2016年02月14日
エイジア 「詠時感 〜 時へのロマン」
80'sの超メジャーなアルバムの一つです。
エイジアは、イエス、キング・クリムゾン、EL&Pという
ブリティッシュ・プログレ界を代表するようなメンバーで結成されたスーパー・グループ。
メンバーは、元イエスのスティーヴ・ハウ。元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン。
元EL&Pのカール・パーマー。そして、元バグルスのジェフリー・ダウンズ。
『ジャーニー』と『TOTO』を併せたような、スケールが大きくハードかつポップなサウンドで、一世を風靡しました。
ジョン・ウェットンのヴォーカルが、楽曲をより迫力あるものにし、「1. ヒート・オブ・ザ・モーメント」、
「2 . 時へのロマン」などが大ヒット。
ドラム、キーボード、そしてコーラスも冴え渡り、前半はPOP、後半はブログレ風になっている点も、
この作品の完成度を高めているといえます。
「5. タイム・アゲイン」、「7. ウィズアウト・ユー」などは、キーボードが効果的に使われ、
まさに、イエス、キング・クリムゾンの延長といった、ロックです。
その後のアルバムも、タイトルを、『A』で始まり、『A』で終わらせるなど、こだわりを持ったグループでした。
1.Heat of the Moment
2.Only Time Will Tell
3.Sole Survivor
4.One Step Closer
5.Time Again
6.Wildest Dreams
7.Without You
8.Cutting It Fine
9.Here Comes the Feeling
(1982年 発売)
2016年02月08日
ブームタウン・ラッツ
1975年、ボブ・ゲルドフを中心に、ダブリンで結成されたバンド。
今や、『バンド・エイド』の発起人、ボブ・ゲルドフが属していたバンドという方が
わかりやすくなりました。
デビュー時より、ニューウェイブの先駆者として、クラッシュにも似た、パンク系のサウンドで、
人気を博しました。
ポップなメロディーに、ピアノが、効果的に、かつテンポ良く使われているのが、印象的です。
1979年、大ヒットした「5. I Don't Like Mondays(邦題 : 哀愁のマンディ)」は、実際に起こった、
少女による無差別殺人をテーマにした、ピアノ・バラード曲。
ただ、彼等の曲を初めて聴いたのは、「12. Banana Republic」(1981年)で、
非常にユニークなサウンドとヴォーカルが、とても気に入っています。
(歌詞はともかく、ほのぼのとして個人的に春を思わせます)
https://www.youtube.com/watch?v=OfMwWLnpgGw
その彼等のリーダー、ボブ・ゲルドフが、チャリティ・アルバムを作った時は、やや驚きました。
「哀愁のマンディ」によって、社会の動きに目を向けるようになったと言われ、
ロック・ミュージシャンの枠を越えた活動を行いました。
ライブエイドのきっかけともなった、バンドエイドの『Do They Know It's Christmas?』(1985年)
は、世界的に有名ですね。
そして、その翌年、バンドは解散します。
ジャケットは、日本のみ発売されたベスト盤。
1. Looking After No.1
2. Mary of the 4th Form
3. She's So Modern
4. Like Clockwork
5. I Don't Like Monkeys
6. Rat Trap
7. Someone's Looking at You
8. Elephants Graveyard
9. Diamond Smiles
10. Never in a Million Years
11. Dave
12. Banana Republic
13. House on Fire
(1985年 発売)
2016年02月05日
ジャーニー 「フロンティアーズ」
『エスケイプ』の大ヒットで、アメリン・ハード・ロックのトップ・グループに成長した
ジャーニー。
このアルバムは、その『エスケイプ』に続く8作目。
前作よりハードな内容で、ギター、そしてドラムスがとても重厚です。
'83年の今時分に大ヒットした「1. セパレイト・ウェイズ」は、
イントロのシンセが印象的な迫力あるナンバー。
このアルバムでは、その「1. セパレイト・ウェイズ」をはじめ、
メロディアスな「2. マイ・ラヴ」「4. 愛の終りに」、
そして「オープン・アームズ」に勝るとも劣らない代表的バラード「5. 時への誓い」が好きです。
A面(前半)は、メロディアスなロック、
B面(後半)は、キーボードがほとんど鳴りを潜めた、完璧なハード・ロック・・
という感じに分かれていて、
スティーブ・ペリーのヴォーカルと、ニール・ショーンのギターが一層パワフルです。
この頃のジャーニーは、まさに頂点でしたね。
1.Separate Ways (World Apart)
2.Send Her My Love
3.Chain Reaction
4.After The Fall
5.Faithfully
6.Edge Of The Blade
7.Trouble Child
8.Back Talk
9.Frontiers
10.Rubicon
(1983年 発売)
2016年02月03日
スターシップ 「フープラ」
バンド名を"ジェファーソン・スターシップ"から"スターシップ"と改めた1985年にリリースされた作品。
ただ、ジェファーソンも、エアプレインも、知らないです(^^ゞ
が、このアルバムと次の『ノー・プロテクション』は、良く聴きました。
80'sポップを代表するナンバー、「1. シスコはロック・シティ」、「2. セーラ」は、今でも名曲です。
続く、ハードでメロディアスな「3.トゥモロー・ダズント・マター・トゥナイト」や、
ポップなのに、渋いサウンドの「6. プライヴェート・ルーム」も印象的です。
サンフランシスコ出身のバンドですが、ここでは、ウエストコースト色はなく、かなりポップな作品です。
グレイス・スリックは、男性ヴォーカルのように力強いですね。
1.We Built This City
2.Sara
3.Tomorrow Doesn't Matter Tonight
4.Rock Myself to Sleep
5.Desperate Heart
6.Private Room
7.Before I Go
8.Hearts of the World (Will Understand)
9.Love Rusts
(1985年 発売)
2016年01月29日
グレン・フライ 「トゥルー・ラヴ」
(原題 : True Love)
2週続けて洋楽大物アーチストが亡くなりましたね。
1/19、イーグルスのメンバーかつリーダー、グレン・フライ、67歳でした。
まだ活動しているイーグルスですが、
代表的オリジナル・メンバーが亡くなったことで、
これからどう活動していくことでしょう・・・。
さて、グレン・フライについては、イーグルスでの活動が主ですが、
自分にとってのイーグルスは『The Long Run』くらいなので、
今回は、ソロの時代の曲を取り上げました。
アルバム『Soul Searchin'』からのファースト・シングルです。
甘いバラードで、好んで聴いていました。
https://www.youtube.com/watch?v=ufTf6fs2NCc
改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。
Eagles Forever!
(1988年 発売)
2016年01月11日
ブロンディ 「オートアメリカン」
「Heart Of Glass」「Call Me」などで一躍スターダムにのし上がった、ブロンディの5枚目のアルバム。
デボラ・ハリー(デビー・ハリー)が一段と、セクシーです。
(彼女は、1945年生れです。ということは、今はもう・・・)
「Call Me」は収録されていなく、プロデュースが、ジョルジオ・モロダーではない分、
サウンドがややチープに聴こえますが、とてもポップで、成熟度が伺える作品です。
ここでは、なんといっても、「8. ラプチュアー」です。
初めは、ラップに戸惑いましたが、何度も聴いている内に、とても色っぽく、カッコよい曲に聴こえて来て、
今や、「Call Me」「Heart Of Glass」に次ぐ、最大のお気に入りになりました。
他には、CMでも使われた、70年代のカバー曲であり、大ヒットした代表曲「4. 夢みるNo.1」が楽しいです。
また、インストの「1. 遥かなるヨーロッパ」は、スケールが大きく、聴き応えがあります。
「3. 貴方の瞳に恋してる」は、モンロー風、オールディーズ・フレーバーで、印象的です。
そして、「10.憧れのサンダーバード」も、やや「ハート・オブ・グラス」っぽく、素敵です。
1.Europa
2.Live It Up
3.Here's Looking At You
4.The Tide Is High
5.Angels On The Balcony
6.Go Through It
7.Do The Dark
8.Rapture
9.Faces
10.T-Birds
11.Walk Like Me
12.Follow Me
13.Call Me (long version)
14.Suzy & Jeffrey
15.Rapture (Special Disco Mix)
(1980年 発売)
2015年10月24日
TOTO 「ファーレンハイト」
(原題 : Fahrenheit)
だいぶ気持ちも落ち着いてきたので、AOR風の曲を聴きたくなりました。
TOTOの6枚目のアルバムです。
TOTOの中でも屈指のバラード「I'll Be Over You」が、季節的にぴったりのような気がします。
ジャケットの雰囲気もガラリと変わり、また新たな展開をみせたアルバムです。
ヴォーカリストが、3代目Joseph Williamsに変わりましたが、サウンド的には、あまり変わりがないように思える作品。
ヴォーカルは、やはり若返ったかもしれないですが。。。
「1.Till The End」・・・TOTOらしい、ミディアムかつハードで、コーラスも素晴らしい曲。キーボードとホーン・セクションの効いているところが、「?W」の延長のようです。
「2.We Can Make It Tonight」・・・キーボードとルークのギターが印象的な、アップテンポな曲。
「3.Without Your Love」・・・都会の夜を彷彿させるようなバラードで、ルークがリード・ヴォーカルの曲。ギター・ソロも心地よく幻想的に聴こえます。
「4.Can't Stand It Any Longer」・・・リズミカルなナンバー。TOTOらしいハードさが前面に出ています。
「5.I'll Be Over You」・・・いきなりヴォーカルで始まる、TOTOを代表するバラード。バラードは、やはりルーク、といわんばかりに、透き通った心地よいヴォーカルです。コーラスでの高い声は、やはりマイケル・マクドナルドでしょうか。。。
「6.Fahrenheit」・・・タイトル曲は、「hydra」にも似たイントロから始まりますが、シンセがフィーチャーされ、ビートの効いたグルーヴィーな曲です。
「7.Somewhere Tonight」・・・レゲエ調のリズムですが、まさに大人のロック。サビが心地よいです。
「8.Could This Be Love」・・・ジョセフの力強いヴォーカルと、これもシンセが綺麗な、ホップで心地よい曲。
「9.Lea」・・・デヴィッド・サンボーンのサックスがフィーチャーされた異色な曲ですが、とても美しいバラード。S・ポーカロの作で、ドン・ヘンリーもヴォーカルで参加しています。
「10.Don't Stop Me Now」・・・ラストは、このアルバムの極めつけですね。巨匠マイルス・デイビスが参加したインストゥルメンタル。ルーク&ペイチよる、これも、とても異色なジャジーな曲です。
TOTOは、やはり全曲レビューです(^^ゞ
TOTOを見ていると、ヴォーカルをはじめ、メンバー・チェンジが多く、バンドとして不安定のように言われていますが、S・ルカサーとD・ペイチがいる限り、それは紛れもなく、デビュー以来、第一線で活躍している"TOTO"であると思います。
1.Till The End
2.We Can Make It Tonight
3.Without Your Love
4.Can't Stand It Any Longer
5.I'll Be Over You
6.Fahrenheit
7.Somewhere Tonight
8.Could This Be Love
9.Lea
10.Don't Stop Me Now
(1986年 発売)
2015年06月02日
プリンス 「バットマン」
(原題 : Batman)
記念すべき50記事目は、プリンス、しかも「バットマン」です。
正式には、映画『バットマン』第1作目のサウンドトラック。
※第1作目といっても、テレビシリーズの映画版が、1966年にあります。
プリンスの全面プロデュースにより、『Purple Rain』以降、
落ち込みつつあった彼のレコードセールスは、この作品で復活します。
各キャラクター(バットマン役のマイケル・キートン、ジョーカー役のジャック・ニコルソンなど・・)
の声をサンプリングし、天才ぶりを発揮しました。
映画のイメージとプリンスの楽曲の世界が見事に一致した作品ですね♪
「1. The Future 」は、『1999』を引き継いだような感じの曲。
「2. Electric Chair」は、へヴィーなファンクナンバー。
「3. The Arms of Orion」は、シーナ・イーストンとのデュエットによるバラード。
「4. Partyman」では、キャンディー・ダルファーがサックスを吹いています。
「6. Trust」は、テンポのとても良い曲。
「8. Scandalous」は、ムーディーな曲。
ただ、曲はやはり
「9. Batdance」
既にお馴染みの"農協牛乳"です(笑
なぜ「Don't stop dancin'」という部分 (エンディング部分)が、
"ノ〜キョ〜ギュ〜ニュ〜""と聞えるのでしょう?
また、冒頭の「Get the funk up!」という部分も、
"かあちゃんのばかぁ〜"と聞える・・・・という説があります(笑
とにかく、プリンスファンならずとも、楽しめるポップな曲で、
アルバムはもとより、この「Batdance」とも、ビルボード1位を記録します。
https://www.youtube.com/watch?v=Oqnc6Ivpf0U
https://www.youtube.com/watch?v=HUmce-zeaAA
間奏のへヴィーなギターも見事です。
それにしても、プリンスは、シーナ・イーストンもキム・ベイシンガーも手玉に取ってしまうのですから、
恐ろしいアーチストです(笑
1. The Future
2. Electric Chair
3. The Arms of Orion
4. Partyman
5. Vicki Waiting
6. Trust
7. Lemon Crush
8. Scandalous
9. Batdance
(1989年 発売)
2015年05月23日
ダリル・ホール&ジョン・オーツ 「プライベート・アイズ」
(原題 : Private Eyes)
ホール&オーツが、4年ぶりに来日しますね!
今年の10月の予定です。
http://ro69.jp/news/detail/124052
2011年の時は、武道館へ見に行きました。、
それを記念して、記事にしました。
言わずと知れたブルー・アイド・ソウル・ポップ・デュオ、
ホール&オーツの10枚目のアルバム。
前作『Voices (邦題 : モダン・ヴォイス)』での大成功後、
このアルバムで、更に飛躍します。
「3. I Can't Go for That (No Can Do)」が大好きで、買いました。
冬にヒットしましたね。
https://www.youtube.com/watch?v=ccenFp_3kq8
ムーディーで、独特なリズムとサウンドは、インパクトがありました。
キーボード、そしてサックスが冴えていますね♪
サビの部分は爽やかです。
「1. Private Eyes」の全米No.1はもちろんのこと、
「5. Did It in a Minute」もポップで、全米9位を記録します。
他には「10. Your Imagination」や「11. Some Men」が、
少し変わったイメージの曲ですね。
微妙にエレクトロ・ポップ調です。
その後の『H2O』は、彼らのこれまでの最大のヒットになりますが、
ホール&オーツのアルバムは、今現在、全米・全英とも、
1枚も、1位を獲得していないのですね。
意外です。
1. Private Eyes
2. Looking for a Good Sign
3. I Can't Go for That (No Can Do)
4. Mano a Mano
5. Did It in a Minute
6. Head Above Water
7. Tell Me What You Want
8. Friday Let Me Down
9. Unguarded Minute
10. Your Imagination
11. Some Men
(1981年 発売)
2015年05月20日
ボニー・タイラー 「愛のかげり」
(原題 : Total Eclipse of the Heart)
女・ロッド・スチュワートといわれたイギリスのシンガー、ボニー・タイラーの
「Holding Out for a Hero」がヒットする前の、
全英・全米ほかで1位を獲得した曲。
当時、原題はなかなか覚えられなかったです。。
ダイナミックでドラマチックなラブ・バラードは、素晴らしいですね。
また、曲調がFire Inc.の「Tonight Is What It Means to Be Young」('84)に良く似ていました。
それもそのはず、2曲ともプロデュースは、
「I would do anything for love」('93)で有名な
ミート・ローフのキーボードプレイヤー、ジム・スタインマンだからです。
(1983年 発売)