高校生野手が豊作の2017年のドラフト会議ですが、中でも最大の注目のドラフト候補は清宮幸太郎(早稲田実業)です。
高校通算最多本塁打を111本に更新したスラッガーは、10球団前後がドラフト1位指名してもおかしくないでしょう。
その他にも清宮のライバル・安田尚憲(履正社)、甲子園の1大会最多本塁打記録を更新した中村奨成(広陵)、1年生から横浜高校のレギュラーだった天才外野手増田珠(横浜)など、逸材が豊富なので、史上初の3人以上の高校生野手ドラフト1位が誕生する可能性もあります。
現在報道されている情報を見る限り、1回目の指名で高校生野手に8〜10球団が指名する可能性があるほどです。
これだけ高校生野手に指名が集まると予想される背景には、他にドラフト候補が乏しく人材という事情があります。
豊作と言われた2016年のドラフト会議とは対照的に、2017年は投手不作の年で即戦力の投手は田嶋大樹 (JR東日本)、東克樹 (立命館大)の二人くらい。
他に1位指名が予想される投手は例年ならドラフト候補2位前後のレベルの選手。
有力な高校生投手の古屋敷匠真(八戸工大一)、川端健斗(秀岳館)、山下輝(木更津総合)、金成麗生(日大三)らが大学、社会人に進むことを表明しています。
東大で大学日本代表入りした宮台康平(東大)、U−18日本代表で活躍してベストナインを獲得した田浦文丸(秀岳館)が「ドラフト1位候補!」と騒がれていますが、本来ならドラフト3位前後の選手。
彼らが注目されている状況が、いかに今年のドラフトが人材難かを示しています。
清宮重複は避けてまで、指名する人材が少なく各球団の頭を悩ませているのが現状です。
辛口評価を集めてみましたが、現実はなかなか厳しい・・・