水金地火木土天海冥という言葉は、誰もが知っている太陽系の惑星の覚え方でした。
ですが、この中の冥王星が惑星から 準惑星に定義されてしまった事件は、ニュースなどでも大きく取り上げられたため、まだ記憶に新しいことだと思います。
今回は冥王星が準惑星に降格されてしまった経緯と、今後の太陽系の惑星発見の可能性について書きたいと思います。
太陽系の惑星は9つ
今まではこれが一般常識でした。
ところが、2006年8月、国際天文学連合(IAU)にて、冥王星は 惑星から 準惑星へと分類されるようになりました。
つまりは 降格 ですね。
なぜ冥王星は降格されてしまったのでしょうか。
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冥王星降格の経緯
冥王星は1930年の発見当初から、軌道などが他の惑星よりも異なる変わった惑星だと認識されてきました。
太陽系から最も遠く、観測技術が発展していなかったこともあり、最初のうちはもっと大きな星だと考えられてきました。
しかし、観測技術が向上し、冥王星を観測できるようになると、実は月よりも小さな天体であることが発覚しました。
その小ささから、惑星として扱うべきかどうかと、かなり前から疑問視されてきたんですね。
90年代に入って エッジワース・カイパーベルトと呼ばれる太陽系の外縁部で、次々と比較的大きな天体が発見されはじめました。
そして遂に、1999年の IAU 総会で「冥王星を惑星のカテゴリーから外すべきだ!」という議論が巻き起こってしまいましたが、その時は歴史的背景なども考慮され、冥王星は惑星としてとどまる事ができました。
しかしながら、2005年に冥王星よりも大きな天体が見つかってしまいます。
その名は エリスです。
皆さんも1度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
こうなってしまうと冥王星は立場がありません。
このエリスの発見により、冥王星は準惑星に降格されるようになりました (´;ω;`)
今後の太陽系の惑星数について
太陽系の惑星の数ですが、16世紀から17世紀の時代、まだ天動説の時代ですね。
その頃には、水星、金星、地球、火星、木星、土星の6つしかありませんでした。
そして17世紀から20世紀には、観測技術の発展にともない、天王星、海王星が発見され惑星として位置づけられました。
次はいよいよ冥王星の発見となります。
冥王星は1930年に発見されました。
そして9番目の惑星となったんですね。
これも前述したように、今はもう惑星ではなくなってしまった訳ですが。
つまり何が言いたいかというと、惑星の数って増えたり減ったりしている歴史があるわけです。
なので、また新たに惑星が発見される可能性は否定できません。
特にエッジワース・カイパーベルトの太陽系外縁で、惑星に定義される天体が見つかる可能性は高いと思います。
2010年に過去100年分の彗星のデータを分析した結果、太陽系外縁部の オールトの雲の中に、木星の約1.4倍という大質量を持つ天体の存在が予測されるという仮説が登場しました。
(※オールトの雲については、別記事で詳細を書きますね)
この架空の天体は テュケーと呼ばれています。
この仮説によると、テュケーがオールトの雲から彗星をはじき飛ばしているとされています。
仮説なので、テュケーはまだ発見されていません。
ただ、この仮説を提唱したチームは「太陽は実はかつて連星であり、その暗い伴星がオールトの雲の中から彗星をはじき飛ばしている」という説も提唱しています。
この伴星の名は ネメシスと呼ばれています。
もちろんネメシスも発見されていませんが (;・∀・)
この仮説が正しいかどうかはわかりませんが、近い将来には惑星の数は9個、または10個と、どんどん増えていくかもしれませんね。
でわでわ ( ´Д`)ノ~
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