トヨタ、売上高37兆円で過去最高 23年3月期、円安が追い風
トヨタ自動車は10日、2023年3月期決算を発表し、売上高が37兆1542億円(前年同期比18・4%増)と過去最高となったと発表した。円安の影響が追い風になったが、原材料価格高騰の影響で、本業のもうけを示す営業利益は2兆7250億円(同9・0%減)だった。
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国内でつくる自動車の輸出は円安で競争力が高まり、海外事業のもうけが円換算で膨らんだ。またコロナ禍からの需要回復で、特にアジア地域での売り上げが伸びた。一方、利益はエネルギーや原材料価格の高騰が円安のプラス分を打ち消し、営業減益となった。
24年3月期の業績予想は、半導体不足が落ち着き生産台数が回復し、原材料価格の高騰も一服するとの見通しから、増収増益となり、営業利益は3兆円(同10・1%増)と過去最高を更新すると予想している。営業利益が3兆円台になれば、日本のものづくり企業としても過去最高となる。
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