本日は、我々が存在する奇跡の星「地球」が属する太陽系がどのようにして誕生したのか?についてお話したいと思います。
およそ46億年前、直径数光年に及ぶ巨大なガスが、ガスを構成する重力によって寄り集まり、ガスが収縮していきました。
これが太陽のはじまりです。
この太陽にどんどんガスが集まっていき、太陽が成長するにしたがって、太陽の周囲にはガスや塵からなる円盤が形成されていきました。
この円盤のことを 降着円盤(こうちゃくえんばん)といいます。
太陽に比較的近い降着円盤は、鉄やニッケルといった熱にも耐えられる金属や岩石が衝突し、これがやがて水星や金星、地球、火星が誕生しました。
これら4つの惑星を 岩石惑星と呼びます。
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一方、軽いガスは太陽放射で吹き飛ばされ、太陽から遠い場所に集まりだしました。
ちなみに、太陽放射とは太陽が出すエネルギーです。
簡単にゆうと日光とか太陽光と呼ばれる光ですね。
太陽放射によって吹き飛ばされたガスたちは、太陽からの熱が届かないため、氷も溶けずに存在しており、それらが集まって木星や土星などの ガス惑星、天王星や海王星などの 巨大氷惑星が作られました。
これが現在考えられている降着円盤による太陽系の形成説です。
このような形成モデルが考えられたのは、 コンドライトという隕石の分析から判明しました。
コンドライト
コンドライトは、太陽の誕生と同時期にできた天体の破片と考えられています。
このコンドライトを顕微鏡で観察すると、ある球状物質が見つかりました。
色んな似たような専門用語が出てきてややこしいですが、この球状物質のことを コンドルールと呼びます。
コンドルール
この球状物質(コンドルール)は、高温で熱せられたあと、急速に冷やされたことで出来たと考えられているのですが、なぜか地球や月の岩石には見つからなかったのです。
なぜ見つからないのか?
これは長年の間、謎とされてきました。
2008年、フランスの研究チームが、コンドライトに豊富に含まれる ネオジム142の含有率よりも、地球の地殻に含まれるネオジム142の方が含有率が高いことを発見しました。
続けて、火星と月についても調査したところ、両方とも地球と同じようにネオジム142の含有率がコンドライトよりも高いことがわかりました。
この分析結果から、これまで考えられてきたように太陽系の惑星は同じ時期にできたのではなく、岩石惑星の方が先に誕生した可能性が出てきたんですね。
2011年8月に、NASA の木星探査機 ジュノーが打ち上げられました。
トラブルもありましたが、2016年7月4日に木星圏内に到着し、木星の組成や重力場、磁場などの観測を開始する予定です。
木星に到着したジュノーの想像図
このジュノーによる探査の結果によっては、今までの降着円盤による太陽系の形成説が大きく書き換えられるかもしれません。
楽しみですね♪
でわでわ ( ´Д`)ノ~
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タグ: 太陽系