Aママ：
「バイオリンは、何歳から始めたらいいのかしら」
Bママ：
「バイオリンのテクニックは、難しいわよ」
Cママ：
「早くても4、5歳がいいところよ」
Dママ
「鈴木メソードで習っていた家族には、弟と妹がいたんだけど、兄や姉より早い三歳から始めたら、兄や姉を追い越してしまったらしいわよ」
Eママ：
「鈴木メソードって、鈴木鎮一（すずき しんいち）先生のバイオリン教室の事でしょ」
「三歳児が「メヌエット」を弾いたって有名なところよ」
「乳幼児からバイオリンを教えてくれるので、世界的に有名になった先生みたい」
じつは、音楽の絶対音感こそ、早期教育が関係していました。
当時、鈴木バイオリン製造株式会社の鈴木鎮一先生は、乳幼児にバイオリンを教えて世界中を驚かせていました。
5、6歳の子どもは、音大の卒業曲レベルの難題を楽しそうに弾いています。
長野県松本市には、才能教育研究会の会長さんである鈴木慎一先生の幼児・音楽教室があります。
なかでも国際鈴木メソード音楽院は、海外からの留学生が多くいらっしゃっています。
留学生は、音楽理論、音楽表現法、才能教育の理念や指導法を、世界各国に広めるチーフ役です。
鈴木慎一先生が約60年間研究してきた成果は、全国約750の音楽教室で実践されています。
音楽教室に通う子どもは、3歳〜8歳を中心に約3万人以上がレッスンに参加されています。
人間教育を目指したユニークな音楽教育です。
一つのことをやりきった子どもは、根気、集中力、自信がつきます。
音楽を通して子どもたちが持っている様々な能力は、呼び覚まされます。
将来、どのような道に進んでも優れた基礎能力を発揮できます。
たゆまぬ努力による正しい音楽の訓練は、
高い文化的感覚、豊かな感性、礼節、協調性など、
美しい「心」を育てます。
じつは、鈴木慎一先生が開発した鈴木メソードは、日本よりも国外で高い評価を獲得しています。
アメリカの全州には、鈴木メソードの教室があります。
その他、カナダ、ヨーロッパ、アジア、南米、と鈴木チルドレンは約20万人以上いらっしゃいます。
鈴木鎮一先生は、1951年〜1985年までに勲章を11個授与されている音楽家です。
カザルス、シュバイツァーに授与されてきたイザイ賞をベルギーのイザイ財団から。
フランスから教育功労勲章を。
ドイツからはドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字賞を・・・。
アメリカのロチェスター大学、クリーブランド音楽大学、セントアンドリューズ大学、イサカ大学、メリーランド大学、ニューイングランド大学、ルイビル大学、ロチャスター大学、オベリン大学など、多くの大学で名誉博士号を取得している先生です。
アメリカのジョージア州では、アトランタ名誉市民の称号を授与されています。
世界中で有名な音楽家の鈴木鎮一先生が、乳幼児にバイオリンを教える理論は明確でした。
鈴木鎮一：
「イギリスやアメリカの英語圏では、子どもたちが苦も無く英語をしゃべっています」
「フランスやスペインの子どもも同じです」
「乳幼児は、主語、述語、修飾語、補語の文法を聞いても全く意味がありません」
「日本語の環境で育った子どもは、こんなに難しい日本語を赤ちゃんの頃から身に着け、自由に話せるようになります」
「乳幼児期は、楽に言葉を覚えられるとすれば、一種の音感教育を乳幼児から行うことで良い結果がでるはずだと考えました」
「言葉を覚える臨界期に繰り返し練習をすると、あらいゆる能力を手に入れられます」
鈴木鎮一先生は、乳幼児にバイオリンを教えていくうちに確信しました。
この脳力がいつまでも続くかというと、そうではない事を・・・
一般的にバイオリンに触れるのは、4〜5歳です。
バイオリン教育の鈴木鎮一先生の経験からは、十歳を超えた子どもにバイオリンを教えても効果が期待できないとおっしゃっています。
鈴木鎮一先生が徹底してご両親方に指導している決まり事があります。
鈴木鎮一先生：
「幼児に強制をして物事をやらせないでください」
母親：
「では、どうやって三、四歳の子どもにバイオリンを教えるのですか」
「幼児は、最初から進んでバイオリンを弾きたいとは言いません」
鈴木鎮一先生：
「まずは、音楽に親しむ環境づくりです」
「バイオリンを弾く前の準備です」
「幼児の興味を引く方法は、あらかじめ考えてあります」
「子どもが意欲を持って、自ら喜んでやる体制です」
鈴木先生が、上達の速度が数段違って驚いた方法がありました。
まずは、乳幼児にクライスラーやグルミオの曲を聞かせておきます。
バイオリンを持てる年齢になった瞬間に、バイオリンを教えます。
すると、上達速度が格段に違うことが分かりました。
超一流の演奏家が到達する領域を、やすやすと弾いてしまうのです。
秘訣は、胎教〜、0歳児〜、乳幼児〜、に音楽を聞かせることです。
＜子どもが音楽を好きになるように導く仕組み＞
? 胎教〜赤ちゃん〜幼児には、世界最高の音楽を毎日聞かせる
? 他の子どものレッスンを見学させる
? 何度も教室を見学させて、通うことに慣れさせる
? 自然に友だちを作ってもらう
? 教室に通って友だちと話すのを楽しくさせる
? 教室の見学期間中、子どもよりも先に父母がバイオリンを弾けるようにする
? 父母が弾いているを見て、子どもは自分で弾きたくなる
? 毎日聞いていた頭の中にある曲を真似して音を出す練習をする
見る→聞く→興味→やりたい→体験→楽しい。
大切なのは、子どもの(((((興味))))です。
個人レッスンは、二の次、三の次、四の次です。
幼児のバイオリン・レッスンは、週一回約30分のペースです。
あとは、母親が六日間先生です。
理由は、楽器は毎日触れることで興味と熱意を持続させるからです。
子どもに興味を持たせるための演出、仕組み作りが肝です。
幼児：
「ママばっかり、ずるい！」
「わたしも、やりたい」
音楽の上達は、絶対音感です。
将来、音楽で子どもを食べさせてあげたいご両親方は、絶対音感の習得こそが命題です。
絶対音感とは、一回聞いた音の音名を瞬時に把握できる能力です。
絶対音感のピアニストは、一回聞いた曲をピアノで再現できます。
世の中で絶対音感を持っている人口は、約1%未満です。
じつは、絶対音感には、臨界期がありました。
なんと、7歳を過ぎると手遅れでした。
「三つ子の魂百まで」は、真実です。
絶対音感の習得は、満三歳までがピークです。
＜年齢別・絶対音感習得能力度数＞
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
満年齢 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
度数 2.5〜3 2 1 0.5 0
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※ IQ200天才児は母親しだい！より
上図表の内容は、絶対音感の習得能力を表しています。
木下教授の研究で科学的に証明されました。
音楽学院の子どもたちへの訓練から得られたデータです。
五歳児の一年間の平均習得能力を1とした場合、四歳児は2倍、三歳児は3倍の差があります。
木下教授は、経験上、音楽教育は、乳幼児時期にスタートした方がいいとおっしゃっています。
鈴木メソードの教室では、どんなお子さんでも受け入れます。
＜どの子も育つ教育法＞
どの子も育つ 育て方一つ
どの子も育つ 親次第
どの子も育つ 先生次第
どの子も育つ 自分次第
＜子どもの才能を伸ばす教育理念＞
ふさわしい環境
ふさわしい指導
ふさわしい訓練方法
＜子どもの能力を最大限伸ばせる指導者＞
専門的な音楽理論は二の次
指導技術が優れているのは三の次
生徒の演奏能力が成長するスピードを把握
生徒に喜びと希望を持たせる
人の心の育ち方を知っている（経験）
温かく見守って育てる
「拡散効果の法則」というものがあります。
長野県で二人の三歳児がバイオリンを習い始めました。
一人は、鈴木鎮一先生です。
もう一人は、川本鏡子先生が受け持ちました。
鈴木鎮一先生の担当だった子どもは、バイオリンに触れる機会が初めてでした。
かわって、川本鏡子先生に教えてもらっていた子どもには、6歳になるお姉ちゃんがいました。
お姉ちゃんが稽古する様子を、毎日3時間、ずっと見ながら育っていました。
しかも、3歳からバイオリンの稽古を始めました。
鈴木鎮一先生と川本鏡子先生が担当した子どもには、天と地の差が現れました。
四ヶ月が過ぎたころ、鈴木先生が担当されたお子さんは、「キラキラ星変奏曲」の初めの一曲を弾けるまでに成長しました。
ところが、川本先生が指導されたていた3歳児は、なんと四ヶ月で14曲も進んでいました。
もうすでに、バッハのメヌエットを弾いていました。
おどろくのは、楽譜通りの演奏ではなく、感情豊かな音色を表現していました。
川本鏡子先生が鈴木鎮一先生より教えるのが上手だというのではありません。
二人が育った胎教〜3歳までの家庭環境が全てでした。
指導の上手な先生に教わるのも重要です。
しかし、兄や姉の側にいて、脳が知らないうちに覚えてしまう「拡散効果の法則」は強烈です。
バイオリンは、武道と同じように姿勢が命です。
二、三歳の幼児が姿勢を伸ばしてバイオリンを弾くのには無理があります。
なぜならば、バイオリンの重さは約400gもあるからです。
鈴木メソードの教室では、子どもの体に合った楽器サイズが用意されています。
バイオリンの大きさは、1/16、1/10、1/8、1/4、1/2、3/4、4/4と七種類あります。
フルートは、幼児用、小学生用、大人用の三種類があります。
それぞれは、450mm、560mm、670mmの長さです。
幼児用と小学生用は、U字管を使用しています。
ピアノは、身長別にピッタリ合う足台を使用しています。
絶対音感習得能力のピークは、三歳です。
「三歳児が、楽譜を読めるの？」と多くの方は思います。
じつは、欧米に衝撃を与えた理由が、鈴木メソードでは楽譜を使いませんでした。
譜面を見ないでバイオリンを弾く秘密は、復習にあります。
次の曲を練習する前には、必ず前の曲に戻って完璧にマスターしているかを確認します。
演奏力が上達する才能教育は、繰り返し練習にありました。
鈴木メソード教室で一番最初に習う曲は、キラキラ星です。
レッスンを進めて最後まで弾けるようになります。
その後は、次にもっと立派に弾けるように更に練習を繰り返します。
能力開発のキーポイントは、身に着けた一つのスキルを限界まで高めてます。
ギリギリの高さまで引き上げられた技は、次の新しい能力を生みます。
同じ曲を繰り返し練習すると、質の高い演奏ができるようになる訳です。
基本に時間をかけたお子さんは、後伸び力がぐんと早くなります。
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