白血球の血液型はたくさんあって、今まで詳細は不明だった。
『白血球、日本人は11類型...阪大など解析 発病や体格に影響か』 2019年01月29日
日本人の白血球の型は11のグループに大別でき、型の違いによって、がんや心疾患、糖尿病などの発症や体格に差が出ることがわかったと、大阪大や国立遺伝学研究所などのチームが発表した。
論文が29日、英科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載される。
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一般的な血液型(A、B、O、AB型)は、赤血球の表面にある物質の種類によって四つに分類される。
これに対し、免疫細胞である白血球は、表面にある HLA(ヒト白血球抗原) という物質に関わる遺伝子の数が多く、白血球型の詳細は不明だった。
チームは、日本人1120人のゲノム(遺伝情報)を解析
HLAに関わる遺伝子が33個 あることを突き止めた。
各遺伝子の配列は一人ひとり微妙に違い、 配列が近いものをグループ分けすると、大きく11に分類 できた。
さらに日本人約17万人分のゲノムや病気、体格などのデータベースと照らし合わせた結果、
白血球型 によって、
アレルギー疾患や肺がん、肝臓がんといった病気のかかりやすさなど、計52項目で違い がみられることがわかった。
中には 心筋梗塞の発症や身長、肥満など、一見、免疫とは関係がなさそうな項目も 含まれていた。
チームの岡田 随象(ゆきのり) ・阪大教授は「心筋梗塞や体格などにも違いが出たのは意外だった。
さらに研究を進めて理由を調べ、医療に役立てたい」と話している。
(2019年1月29日 読売新聞)