大阪大学などの研究チームは「PAI1」というたんぱく質が血液中に増えることが、サイトカインストームの引き金になることをつきとめ、米科学アカデミー紀要に発表した。治療法の開発につなげることを目指す。
サイトカインは、細胞から分泌されるたんぱく質で、さまざまな働きを持つ。何らかの理由でサイトカインが増えすぎると、免疫が暴走し、正常な細胞が傷ついてしまう。新型コロナのほか、細菌感染による敗血症や重症のやけどなどでも起こる。
そこで研究チームは、これらの患者91人と、健康な人36人の血液を調べた。すると、サイトカインストームが起きた患者では、「PAI1」が増えていることがわかった。これは、血管中に血栓(血の塊)をできやすくする働きがあるたんぱく質だ。
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