ここから思いがけない「メロドラマ」のような時間が訪れる。重たい日常は横たわったまま。
撮影はヴィットリオ・ストラーロ、美術は舞台美術でも活躍しているサント・ロカスト。
逆光による暗部で芝居が始まると光がふわっと魔法のように現れる。見世物小屋を改装した家族の住処は舞台装置のようだった。
色彩豊かな光が動き、カメラは俳優たちを追っていく。
夫を演じたジム・ベルーシの芝居がきめ細やかだった。酒乱気味で愛妻家で娘想い。
妻への不憫な想いと娘の未来に期待する想いが交錯する様を巧みに表現していた。
後半、レストラン・カプリを舞台とする演出は唸った。
主人公の電話からレストラン外の車の動きまで心に残るシーンとなった。
いつかコニーアイランドに行ってみたい。
あと、映画好きの火遊び少年の未来が心配だ。
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