2017/06/13読売新聞書籍広告欄
週刊現代は、都民ファーストの会の「都議選圧勝」を載せています。
幻冬舎では、自分ファーストの「小池劇場が日本を滅ぼす」有本香氏の単行本を載せました。
「築地」を連呼した小池知事(左は小島座長)/(C)日刊ゲンダイ
2017/0614 日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207430/1
小池知事が“クセ球” 両市場共存も「築地改修ファースト」
やっぱり“クセ球”を投げてきた。混迷極める市場移転問題で、都の「市場問題プロジェクトチーム(小島敏郎座長)」が13日、豊洲移転案と築地改修案を記した「第1次報告書」を小池百合子都知事に提出した。小池知事は、早ければ今週中にも豊洲を「物流センター」として開場し、築地を「食のテーマパーク」として残す「2市場共存」を決断するとみられている。
「報告書」を受け取った小池知事は、「築地ブランドを大切にしていく」「ブランドの築地がどうなるか(報告書を)参考にする」と、これでもかと「築地」の2文字を連呼してみせた。一方で「豊洲」については一言も触れずじまい。これは、小池知事が練りに練った作戦なのだという。
■「築地移転」問題から目をそらさせる
「これまでは『築地改修』か『豊洲移転』のどちらを決断するのかが問われてきました。ところが、小池知事は“2市場共存”プランを採用したうえで、『築地改修』に都民の目を向けさせるつもりのようです。これなら『豊洲移転』の印象が薄まるとみているといいます。早速、民放各局は、『築地改修』の問題を大々的に取り上げています」(都政記者)
小池知事が2市場存続を都議選前に決断すれば、自民党からの「決められない知事」との批判をかわすこともできる。「築地改修」が話題の中心になれば「豊洲移転」の問題点も大きな争点にはならない。小池知事らしい、したたかな“策略”である。
しかし、そもそも2市場共存はうまくいくのか。約4400億円とされる築地跡地の売却益がなければ、豊洲市場の整備のために発行した企業債の返還に、別の財源が必要になる。「食のテーマパーク」として残す築地市場は、「稼げる市場」となるために民間企業のノウハウを取り入れるというが、どこが手を挙げるかも見通せない。もちろん、豊洲市場が垂れ流す年間100億円以上の赤字も解決しなければならない。都民は、小池知事の“クセ球”に惑わされてはダメだ。
以上日刊ゲンダイ
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