お互いに作風が異なる夫婦の展覧会。
藤田桜が表現する色はどこかくすんでおり、デジタルとは真逆の感覚で語りの世界へ観る者を引き込む。実際に触れることはできないが寒さや温かさといった皮膚が反応する色だった。
高橋秀の世界は非常に観念的で美しい。丸みを帯びたその形、エナメル、アクリル、金箔などのシンプルな色の存在から無音なのに何か聴こえてきそうな感覚なのである。しかし、50年代の油彩は藤田桜の色に似ていた。そこの部分がもしかしたら二人が良き関係である理由の一つなのかもしれない、と思った。
その後、桜丘の大吉で一杯。
焼鳥に黄桜って合う。
懐メロが流れていた。
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