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2018年02月21日

女子パシュート  の スタートで 起きていたこと が 分かった  それは 号砲までの 長さ

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選手を支える名将ヨハン氏(右は高木美帆)/(C)共同通信社

“タメ”号砲でヒヤリ 金メダルかかる女子パシュートにコーチ問題
日刊ゲンダイ2018/02/20
ヒヤリとした。

19日に行われた女子パシュート(団体追い抜き)の1回戦。 号砲直後、先頭を走る高木美帆(23)が姉の菜那(25)からの「待って! 待って!」の叫び声にスピードを緩め、後ろを振り向いた。大きくタイムロスしながら、それでも日本はトップのオランダとは0秒48差の2位。準決勝にコマを進めた。

原因は 佐藤綾乃(21)が号砲までの“タメ”につまずいたことだった。試合後、佐藤は「スタートの長さというのを感じてしまって2、3歩抜けてしまった」と反省。速度を落とした高木美も「号令に合わせることができなかった」と振り返った。

小平奈緒(31)の500メートルでも同じことがあった。小平が滑った14組だけ、他の13組までのレースより号砲が1秒遅かったのだ。フライングにつながる恐れがあるだけに、準決勝、決勝ではこの“タメ”がエスカレートしないかが懸念材料だ。

世界記録を持ち、金メダル確実といわれている日本パシュートにはもうひとつ不安がある。日本代表のナショナルヘッドコーチ(HC)を務めるヨハン・デビット氏(38)の去就だ。

 ソチ五輪後、日本スケート連盟はナショナルチームを常設。スケート王国オランダ出身のヨハン氏を招聘した。徹底したデータ分析とそれに基づいて作成された選手個々の練習メニュー、メンタルトレーニングにも力を入れ、特にパシュートは「世界最強」と呼ばれるまでになった。

 オランダ仕込みの指導で伸び悩む日本のスピードスケートを変えた名将は、しかし、日本スケート連盟との契約期間は「平昌終了後まで」となっている。連盟は契約延長を希望しているが、日本での成功で母国のオランダをはじめ、世界各国からオファーがあるといわれる。選手、関係者は気が気ではない。
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