まゆみさんは最近、暑い日には町の公民館の中にある図書室で過ごしています。
家にエアコンがないのでどこか公共の施設で涼しいところがないかなぁと思っていました。
以前は図書室にはエアコンがなくて扇風機で温い風がくるのでそこでは過ごせないと思っていました。
あるとき「図書室エアコンがきいてるよ」と教えられ、最近よく図書室の中で過ごしています。
町の公民館には、毎年きれいにお花を咲かせる方がいらっしゃいます。
上の朝顔もひまわりもその方がお世話をしているものです。
この朝顔は大輪で、とても高級感がある朝顔です。
売っている種を見ても、朝顔の種とは思えない値段です。
種の形も普通の朝顔とは全然違う、特殊な朝顔です。
まゆみさんもこの朝顔の種、欲しいなぁ、欲しいなぁといつも思っていましたが、
この朝顔は遅咲きなので、種が出来る頃には霜でやられてダメになってしまって、種がとれませんでした。
お花のお世話をしている方にどうやって毎年咲かせているのかを尋ねてみました。
「よく注意してみると、霜が降りる前にいくらでも種が出来ていますよ。私も毎年ここから種を取って咲かせているんですよ。
ここを通るたびによく注意して見てごらんなさい。
いくらでも持って行ってかまいませんよ。」
と言ってくれました。
それで去年種を取ることが出来て、我が家でも咲かせることが出来ました。
こちらが我が家で咲いた朝顔です。
公民館のその方は、定年を迎えましたが、
それでも公民館のお花の手入れをしに来ています。
公民館の前を通る人がお花を楽しんでくれるのが、その方にとっては幸せなんだと思います。
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