もう一つ投資信託で大切な事は、積み立てで行うという事です。大金であっても
できます。年間の株式相場の暴落時にまとめて買っていくやり方もありますが、
正直どこが相場の底だったのかは、過ぎてみないとわかりません。ですから毎月
一定額を分散した商品に振り分けて購入していくわけです。購入額が一定なので
、高い時には少量に安いときには大量に買え、結果、平均値が低くなっていきま
す。投資信託では如何に購入平均値を低く抑えるかという事が、重要なポイント
です。
又、投信積み立てで買付日を気にする人がいますが、10年以上の積み立ての
場合はあまり神経質になる必要はありません。人によっては株式投資よりも、
ある程度ほっぽらかしにしていても資産形成ができるので、投資信託に魅力を
感じる人も多いと思います。運用資金の潤沢な人は、短期の株式投資と長期の
投資信託の併用も良いかと思います。
次に投資信託の乗り換えについて、述べてみたいと思います。投資信託を積み
立てていく中で、商品に利が乗って100万円を超えてきた場合、そのままその
商品を持っているのも手ですが、一旦解約してさらに手数料の安いETFの同じ
セクターの商品に乗り換える人もいます。確かにETFの方が取扱手数料がさら
に安いのでメリットはありそうですが、今年から解約時収益に対して20%の課税
がされますので、やられる人はよく検討した方が良いでしょう。
それともう一つ、もっと前に書くべきでしたが、投資信託の商品を決める場合、
必ずノーロードの商品の中から選ぶという事です。特に積み立て投資をする
人には絶対です。ノーロードの商品には買い付け時の申込手数料がかかりま
せんが、ノーロード以外の商品には必ず手数料がかかります。これから長期
に渡って積み立てをする時に、毎月の手数料はバカになりません。
私が投資信託を始めたきっかけは前にも述べたように、退職金の運用でした。
自分の年金額と毎月の生活費を考え、75歳以降に月5−10万円くらいの
余裕が欲しいと思ったからです。それで自分なりにポートフォリオを組んで、
大体10年くらいで積み立てを完了し、その後は毎年の運用益に応じた取り崩し
をしていく事で、生活費の補填をと考えました。
積み立て後1−2年は大きくマイナスになったりして、このまま積み立てをして
いって大丈夫かなと思った時もありましたが、積み立てる事で安く買え平均値が
下がっていくのだと自分自身に言い聞かせ、耐えて来たわけです。世界や日本
の経済が破綻する日が来たら何をやっていても駄目ですので、日本経済もいつ
かは復活すると信じるしかありません。
それでは、又。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
株式投資ランキング
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
ブログ丁寧に読んでいただきまして、ありがとうございます。
投資信託の件、お答え致します。
まず、バンガードの件ですが、これはシェアーズと比較したわけではありません。この時点での私のポートフォリオにはバランス型ファンドが組まれておりませんでしたので、当時評判の高かったセゾンのファンド説明会に出席し、中野社長の話を聞きまして、個人の長期投資を真面目に考えている会社だと思い購入したわけです。
ただ、このファンドはバランスが良いので、何か一本で資産形成をしたいという方には向いているのではないでしょうか。
それと「解約時収益に対して20%の課税」の件は、私の説明の仕方、書き方が悪かったので申し訳ありません。この意味はせっかく利益の出た投資信託を解約するとその利益に20%の税金が掛かるので、その税金を払ってまでETFに乗り換える必要があるのかを、良く考えてから行動して下さいという意味です。投資期間によっては、そのまま投資信託で持っていた方が良いケースもありますので。
信託報酬が基本的に低い物、さらにノーロードの投信を買うというのは私も同感です。銀行などの投資信託は手数料と信託報酬を合わせると5%を超えるものがありますが、さすがに優秀なファンドマネージャーでも毎年5%を超えるビハインドで高いリターンを出し続けるのは難しいですね。
一方であるデータで見たのですが、バンガードと iシェアーズのインデックス投信では信託報酬はバンガードの方が低いけど、 iシェアーズの方が運用成績が良いと書いてあるのを読んだことがあります。
バンガードを選んでいらっしゃるようですが、その辺りは検討されたのかどうか教えていただけたらありがたいです。
ところでETFに関して「解約時収益に対して20%の課税」とありますが、これは普通の投資信託でも同じではないでしょうか。