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アーユルヴェーダのドーシャ理論2

アーユルヴェーダにおいて、”健康な状態”とは、ヴァータ・ピッタ・カパの3つのエネルギーがちょうど良い力関係でバランスを保っている状態を言います。

このような状態の時は、アグニ(体内で食物を消化する火)が程よく燃え、食物が体内で栄養になり、オージャス(活力源)が多くでて、健康が増進されます。

しかし、何かの原因でアグニが適切に燃えなくなると、消化が不十分になり、体内に未消化物を作ることになります。

アーユルヴェーダでは、この未消化物を”アーマ”と呼びます。

「アーマ」は、粘着性が高く、体内の通路にたまって通路を塞いだり、組織に付着して病気や老化を起こす原因になります。


アグニが適切に燃えない状態とは、ブァーダ・ピッタ・カパの3つのエネルギーの力がアンバランスになっている状態です。

たとえば、
■ヴァーダ(風)が増大すると、アグニは不安定になります。
■ピッタ(火)が増大すると、アグニは強くなりすぎ焦げてしまいます。
■カパ(水)が増大すると、アグニが弱くなり消化が遅くなります。

以上が、アグニとアーマの関係です。

このアグニとアーマの関係は、トリグラ(心の3つのエネルギー)の中の、ラジャスとタマスにも当てはまります。

ラジャスとタマスが増大しすぎると、メンタルアグニが不安定になり、メンタルアーマを蓄積させ、心の病気を引き起こすのです。


アーユルヴェーダでは、個人のそれぞれのエネルギーの状態を診断し、エネルギーのバランスを保つ措置をします。

それは、日本や西洋のように病院に行って診断をし薬を処方するようなものと違い、日常の生活の中で行なわれます。

また、アーユルヴェーダは、「病気になる前に、病気にならない身体の状態を保つ」という意味でも、西洋医学とは違う性質を持つ医学です。

インドの主婦は、母や家族からこの知恵を受け継いで、家族の健康を維持しています。
それが、インド料理です。

私は、日本の皆さんにも、この知恵をできる限り多くご紹介したいと思います!

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