った。
それにしてもいろいろ騒がしいドラマであった。やすらぎ体操は何気に難しそうだったし、やすらぎの郷で働く人々は姿勢が良く、よく走っていたし、倉本聰と中島みゆきも住人としてちゃっかり出演していた。大原麗子の写真出演も美しかった。
時代は過ぎ去ってゆく。馬鹿騒ぎしたことも忘れ、消え去ってゆく。そんな一抹の寂しさを感じたドラマであった。

2017年09月20日

連ドラ17.9.20

最近の連ドラは視聴率がなかなか上がらないらしい。

それでも「黒革の手帖」「ハロー張りネズミ」「ごめん、愛してる」など思わず見てしまうドラマはあったと思う。

「黒革の手帖」は何と言っても武井咲の魅力であった。普段、CMなどで見かける彼女からは感じられない劇画的魅力があった。また、仲里依紗も良かった。汚い欲望が剥き出しの人間像を演じ切っていた。さらには伊東四朗の存在感が素晴らしかった。この方は何を演じても様になってしまう。

「ハロー張りネズミ」は「探偵物語」を彷彿とさせるハードボイルド人情劇で良かった。こういう作品はもっと増えて欲しい。スタッフワークも良かった。俳優陣も良かったが特に深田恭子の深田恭子ならではのフォトジェニックさが炸裂していた。洒落た最終回ラストも最高だった。是非、このスタッフ、メインキャストで続編または映画化を望みます。

「ごめん、愛してる」は不思議なドラマであった。なかなか話が進行しない。「ボケチン」「りつ」を何度聞いただろうか。俳優陣のそれぞれの表情もバリエーション少なく、貫き通していた。ある意味、難しい芝居だと思う。池脇千鶴、良かったなあ。最終回の呆気無さは見た人がそれぞれ何かを思うことだろう。

3作品とも、生きている中で報われない思いをしている人物が多く登場してくる。人は人にどう向き合い、どう支え合うことができるのか、そんなことも考えた。

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