(原題 : Fahrenheit)
だいぶ気持ちも落ち着いてきたので、AOR風の曲を聴きたくなりました。
TOTOの6枚目のアルバムです。
TOTOの中でも屈指のバラード「I'll Be Over You」が、季節的にぴったりのような気がします。
ジャケットの雰囲気もガラリと変わり、また新たな展開をみせたアルバムです。
ヴォーカリストが、3代目Joseph Williamsに変わりましたが、サウンド的には、あまり変わりがないように思える作品。
ヴォーカルは、やはり若返ったかもしれないですが。。。
「1.Till The End」・・・TOTOらしい、ミディアムかつハードで、コーラスも素晴らしい曲。キーボードとホーン・セクションの効いているところが、「?W」の延長のようです。
「2.We Can Make It Tonight」・・・キーボードとルークのギターが印象的な、アップテンポな曲。
「3.Without Your Love」・・・都会の夜を彷彿させるようなバラードで、ルークがリード・ヴォーカルの曲。ギター・ソロも心地よく幻想的に聴こえます。
「4.Can't Stand It Any Longer」・・・リズミカルなナンバー。TOTOらしいハードさが前面に出ています。
「5.I'll Be Over You」・・・いきなりヴォーカルで始まる、TOTOを代表するバラード。バラードは、やはりルーク、といわんばかりに、透き通った心地よいヴォーカルです。コーラスでの高い声は、やはりマイケル・マクドナルドでしょうか。。。
「6.Fahrenheit」・・・タイトル曲は、「hydra」にも似たイントロから始まりますが、シンセがフィーチャーされ、ビートの効いたグルーヴィーな曲です。
「7.Somewhere Tonight」・・・レゲエ調のリズムですが、まさに大人のロック。サビが心地よいです。
「8.Could This Be Love」・・・ジョセフの力強いヴォーカルと、これもシンセが綺麗な、ホップで心地よい曲。
「9.Lea」・・・デヴィッド・サンボーンのサックスがフィーチャーされた異色な曲ですが、とても美しいバラード。S・ポーカロの作で、ドン・ヘンリーもヴォーカルで参加しています。
「10.Don't Stop Me Now」・・・ラストは、このアルバムの極めつけですね。巨匠マイルス・デイビスが参加したインストゥルメンタル。ルーク&ペイチよる、これも、とても異色なジャジーな曲です。
TOTOは、やはり全曲レビューです(^^ゞ
TOTOを見ていると、ヴォーカルをはじめ、メンバー・チェンジが多く、バンドとして不安定のように言われていますが、S・ルカサーとD・ペイチがいる限り、それは紛れもなく、デビュー以来、第一線で活躍している"TOTO"であると思います。
1.Till The End
2.We Can Make It Tonight
3.Without Your Love
4.Can't Stand It Any Longer
5.I'll Be Over You
6.Fahrenheit
7.Somewhere Tonight
8.Could This Be Love
9.Lea
10.Don't Stop Me Now
(1986年 発売)