過去の真実が少しずつ解き明かされるクラゲ荘ならではの展開。
劇作家・前田万吉が見てきたこと、感じてきたことがベースになっていると思う。
ハイテンションで物語をかき回していく菊地浩輔、立ち姿、物腰がミステリアスな茶谷英司朗、裏ヒロイン的な木村彩紗望、役者も魅力的である。
主人公が記憶を取り戻してから空気が変化し、ノワール調に一気にボルテージが上がる。
哀しい真実の後の彼の伝言は聞きたかった台詞だ。
この台詞を書きたかったのではないかと思う。
ラストへ向かい任侠映画のような雰囲気を醸し出す。
そしてライトがクロスし、シルエットを美しく魅せる幸将司は流石。
この劇団、まだまだのびしろがあると思う。
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