あなたや
あなたのグループがライブをする場合
最初はみんな
数グループが一緒になるイベント(オムニバスライブ)への
出演が多いことでしょう
今まさにあなたは
ワンマンを目指し 日々練習し
ライブハウスのイベントに 何度も出演し
頑張ってるのかもしれません
また一方
すでに
プロダクション(マネージメント/事務所)に所属し
スタッフにライブを
ブッキング(出演を決めて来てもらうこと)してもらってる
環境の人達もいることでしょう
どちらにしてもそういった
イベントライブへの出演の場合
ぜひとも アドバイスしたことがあります
それは
■ 持ち時間が40分なら 30分でセットリストを組もう!
イベントで あなたの演奏の持ち時間が
たとえば「40分でお願いします」と言われたとします
よくありますね?
多くの場合
ライブが大好きなあなただとしたなら
久々のライブに燃え
40分ギリギリまで あれもこれも やりたくて
選曲を詰め込み MC位置も決め
(時間オーバーしちゃうかなぁ)などと心配しつつも
(えいっ やっちゃえっ)って勢いで
考える事が 多いのではないでしょうか?
もしも 趣味でライブをやっていて
大きくなるつもりなどなく
ただ その時のパフォーマンスを見てもらえれば満足!
ってだけなら それもいいでしょう
でももしも
HPやブログやSNSで がんがんに宣伝していて
もっと多くの人に聴いてほしい、見てほしい!
いづれは プロになって音楽で食べてゆきたい〜!
そんな高い目標を持ち それを目指してる人なら
こうアドバイスさせて下さい
持ち時間40分なら あえて30分のセットリストを組む!
なぜ?
それは あなたを初めてその会場で観てくれる
他の出演者のファンを
自分のファンにするーために
飽きさせず あるいは このライブですべて見たという、
(もうあのアーティストは、見たからいいや)って
ならないようにする作戦だからです
イベントは アマチュアであれインディーズであれ
はたままた メジャーであれ
自分のファンのための 発表会ではなく
他のアーティストを見に来た初めての人への
プ レ ゼ ン の 場 で す
そこに とことんフォーカスしましょう
その場合
あなたのオリジナル楽曲が どんなに素晴らしかったとしても
なかなか 初めて聴く音楽を40分楽しめる人は
少ないでしょう
むしろ(まだ終わらないかなぁ)なんて
あなたも 見に行ったイベントで 思ったことは
ありませんか?
これは 音楽の力の否定でもなんでもありません
むしろ 音楽的なことです
例として
Radical Rabit(ラディカル・ラビット)というバンドを
あなたは 知ってますか?
来年ブレイク必死と言われてるバンドです
今あなたは、Radical Rabitの告知を2つ受けました
+ バンド名
+ 来年ブレイクしそうなバンドで注目されてるっぽい
しかしあなたはまだ
このバンドのビジュアルも音楽も まったく知りません
この2つの情報だけです
そして いまあなたに経験してもらったこれこそが
ライブ会場で「知らないバンドを初めて観る」
ということなんです
あなたのファン目線でいうと
あなたを観にきた あなたのファンは
これから40分間 そのRadical Rabitを
自分が好きなどうかも 分からないまま
かれらの音楽をじっと立ったまま 聴かなくてはいけません
これがライブハウスで起きてる事実です
あなたは ロックもポップスも
洋楽もクラシックも 演歌もワールドミュージックも
すべて お好きですか?
大体の人は、この中のすべてが大好きで
聴ける人はいないでしょう
そう まさしくあなたは
あなたの音楽を聴いたこともない人達に
初めて その会場でであい
そこで40分立たせたまま聴かせようとしているのです
それがイベントです
40分。
授業時間のほとんどの時間
サッカーで言えば、前半の終了寸前までの時間
あなたなら 40分間知らない人の曲とMCトークを
立ったままずっと 聴いてられますでしょうか?
運が悪いと
40分+転換時間15分+40分の95分も
立ち続けて 待たないちいけないかもしれません
あなたのライブの前に
2グループの対バンの出演がある場合も 少なくありませんから
そうなんです
あなたやファンや 応援してくれるあの名曲たちも
まだ知らない人達にとっては
知らない曲であり 曲数が多いことは苦痛ですら
ある人も いるやもしれません
あなたが次回
セットリストを決めるとき それを思い出してみて下さい
そして 出来ればベスト選曲で
初めて観る人を つかめるようなセットリストを
30分でセットしてみて下さい
人は 知らない曲を まだ愛情を持てない、
知らない人がやってるのを
40分も 飽きずに楽しめません
次のアーティストを観に来た人なら それは40分でなく
60分にも感じるでしょう
でもあなたは ライブを披露して
ファンを増やすために
このイベントに出演したハズです
その1つがこの
「あえて短めのセットリストで演奏する」ということです
40分の持ち時間だと 7曲演奏できるところが
30分のセットリストでは 5~6 曲しか演奏しなかったとき
何が起きるのかというと
あなたの1曲1曲の印象度の濃さが上がる
ということです
またここで イメージしてみて下さい
先ほどの Radical Rabitのニュー・アルバム『Ranbiring Dice』は
14 曲入りのフルアルバム
あなたは 友人からそのアルバムを借りて聴いてみます
アルバムの曲数は、14 曲
まだあなたが、好きでもないバンドのアルバムです
一方 あなったは知らなかったユニットグループ
Missing Pieceのミニアルバム『with You...』も
友人は貸してくれましたので聴いてみます
「新潟のアイコ」と騒がれ、女子目線の
リアルな歌詞が評判のユニットだという
来年かならずブレイクするので 聴いた方がいいーと
その友人は 強力にプッシュして渡してきました
なのであなたは、その5 曲入りのミニ・アルバム『with you....』を
まだ好きかどうかも分からないMissing Pieceの新曲を 5曲聴きます
・・・もう書くまでないですね?
人が 初めての音楽を聴くとき
友人からのプッシュがあったとしても
自分が好きでないアーティストの曲を「14 曲聴く」のは
なかなか大変なことです
でも 同じく好きでないアーティストでも
あなたの仲のいい親友からのプッシュなので〜と
5 曲くらいなら(何がいいんだろう?)って
14曲入りのRadical Rabitよりは
じっくり聴くのではないでしょうか?
これがライブハウスでのイベントで起きてる事です
ライブでも同じです
特に ライブ演奏時間帯がかぶっている
ロックフェスなどでのセットリストでも まさしく同じです
演奏する方からしたら たくさん曲をやって
色んな面を アピールしたいのは
とっっっっても分かります
ぼくも メジャーで制作やマネージャーをしてましたから
自分の担当アーティストの 色んな面をPRしたいと
それはそれは いつも思ってました
で も し か し !
イベントでの目的である「新規のファンを作る」ーを踏まえ
対バンのアーティストのファンに
1人でも自分のファンになってもらうなら
このことを 必ず思い出して下さい
制限時間ギリギリまで演奏して 嬉しいのは
あなたたちアーティストとファンだけであって
そこで 初めて観る人達は、嬉しいことではないーということを
それどころか、あなたがその後 大ブレイクしていったとしても
対バンで あなたを一度見たことのある人は
あなたのオリジナル曲達を 長いな〜って思ってみた印象だけが残り
あなたのすべてを見たかのように 印象を語るかもしれません
(うーーーん、1曲いい曲あったけど
あとはみんな似てる曲ばっかだったかなぁ?)
などと どこかで言われてしまうかも しれません
音楽は素晴らしいもの!
ひとりの人生を たった一曲で
一生支えるくらいのパワーが 時にあります
しかし 一方で
自分が受け入れないアーティストのことは
何もしらず 興味もなく
たった4分の音楽さえ 聴くのも苦痛で
ミュージックビデオさえ フルサイズで見ないでしょう
どちらも途中で「もう いいか」と
やめてしまうことなど 多くないでしょうか?
そう、みんなあなたと一緒です
話しをもどせば
制限時間 40分をフルに使い
目一杯 いろんな曲を詰め込んだライブをやり
メンバーやスタッフと「今日は良かったな! やったったな!」って
大満足で盛り上がって 居酒屋に向かうとしても
初めてみた人に
興味を持ってもらうーという「壁を超えて」ないと
あなたにとっての ベストアクトであっても
何も おきないでしょう
ベストアクト、、、それも大切
でもあなたが チケットノルマのショート分(売れ残った分)を
メンバーで分って 支払いながらまで
このイベントで目指したものは なんでしょう?
Ans.....初めて見てくれた人に 興味を持ってもらい ファンになってもらう
ことのハズです
だとするならば、自分が満足いくために
たくさんやる事以上に 初めて観る人にどう刺さるか?を
とことん意識した目線で
ぜひそのこと あなたなりに考えてみて下さい
何度もいいますが
あなたが 芸術をやっていて
自分やスポンサーのお金で 自由にやってるのを
理解あるファンだけに 見てもらえばいいなら
このブログは もう読まなくてぜんぜん大丈夫でしょう
なんとか一人でも多くの人と出会い
音楽で食べていけるようになりたいなら
ぜひこの事を 考えて見て下さい
ちなみに演奏時間は
短ければいいって話しではありません
40分で7曲演奏(1曲5min×7曲=総計35min計算)するところを
30分セットリストで6曲しかやらない場合(1曲5min×6曲=30min計算)
メンバーがステージに上がる前の演出として
オープニングSEや またMC(トーク)
重要な ギターのチューニングタイムなどを考えると
それぞれプラス5分を足して考えれば
30分のセットリストで考えても 約35分でステージを終えるという
そういうイメージですね
そう 音楽性によっては
オープニングSEでの 間を作ったステージへの出方演出に時間をとり
ラスト曲のエンディングも かなり伸ばしてイメージ作るなら
5曲でもいいかもしれません
逆に
40分の持ち時間で 3曲のみの演奏にしぼり
SE入れての総タイムでも20分しかやらない
ということを 推奨してる訳ではありません
そこまですると そのイベントに迷惑をかけます
次にやるバンドが まだ準備が出来てなかったり
「私たちは20:20~本番だからね」って
友人に伝えているバンドもいるかもしれません
それでも あえて3曲で勝負したい場合
タイムスケジュールが決定する前に
出来れば ブッキングしてもらった時に
会場やオーガナイザーに 持ち時間に関して
「25minでも大丈夫んでしょうか?」と相談しておきましょう
ただ40分の持ち時間で 3曲というアーティストもいました
1人はシンガーソングライターで
とにかく トークがおもしろく 壮絶長い人
ほぼトークで 3曲しかたりませんでしたが
会場は大爆笑
そして もう1つはロックバンドで
1曲が10分以上に アレンジされた曲を3曲のみ披露
しかも ノーMCで 洋楽バンドのようでしたが
かなりの印象を残しました
さて 長くなってしまいましたね
今回は
イベントにあなたが出る場合に
あなたの目標が たくさんのファンを作るためであるなら
「ライブをやりたい」って理由だけで
持ち時間をフルに使ってやることが
実は ファンを作ることに繋がってることではなく
むしろ 逆効果な面がある
・・・・ということを伝えました
ぜひ あなたの日々の活動に
役にたてば とてもうれしく思います
最後に。。。
来年ブレイク確実という Radical Rabitも
新潟のアイコと言われる Missing Pieceも
存在しません、、、(汗)
まったくの架空の話しです。
でも分かって欲しかったのは
こうした あなたが興味のない2つのグループの話しが
ボクから突然されたときの あなたの第1印象を
意識して欲しいのです
RadicakRabitは、Missing Pieceは
あなたの前で 初めて演奏するとして
アピールタイプぎりぎりの40minで8曲の演奏を
やり切るべきなのか?
ベストセレクションに絞った
5曲のみの演奏をした方がいいのか?
逆の立場に’なると 見えてくるものがあると思います
2つ目に
知らないアーティストの名前と簡単な説明聞いただけでも
あなたの中で、この2つのグループの
なんとなくのイメージは軽く 作られたのではないでしょうか?
それがいま あなたが日々やっている
アーティストプロモーション そのものです
どんな小さいなことでも あなたのイメージに
くっついて来ます
人に何かを伝えるとき そこに意識してみて下さいね?
次回は この続きで
もうすこし イベントでのセットリストの組み方と
その周辺に関して お伝えしたいと思ってます
それではまた次回に!
あなたの音楽的成功を祈ってます!
mi_ta
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posted by fanblog
2014年10月03日
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