3メガ銀が手数料引き上げ まず両替、窓口業務減らす
2017/12/19 22:00日本経済新聞 電子版
メガ銀行が手数料の引き上げに動き出す。みずほ銀行は2018年1月から、三菱東京UFJ銀行は同4月から、それぞれ両替の手数料を上げる。銀行はマイナス金利政策に伴う収益環境の悪化で、店舗の統廃合や人員・業務量の削減を進めている。人手不足による合理化も急務で、無料のイメージが強いサービスに一定の対価を求める。
手数料の引き上げに動き出したメガ銀行
銀行での両替には個人が新札を求めたり、法人が釣り銭として紙幣を硬貨に替えたりといった需要がある。
みずほ銀は紙幣50枚までは無料とする窓口での両替手数料を、来月から同行の口座保有者には30枚まで無料とし、口座のない人から1回324円をとる。三菱UFJ銀も来年4月、「50枚まで無料」を同行口座保有者に限り「10枚まで無料」とし、11枚以上は1回540円を徴収する。
すでに三井住友銀行は今年5月、手数料を引き上げた。三井住友銀とみずほ銀は顧客の利便性に配慮し、両替機での両替は従来通り1日1回(500枚まで)無料とする。三菱UFJ銀は両替機の無料も「500枚まで」から「10枚まで」にし、11枚目以降は500枚ごとに300円とる。
窓口対応を減らし機械に誘導する狙いだが、機械の紙幣交換にも人手がいる。無料に近いサービスの見直しで現金管理など店舗経費の一部を賄う。今後ATM利用や振り込みの手数料引き上げの可否も慎重に検討する。
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