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証券市場の参加者

証券市場の参加者は2つのタイプがあり、それは、この投資を職業としているプロの「機関投資家」と、アマチュアの「一般投資家」です。

機関投資家は、一流の頭脳を持つ人が、一般投資家とは比べものにならない多くの情報源を持っており、そこからの豊富な情報を基に資金を運用しています。
また、東証一部全取引の7割以上を機関投資家が占めており、証券市場の大半はプロによって取引されているといっても過言ではありません。

機関投資家には、次のようなものがあります。

投資顧問会社・・・取引での勝ち方をアドバイスしてくれる会社
信託銀行・・・他人の資産を管理・運用してくれる銀行
外国人投資家・・・外国の機関投資家、ヘッジファンドなど
その他、生命保険会社、損害保険会社、農協、年金基金などがあります。

証券市場とディスクローズ

証券市場は、株などの有価証券について「買った値段より売った値段が高ければ勝ち」というマネーゲームを行うギャンブル場のようなものです。
このギャンブルでは、売り手と買い手が競りによって勝負を決めます。売りたい値段と買いたい値段が一致したら取引がなされ、この値段を株価と言います。
買い手は投資家であり、売り手はこの株を持っている株主と、株を発行できる会社です。

ギャンブル場は「フェア」であることが基本です。しかし、売り手の「株主と会社」はその株のことを知りすぎており、買い手は何も知りません。これではアンフェアであり、売り手が強すぎてゲームが成り立ちません。

そこで、証券市場で株を売る場合、この発行会社は株価を判断するための情報をすべて公開することが義務付けられています。このことを「ディスクローズ」と言い、オープンよりも公開度が高い、つまり、すべてを公開し、クローズしているものな何もないという意味です。

ディスクローズの代表が有価証券報告書であり、会社に投資する大きな判断材料となります。

株式会社の仕組み

株式会社は、出資者が資金を提供することで誕生します。この出資金のことを、資本金といいます。
会社側から見ると、資本金は会社を運営する元手金であり、会社が存在している限り返さなくてよいお金です。
資本金10億円と聞くと「大金を持っている会社」と考えがちですが、実際は「元手にずいぶんお金のかかった会社」ということになります。

出資者は、会社に関するさまざまな権利を持つことができ、配当(儲けの分配)がその代表です。
この権利は、出資した金額に比例すべきであり、「出資1口あたり」という考え方が必要になります。この1口のことが、いわゆる「株」というものです。株主は、出資者であり、株の所有者です。

株主は、出資したお金を返せとは言えません。その代わりにもう一つ大きな権利があり、それは、株という権利を他人に売ることができるというものです。これが、株を取引するということです。

会社とは何か

歴史を紐解いてみると、会社組織の始まりは16世紀の東インドへの貿易活動とされています。
当時、船を使った貿易は危険が多く、成功すれば大きな利益が得られる一方、失敗すれば貿易に要した資金はすべて失われるというリスクがありました。
そこで、出資者を集め、貿易が成功すれば利益を分け合うということがなされました。
現代では、会社の株を購入して株主になることで、会社に出資することができます。

それでは、現代の会社は何のために存在しているのでしょうか?

人間は生きていくために、1人ですべてのことを行うわけにはいかず、自然に役割を分担してきました。ある人は魚を捕り、ある人は魚を運び、ある人は魚をさばきます。また、ある人はそのために船を造り、ある人は船を動かす石油を提供します。

これらの分担作業は、同じ作業をやっている人がチームを組んだほうが合理的であり、会社という組織になります。この分担作業が会社のミッション(使命)であり、存在する理由の一つです。

会社に投資し株主になるということは、このミッションに賛同するということです。
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megapits
投資に関する技術、方法、話題を集め、金銭的に豊かな投資家を目指しています。
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