b.今年の梅雨は平年よりたくさん降ってるそうです、全国的に、
a.とりわけ、九州地方は集中的に降られて気の毒や、こうなると大事なカメラは濡らしたくないから、使い古したオリンパスの防水カメラの出番やけど、とうとう充電地が寿命をむかえてもうた、専用充電池はもう売ってないし、いちばん安いの買っとこうかなあ、
b.濡れても平気な雨用カメラっていうと、旧モデルなら3万円しないのもあるけど、
a.「取りあえずオリンパスの防水カメラでも」、何気なくあれこれウェブを流し見しはじめたら、図らずも昨今のカメラ業界の激変を知ることとなり、すっかりはまってもうて、ブログの更新もほったらかしたまま、ここ10年に業界をおそったデジタル化の大波を浦島太郎のように復習していたしだい、
b.じゃあ今回予定してた「12年前の祇園祭(2)」は、
a.次回にまわして、今回は緊急企画「久々にカメラ業界へ首突っ込んだらえらいことになってた」、まず驚いたんは上位クラスの低価格が急激に進んでること、
b.自転車移動しながらのカメラ撮りなら、手の平に収まるコンパクトデジタルカメラ(略してコンデジ)が最適、これは値段的にもイチバン買いやすい、そのぶん画質もそれなりですけど、
a.ところがその価格帯に上位クラスのカメラがどんどん割り込んできてる、で、逆にコンデジの方は高級化が進んでいて、下克上の激戦区の様相を呈しておる、
b.オマケにスマホのカメラも性能上がってますしね、今や防滴も当たり前やし、
a.ああそうやったなあ、日本百名山一筆書き踏破の田中陽希君も基本スマホカメラやったし、スマホはウェブに直結できるし、
b.そうなるとデジカメユーザーがスマホへ流れて、カメラ市場もさらにきびしいパイの奪い合い、生き残りを賭けた激戦が今なお続いてるわけか、
a.そんな一例として、老舗カメラメーカーのペンタックスがリコーに吸収合併されてたんやなあ、それすら知らんかった、
b.2011年7月1日、もう4年も前なんすね、
a.キヤノンやニコンといった二大勢力は食いっぱぐれないけど、それ以外の勢力は日々生存をかけてしのぎをけずってるんか、
b.ところで、デジイチ(デジタル一眼レフ)の高画質とコンデジの携帯性をバランスよく融合させたオリンパスのカメラ、「オリンパスペン」がアマゾンでどえりゃあ安うなってた、
a.3万円台でボディーとレンズがそろうという完全なる価格破壊、これでココロがグラっときた、なんせコンデジの高級機種よりも安いという逆転現象・・・
b.商品売れなくて、在庫だぶついてるんかなあ、次の機種も出てるし、
a.そんでさらに調べると、少々の雨やほこりも平気な防滴防塵の一眼レフや専用レンズも驚くほど安くなってる、これはフィルムカメラの時代、最高級クラスにしか無かった仕様や、
b.ああそういえば、むかし防塵防水って言えば工事カメラでしたね、庶民が買えるのは、
a.フィルムカメラで雨に強いといえばオリンパスミューかコニカ現場監督やった、ところで、そう言えばコニカって聞かないけど、どこ行ったんや、
b.ミノルタと合併後、デジタルカメラで生き残りを賭けるも失速、コニカもミノルタもソニーへバトン(資産)を譲り渡してカメラ事業から完全撤退、2006年の大事件やったそうです、
a.なるほど、個性的なふたつのカメラメーカーがいっぺんに消えてもうたんか、ホンマきつい時代やなあ、それにしても我ながら物事知らな過ぎや、
b.知らないって言えば、ニコンもフィルムカメラから完全撤退してるんすね、もう10年以上も前に、
a.それも初耳や、 「完全に 浦島太郎 状態や」、友蔵、世の中知らな過ぎの俳句・・・後半へ続く、