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2008年12月03日
リポ酸


リポ酸

1.リポ酸とは
リポ酸とは、細胞のミトコンドリアに存在し、生体のエネルギー産生反応における補酵素(酵素の働きを助けるもの)として働く含硫化合物(分子内にイオウを含有する化合物)です。類似の化合物(α-リポ酸、β-リポ酸、ジヒドロリポ酸)の中で、健康食品として利用されているのは、α-リポ酸です。別名チオクト酸ともいいます。

元は、医薬品(肉体疲労時の注射薬)として利用されてきましたが、2004年の規制緩和によって医薬品的な効果効能を表示しなければ食品としての販売も許されるようになりました。

生体機能に不可欠な成分ですが、体内で合成することができるためにビタミンではなく、ビタミン様物質として扱われています。加齢や運動によって不足するので補う必要があるといわれています。

生体内のいろんな化学反応に関わっていますが、特に炭水化物や脂肪が燃焼するのを促進する働きがあり、運動の効率を高めてダイエットに役立つことが期待されてます。また、すぐれた抗酸化作用を持っていて、激しい運動時に大量に発生する活性酸素の害から守ってくれるといわれています。

その他に疲労回復や血糖降下、老化防止などの効果も期待されています。

2.成分
レバー、ホウレンソウ、ブロッコリー、酵母などにも含まれていますが、その含有量はわずかで、サプリメントから補給するのが効率的であるとされています。

3.安全性
医薬品として利用されてきましたので、安全性は高いものと思われますが、注射薬としての使用量25mg(経口摂取した場合の125mgに相当すると考えられます)を大きく超える目安量を表示した健康食品も出回っています。大量摂取した場合の安全性は十分に検証されているとはいえないので、含有量をよくご確認の上、注意してお召し上がりになることをお勧めします。


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