何も生産せず社会の健康健全化に貢献しないカジノ
和歌山市
「カジノ誘致×カジノ反対」で市長選に突入した。
「カジノ反対」の島陣営(C)日刊ゲンダイ
29日投開票の和歌山市長選 「カジノ誘致」争点に大バトル
2018年7月27日日刊ゲンダイ
西日本豪雨の対応そっちのけで安倍政権が国会審議を優先させた「カジノ法案」。早速、そのカジノ誘致の是非を巡って激しいバトルが繰り広げられている首長選がある。29日に投開票される和歌山市長選だ。
同市長選は、再選を目指す現職、尾花正啓氏(65)と、福祉団体理事長の新人、島久美子氏(62)の一騎打ち。自公と国民民主は現職を推薦し、22日の告示日には、自民の門博文衆院議員(和歌山1区)が出陣式に駆け付けて熱弁を振るった。
「二階幹事長から電話をいただきました。『所用で出陣式には出られないけれども、党を挙げて尾花候補を圧倒的勝利に導いて欲しい』と」
自公が現職を支援する理由として、地元でささやかれているのが「カジノ誘致」だ。和歌山県は5月、和歌山市の人工島・和歌山マリーナシティへカジノを誘致するための基本構想を発表。実現した場合の経済波及効果を約3000億円と試算した。
ちなみに応援演説に立った門は、カジノ候補地でホテルを経営する「和歌山マリーナシティ」の元取締役だ。
これに対し、カジノ誘致に反対姿勢を示しているのが島だ。出陣式には、自由の山本太郎、社民の福島瑞穂の両参院議員と、共産の宮本岳衆志院議員らが出席。「カジノ誘致イエスかノーかが最大の争点だ」「カジノから和歌山を守りましょう」などと訴えた。
「カジノ誘致」が争点となった2015年4月の小樽市長選では、自公などが支援したカジノ誘致派の現職が、「小樽にカジノはいらない」と訴えた新人に敗れている。和歌山市民の良心に期待するばかりだ。
(取材協力=ジャーナリスト・横田一氏)
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