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2008年12月22日
難消化性デキストリン


難消化性デキストリン

1.難消化性デキストリンとは
デンプンを加工して低分子化したものをデキストリンと呼びますが、その中で消化酵素では分解され難いものを集めたものが難消化性デキストリンです。

デンプンは、ブドウ糖がたくさんつながってできたものですが、ブドウ糖の数が多くなればなるほど水に対する溶解性が悪くなります。デキストリンのように低分子化すると溶解性がよくなり、難消化性デキストリンは水溶性食物繊維に分類されます。

糖の吸収を緩やかにする働きがあり、 食後の血糖値の急激な上昇を抑える ことが期待されています。

食後血糖値の上昇を抑制すると、糖尿病の進行をくいとめるだけでなく肥満や高脂血症の予防にもつながると考えられています。さらに、食物繊維として便秘の解消や腸内の有害物質の排泄促進なども期待されています。

2.成分
馬鈴薯やトウモロコシなどのデンプンを焙焼した後にアミラーゼなどで加水分解し、分解されなかった「難消化性」の成分を取り出し、精製することで製造されます。

3.安全性
安全性の高い食品ですが、過剰摂取するとお腹がゆるくなることもありますので、目安量の範囲内でご利用ください。


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2008年12月13日
グルコサミン


グルコサミン

1.グルコサミンとは
グルコサミンとは、ブドウ糖(=グルコース)の酸素原子の一部が窒素原子に置き換わった構造をもつ糖類で、カニやエビなどの甲殻を構成するキチン質の主要構成成分です。

通常、カニやエビの甲殻ではグルコサミンに酢酸分子のくっついた N-アセチルグルコサミン(略称NAG=ナグ) の形で存在していますが、カニやエビから抽出される工程で塩酸処理を受けて、 塩酸グルコサミン となります。

塩酸処理ではなく、 酵素処理で抽出 された場合には、 N-アセチルグルコサミンのまま抽出 され、 塩酸グルコサミン よりも 吸収率や体内での利用効率がよい といわれています。

動物においては、皮膚や関節軟骨の構成成分でもあり、俗に美容や関節によいと言われています。

2.成分
カニやエビの甲殻の他、キノコの繊維組織や細菌の細胞壁の構成成分でもあります。

3.安全性
エビやカニの甲殻が原料とされることが多いので、エビやカニのアレルギーをお持ちの方は、注意が必要です。また、若い人が長期にわたって摂取すると、自然な軟骨再生力を弱めるとの報告があるようです。


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2008年12月08日
フコイダン


フコイダン

1.フコイダンとは
フコイダンとは、海藻類の「ぬめり」部分に多く含まれる酸性多糖類(単糖が概ね10個以上つながったもの)であり、L-フコースというを単糖(糖類の最小の構成単位の総称)がたくさんつながって出来たものです。⇒多糖類や単糖の詳細については コチラ

フコイダンは、免疫賦活(免疫力の活性化)、抗がん作用、血圧低下作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、アレルギー抑制作用、肝機能向上、コレステロール低下作用などが期待されています。

ワカメのメカブから得られたフコイダンをがんを植えつけたマウスに経口投与したところ、生存期間が延長し、正常マウスに投与するとナチュラルキラー(NK)細胞という免疫細胞が活性化されたり、IFN-γ(免疫を活性化する因子)の産生が高まったという報告があります。

2.成分
海藻類の中でも、特に昆布やワカメ、モズクなど褐色を帯びていることが特徴である褐藻類というものに含まれています。

3.安全性
食品由来の成分ですので、安全性は高いものと思われます。


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2008年12月04日
カルニチン


カルニチン

1.カルニチンとは
カルニチンとは、細胞のミトコンドリアで脂肪が燃焼するときに脂肪をミトコンドリアへ運ぶ役割を果たすアミノ酸の1種です。

天然に存在するのは、L-カルニチンのみで、化学合成すると鏡像異性体(鏡に映したような正反対の物質)のD-カルニチンも副生します。D-カルニチンはL-カルニチンの働きを阻害するといわれています。

体内で合成されるものですが、加齢により産生量が減少したり、食生活の内容によっては不足することもあるといわれており、コエンザイムQ10やリポ酸と同様にビタミン様物質として扱われています。

脂肪の燃焼を促進するので、ダイエットに役立つ成分として期待されています。

元は医薬品(消化管機能の改善薬)でしたが、2002年の規制緩和によって医薬品的な効果効能を表示しなければ食品としての販売も許されるようになりました。

2.成分
ヒツジ肉やカツオ肉など肉類に比較的豊富に含まれています。ベジタリアン(菜食主義者)では不足することもあるといわれています。

3.安全性
食品中にも含まれる成分ですので安全性は高いものと思われますが、厚生労働省ではこれまで医薬品として使用してきた経緯と諸外国の摂取目安量を参考に、過度のL-カルニチン摂取を防ぐ目的で1日あたりの摂取上限の目安量を約1000mgとしていますので、含有量をお確かめの上、ご利用ください。


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2008年12月03日
リポ酸


リポ酸

1.リポ酸とは
リポ酸とは、細胞のミトコンドリアに存在し、生体のエネルギー産生反応における補酵素(酵素の働きを助けるもの)として働く含硫化合物(分子内にイオウを含有する化合物)です。類似の化合物(α-リポ酸、β-リポ酸、ジヒドロリポ酸)の中で、健康食品として利用されているのは、α-リポ酸です。別名チオクト酸ともいいます。

元は、医薬品(肉体疲労時の注射薬)として利用されてきましたが、2004年の規制緩和によって医薬品的な効果効能を表示しなければ食品としての販売も許されるようになりました。

生体機能に不可欠な成分ですが、体内で合成することができるためにビタミンではなく、ビタミン様物質として扱われています。加齢や運動によって不足するので補う必要があるといわれています。

生体内のいろんな化学反応に関わっていますが、特に炭水化物や脂肪が燃焼するのを促進する働きがあり、運動の効率を高めてダイエットに役立つことが期待されてます。また、すぐれた抗酸化作用を持っていて、激しい運動時に大量に発生する活性酸素の害から守ってくれるといわれています。

その他に疲労回復や血糖降下、老化防止などの効果も期待されています。

2.成分
レバー、ホウレンソウ、ブロッコリー、酵母などにも含まれていますが、その含有量はわずかで、サプリメントから補給するのが効率的であるとされています。

3.安全性
医薬品として利用されてきましたので、安全性は高いものと思われますが、注射薬としての使用量25mg(経口摂取した場合の125mgに相当すると考えられます)を大きく超える目安量を表示した健康食品も出回っています。大量摂取した場合の安全性は十分に検証されているとはいえないので、含有量をよくご確認の上、注意してお召し上がりになることをお勧めします。


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2008年12月01日
フラバンジェノール



フラバンジェノール

1.フラバンジェノールとは
フラバンジェノールとは、フランス海岸松(カイガンショウ)と呼ばれる松の樹皮の抽出物です。フラバンジェノールは日本での登録商標で、類似品のピクノジェノールは米国での登録商標です。

優れた抗酸化力を持っていて、血流改善、シミやシワの改善、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)低下作用、免疫賦活(免疫活性化)作用などが期待されています。

2.成分
オリゴメリック・プロシアニジン(略称:OPC、ポリフェノールの仲間)という成分が含まれていて、これがビタミンCの600倍といわれる抗酸化力を持っています。詳細は、 コチラ

3.安全性
免疫を活性化する働きがあるといわれているため、免疫抑制剤(臓器移植後の拒絶反応抑制やリウマチなどの自己免疫疾患の治療に使用されることがある)との併用は、注意を要しますので、医師とのご相談をお勧めします。


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