今日はまゆみさんの姉の命日です。
まゆみさんは4人兄弟の中でも特に姉と仲良しでした。
電話もよくやり取りしていました。
まゆみさんがうつ病になったときはまゆみさん本人が受け止める以上に姉の方がショックを受けていました。
「えぇっ?まゆみがあのうつ病になったの?」
「うつ病ってそんなにショックな病気なの?」
「ショックに決まってるべさぁ。あのうつ病なんだべ?」
その姉は、まゆみさんが発病してから4年後に発病して、たった半年で他界しました。
「葬式はなるべく目立たないように家族だけで小さく見送ってください」
と遺書を残して。
甥っ子や姪っ子は途方にくれていました。
兄が「お母さんの遺言なんだから形式的なことは一切やらないで小さく最少限のことだけで済ませよう」
と甥っ子に言って小さく納めようと取り計らいました。
ところが近くに親戚の叔母さんがいて、親戚中に話してしまいました。
香典や花輪が届きました。
叔母さんは姉の死に顔に向かって
「H子の馬鹿が自殺なんかしてっ!本当にバカな女だよこの子はっ!」
とか、死者に向かって散々と罵詈雑言を吐きました。
「私は残された子供たちを案じて言っているんだ」とでも言っているつもりのようでしたが
私には胸をえぐられるような言葉でした。
子供たちも聞いていて心地よくはなかったはずです。
そしてその後、「香典返しがどうしてないのっ?」と言い出して
「形式的なことはなしでしようって言ったんじゃなかったんですか?」と言いましたが
「常識でしょうっ?」と言って叔母さん、ぶち切れました。
それからあわてて姪っ子と香典返しを買いに出かけました。
買って戻ってくると「いらないわよっ!そんなものっ!」と言って
自分が使ったお金の明細書を甥っ子に叩きつけました。
「私はH子のためにこれだけ使いました。」
香典2万円
花代1万円
果物代5000円
野菜3000円
ガソリン代4000円
等など・・・
姪っ子は言いました。
「私たちお母さんが死んで悲しいのに、どうして親戚からも虐められなきゃならなの?」
死者を悼むとか、残された家族を労わるというようなおばさんじゃありません。
だから私の娘が死んだことも親戚には話していません。
知ったらきっと「何で私に言わないの!」って怒り狂うと思います。