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posted by fanblog
2023年10月20日
「ガウディの鍵」*エステバン・マルティン/アンドレウ・カランサ
* 「LA CLAVE GAUDI」Esteban Martin / Andreu Carranza *
初めて読むスペインのミステリー。
しかも舞台はバルセロナ。
サグラダ・ファミリアやグエル公園は勿論の事、私の友人が住んでいるディアグナル通りまで登場。
昔、友人宅へ行った時の事を思い出しながら読んでみた。
「ガウディの鍵」*エステバン・マルティン/アンドレウ・カランサ(集英社文庫)
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感想(0件)
おそらくバルセロナへ行かれた事のある方は、心を踊らせながら本を開いたに違いない。
・・がしかし、読書メーターをはじめ感想ページを見ると残念な評価があまりに多すぎる事に驚く。
これはあくまで私の勝手な想像だが、「ダ・ヴィンチコード」のように軽快なテンポを頭に描いて読んだものの、現実的ではないファンタジー要素の強さや、宗教色が強い回りくどいウンチクが多く、少々辟易してしまった方が少なくなかったのかもしれない。
ただ、そういった所は「ふーん」くらいに思いながら速度を上げて読んでみると、これはこれで十分面白い作品だと思うのだが如何であろうか。(あくまで私の個人的な感想)
カトリックでは聖人暦から外されているものの、それでも旅の聖人として人気の高いクリストフォロスが登場するなど、私個人的には大変興味深かった。(それにまつわる記述もあって、さすがカトリック信者の多いスペインのミステリー!・・と思いながら拝読)
各国の特色が出てくるミステリー。
これからも様々な国のミステリーを読んでみたい。
<追記>
主人公の友人として「タイマツ」という日本人女性が出てくる。
しかもファーストネームだろうと思われる。
この謎の名前も、日本人から見ると作品を残念にしてしまった原因なのかもしれない。
これがせめて「タエコ」とか「マツコ」だったら読みやすかったのかなぁ・・。
作品に忠実であるがゆえに、勝手に登場人物の名前を変えられなかったのかも。
きっと翻訳者や編集者も悩ましかっただろうな。
素敵な読書タイムを。