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posted by fanblog
2024年06月09日
「悪しき狼」ネレ・ノイハウス
* 「Böser Wolf」Nele Neuhaus *
先月、ドイツへ行った際に持参したミステリ。
フランクフルト近郊の景色を眺めながら読むと更に面白さが増した。
「悪しき狼」ネレ・ノイハウス(東京創元社)
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感想(0件)
深刻な内容が重くのしかかる。
でもこういう事は実際に起きているのかもしれない。
彼女の作品は登場人物が多くても、しっかり頭に入ってくるのがすごい。
いったん読み始めると無我夢中で読んでしまう。
翻訳の素晴らしさも、面白さに拍車をかけているに違いない。
彼女の作品は、まだ数冊しか読んでいないが片っ端から読んでみようと思う。
最後に車窓から撮ったフランクフルト近郊の写真を。
フランクフルトは高いビルが立ち並ぶ大都会。
でもちょっと離れると、のどかな自然が広がっているように思う。
素敵な読書タイムを
2022年08月25日
「禁忌」*フェルディナント・フォン・シーラッハ
* 「TABU」Ferdinand von Schirach *
以前シーラッハの「犯罪」を読み、その独特な世界観に浸った。
今回読んだ「禁忌」の世界観は更に妖艶かつ鮮烈に感じた。
まさに原色が混ざり合ったような。
「禁忌」*フェルディナント・フォン・シーラッハ(創元推理文庫)
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感想(0件)
主人公ゼバスティアンの視点や思考は、生い立ちからなるモノなのかそれとも持って生まれたモノなのか。
いずれにせよ、その常人離れした感性がこような事を引き起こすのだろうか。
これまた「変わり者」という印象を与えるような描写から始まる、弁護士ビーグラーがいい味出してる。
帯に「世紀の問題作!」と書かれているが、今の時代、どんな事件が起きても不思議ではないと思う。
例えば本書のような・・。
そして、酒寄氏が手掛けるドイツ語翻訳は本当に素晴らしい。
シーラッハも、ノイハウスも、グルーバーも、どれも臨場感ある訳で読者をゾクゾクさせてくれる。
素敵な読書タイムを!
2021年10月22日
「深い疵」*ネレ・ノイハウス
* 「TIEFE WUNDEN」 Nele Neuhaus *
ドイツの女流ミステリー作家が描く、刑事オリヴァーとピアのシリーズ三作目。
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感想(1件)
このシリーズは三作目との事だが、日本で出版された順だと本書が一作目となるのではないだろうか。
内容がいかにもドイツ。
登場人物が多く序盤読むのに少々時間がかかったものの、途中からスピードが上がる。
戦争と憎悪。
そして深い疵。
大変読み応えのある一冊でした。
現在9冊目まで出ているこのシリーズ。
「悪女は自殺しない」は読んだ事があるので、その他の作品も是非色々と読んでみたい。
Have a nice day!
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感想(0件)
2021年09月18日
「犯罪」*フェルディナント・フォン・シーラッハ
* 「VERBRECHEN」Ferdunand Von Schirach *
ドイツの弁護士であり小説家であるフェルディナント・フォン・シーラッハの短編集。
「犯罪」*フェルディナント・フォン・シーラッハ(東京創元社)
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感想(0件)
刑事事件弁護士である作者が自身の経験をヒントに描かれた作品。
「事件が起き、犯人を探し出し、めでだしめでだし・・」という内容では決してない。
何だか不思議な世界に引き込まれてしまったような後味の余韻が続く。
様々な地域からの移民達が集まるベルリンが舞台。
本書には日本人も登場する。
彼等の生活を垣間見れる事も興味深い。
また、どの短編にも「リンゴ」が何気なく出て来て、それを探すのも面白いかも。
続編も出ているので、近いうちに読んでみたい。
犯罪 (創元推理文庫) [ フェルディナント・フォン・シーラッハ ]
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感想(2件)