商船高専や海洋系の大学からの就職先の一つとして、人気の高い船社と言えばやはり、外航船社ですよね。
外航船社と言っても大手3社、準大手、中小船社とさまざまです。
私も息子が商船高専に入学するまでは、全く、この業界のことを知りませんでした。
もちろん今でも、わからないことのほうが大部分を占めます。
息子は、就職2年目の3等航海士(3rd officer)なのでまだまだ、駆け出しで経験不足ですが彼から、聞いた範囲で書いてみたいと思います。
まず、思い浮かぶのが長期間、閉鎖空間である船内での生活だと思いますが、実際のところどうなのでしょう?
彼曰く、これは、大変なことらしいですが寄港地では、少しの間、上陸できることもあるそうです。
しかし今は、コロナの影響で寄港地では、かなり制限があるそうです。
まだ、コロナがパンデミックを起こす前には、寄港地のフロリダ州ジャクソンビルという街で先輩たちとタクシーに便乗して市内に買い物に行ったそうです。
また、同期入社の、別の船に乗船勤務している仲間は、欧州航路でベルギーの街へ観光に行ったりもしたそうです。
今は、コロナ禍でどこの国でも降りることは、できないそうですが、コロナが終息すれば以前のようになるのではないでしょうか。
これも重要なことですがネット環境は、どうなのでしょう?
ネット事情も最近は、整ってきており、太平洋の真ん中でも衛星経由でラインをしたり、メール程度ならつながるそうですし、船員家族の私たちとも実際にラインでやり取りをしております。
そして、長期航海中は、乗組員の「福利厚生」ということで会社のほうから「お金」が出ており、そのお金であらかじめ仕入れていた食材を使用し、パーティーをするそうです。
パーティーの時は、陽気なフィリピン人部員やコック(調理担当)がレチョン(フィリピン風豚の丸焼き)の仕込み(準備)を始めます。
こちらのレチョンはフィリピンの「ごちそう」ということでパーティーには、ほとんどの場合登場するそうです。(下記画像)
たまに、ツナヘッド(マグロの頭)の丸焼きの場合もあるそうです。
レチョンは、日本人的には、衝撃的ですが皮目は、パリパリに焼き、北京ダックのようでとてもおいしいそうです。
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