2024年04月28日 09時26分日刊ゲンダイ ヘルスケア
(楽しんで続けることが有効)
【医者も知らない医学の新常識】
ダイエットのためには、食事制限と運動が共に大切だと言われます。ただ、食べたい気持ちがあるのに食事を減らすのは苦痛ですし、普段していない人にとって、運動すること自体も苦痛だと思います。食事制限も運動も、結局は続かないことが多いのはそのためです。
ダイエットのために運動を始めた人からしばしば聞かれる意見は、「運動をするとお腹が空いて、その後でかえってたくさん食べて太ってしまう」というものです。これは本当なのでしょうか?
2016年にスポーツ医学の専門誌に発表された研究によると、運動をしてもその後に食欲が亢進することはなく、食事量は通常で維持されたのに対して、厳しいカロリー制限を行うと、それにより食欲が亢進して間食などが増え、結果として体重は増える傾向にあった、という結果が報告されています。つまり、ダイエット中に運動の後で食欲が亢進したように思えるのは、運動そのものの影響ではなく、食事制限が影響している可能性が高い、ということになるのです。
食事制限を厳しく行うと、そのこと自体で食欲が亢進するので、そのための対策が必要なのです。一方で運動を楽しんで続けることは、食事量などあまり気にしなくてもよく、健康な体重と体力の維持に有効な習慣であるようです。
(石原藤樹/「北品川藤クリニック」院長)
タグ: ダイエット
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