その一方で争う二人のそれぞれの家族、仕事仲間もしっかり描かれ、さらにはお互いの弁護士が父と娘という構図で、全く個人の問題ではなく、この地域で歴史を感じてきた人たちすべてを巻き込む話になっている。
巻き込まれて事故るピザ屋の青年や大統領による仲裁などのエピソードも印象的で、日常のことがいちいち政治色を着けられて情報が違う形で広がっていく怖さも感じる。また、その時の大衆の動きも怖い。
脚本のジョエル・トゥーマの力量も大きいだろう。
世界に「赦し」はあるのだろうか。勝者も敗者もいない中、ふわっと感動が訪れる作品であった。
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