しげのです。
今日は 11th についてお話しようと思います。
サラッとね。
11th
この図のように、 Rootから数えて11度 のところにある音です。
3rdの半音上 と考えるとわかりやすいと思います。
3rdの半音上と言えば4度ですから 11th=4thと思ってしまいそう ですが、
音楽業界では 4thとは言いません。
例外として sus4 というコードがあり11thと似ていますが、
sus4はあくまで3rdを半音上げたコード ですので、
sus4には3rdはありません。
それに対し、11thはあくまで 3rdがある前提 で11thが入ります。
ちなみにsus4とはsuspended4の意味で、4度に釣り上げられたという意味です。
11thの特徴
11thはちょっと不思議なテンションノート。
始まりの予感、終焉の予感を同時に感じる響きです。
メジャーコードに乗せてもマイナーコードに乗せても、
どちらもある種の予感というか独特の浮遊感を臭わせます。
この浮遊感はsus4の響きに似ているからそう感じるものと思われます。
11thはコードで最も大切な音である 3rdと半音でぶつかってくる ため、
一般的には アボイドノート と呼ばれ、本来は避けるべき音として存在します。
ですので、普通はあまり使われないテンションだったりします。
ただし、マイナーコードの場合は不思議とマッチするので、
どちらかと言うと マイナーコードに対して使われることの方が多い です。
11thのオルタード
9thに#9th,b9thがあったように、
11thにももちろんオルタードは存在します。
11thのオルタードは #11th。
これまたよりトリッキーな雰囲気になるテンションです。
9thには#9th,b9thと2種類のオルタードがありましたが、
11thには #11thの1種類 しかありません。
というのは、 11thを半音下げると普通に3rdだから です。
まとめ
さあ、そんなわけでまとめです。
- 11thは3rdの半音上
- sus4に似ているが厳密には別もの
- アボイドノートなので一般的にはあまり使われない
- マイナーコードの方が相性がいい
- オルタードは#11thのみ
いかがでしたか?
この辺は各テンションノートの概念なので、
サラッと読み流す程度でOK。
暗記不要です。
次回は13thについてお話しようと思います。
応援していますね。