木材は他の材質と比較して、軽く丈夫なこと、加工しやすいことなどからものづくりの材料として使われます。
しかし、次のような性質についてはよく知ったうえで、その性質を見極めて利用することが必要になります。
(1)木材は乾燥して収縮します。逆に湿度が高いときには膨張します。そのために、繊維の方向によってはゆがむことがあります。とくに、乾燥すると木口(こぐち)からみて樹皮側になる木表の方に、反る性質があります。
(2)木材を板にした場合、繊維の縦の方向に直角の方向には強いですが、繊維の方向に平行になると割れやすいです。
上のことから、まさ目板は木目がまっすぐ(平行)なので、狂うことが少ないです。それに対して板目(いため)板は、木目が曲がっているので、そりやくるいが出やすいです。
木材の繊維方向による強度の違いを軽減するために、合板にしたり、集成材にして用いることがあります。
合板は、板材を繊維の方向に直角になるように、たがい違いに接着剤で張り合わせたものです。
集成材は、板材や角材を縦、横、高さの方向に張り合わせて、大きなかたまりとして様々な形に加工したものです。これによって強度が増し、建物の骨格部分に当たる場所に使うこともできます。
中学 実技4科 得点UP問題集: 内申書で差がつく (中学得点UP問題集)
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image