鉄の王 キム・スロ
伽耶(カヤ)建国の主役である金首露(キム・スロ)王の一代記。
200億ウォンの製作費が投入された大作です。
2010年 MBC 全32話
星の数:
物語の舞台は、紀元1世紀の初め。
朝鮮半島北部では「高句麗」が強大な国として勢力を誇っていた頃。
朝鮮半島南部では、まだ小さな部族がバラバラに存在し牽制しあっていました。
そんな小部族をまとめ上げ、『 伽耶 』の初代王になったのがキム・スロ。
本作は、王になると予言されて生まれてきたキム・スロが、
数々の試練を乗り越えて成長し、民に絶大な支持を得る王となっていく姿を
壮大なスケールで描く大作です。
主人公キム・スロ役は、絶大な人気を誇る韓流スター チソン さん。
端正な顔立ちとすばらしい演技力で、私も大のお気に入りのひとりです。
あまり時代劇は見ない方ですが、チソンさん見たさに観てみた次第です。
ドラマ自体が少し前の制作で、チソンさんもちょっとまだちょっと若い。
役作りのために武術と馬術、剣術の特訓を行ったそうで、いい身体に仕上がってます。
演技面では、明るくやんちゃな青年時代から、次第にカリスマを身につけていって
強大な権力を持つ王になるまでの過程を上手に演じ分けています。
「伽耶」という国は、
優秀な製鉄技術と海洋貿易で名を馳せた国家だそうで、
原始的な製鉄方法や鉄器製造の様子が描かれているのが特徴的なドラマです。
他のキャスティングで特に気になったのは、
スロの母でありながら敵という難しい役だった演技派女優 ペ・ジョンオク さん。
「愛情万々歳」「かぼちゃの花の純情」などでの印象で、
仕事もバリバリ頑張るお母さん的なイメージの女優さんでしたが、
このドラマでは、弓を引いたり馬に乗ったり、アクションシーン満載です。
最近観た「live」でも優秀な警官の捜査チーム長役で、
凶悪犯との格闘シーンも本格的。アクションOK!の女優さんなんですね!
それともうひとり、隣国の斯盧(サロ)国の王女役 カン・ビョル さん。
スロにモテモテ、大恋愛に落ちますが果たして結末は・・・
カン・ビョルさんは、このドラマが出世作となったそうで、
この後「おバカちゃん注意報」「家族を守れ」等の出演につながるのです。
なんだか感慨深いものがありますね。どれも大好きな作品です。