しげのです。
前回 は9thの概念についてお話しました。
今日は、 実際に譜面上で9thがどのように表記されるか?
お話しします。
意外とお目にかかる9thの表記
ぶっちゃけ JAZZのスタンダード集とかではあまり見かけません。
ジャズスタンダード系の譜面にはせいぜい7thくらいまでしか表記されておらず、
テンションは自分で選んで自由につける、 という方針だからです。
じゃあどこで見かけるか?
これは、割と 新し目のPOPS の譜面の方がお目にかかることが多いです。
最近のPOPSは、歌謡曲とかに比べるとテンションがガンガン使われています。
市販のPOPSをPiano1台で伴奏する、的な譜面なんかには、
テンションの指示が入っているものが割と多く見受けられます。
9thの譜面上の表記は3種類
9thの表記方法は主に 3つ。
若干ややこしいかもしれません。
が。
結論を先に言うと、 7thをどうするか?で表記に変化がある、 というだけの話なんです。
もすこし詳しく言うと、
- 7thの上に9thを入れている
- maj7の上に9thを入れている
- 7thもmaj7も使わずに9thを入れている
というだけの話。
この3つを譜面ではどのように表記しているか?というと…?
7thに9thを入れている場合
このように、 ただの「C9」 と表記された場合は、
暗黙のルールで C7の上に9thを加えたもの
として考えて下さい。
この表記は割と多く見かけます。
maj7に9thを入れている場合
じゃあMaj7は? と思ったあなた。
なかなか鋭いですね!(Good!)
この図のように、
Maj7に9thを重ねる場合は、あえて 「CM9」 と ”maj" を入れて表記されます。
7thコードを考える時と似てますね。
そして、メジャーセブン系ですから、
「C M 9」
「C maj 9」
「C △ 9」
と、表記方法も メジャーセブン同様3種類 あります。
7th も maj7 も使わずに9thを入れる場合
そして最後に、 ただのトライアド に9thだけ入れたい場合は、
このように 「add9」 という表記を使います。
実はややこしくない?
もしあなたが初めてこういう表記のルールを見たとしたら、
なんだかジンマシンが出そうな感じですよね(笑)
表記上はこうやって種類分けされていますが、
実際に演奏する上では、見た目よりあまりややこしくは感じないはずです。
というのは、
7thの使い分けなんて、
割と自然にみんなできてるから。
よく音を聴いて弾いていると、
7thなのか maj7なのか はたまたどちらも不要なのか、
瞬時に判断が付くようになるからです。
まとめ
- C9 = C7 + 9th
- CM9 = CM9 + 9th (Cmaj9, C△9も同様)
- Cadd9 = C +9th
- よく聴いてれば、どれを使うか?は譜面の指示を解読しなくても判断できる
さ、いかがでしたか?
そんなに 深く考えないようにしましょう。
この記事を書いておいて、
こういうこと言うのもどうかと思うんですが、、、
この表記方法の違いなんて 覚えてなくたって演奏は可能 です(笑)
応援していますね。