約30匹の野良ネコが生息(C)日刊ゲンダイ
豊洲移転のドサクサで…5600万円“野良猫シェルター”の波紋
豊洲市場への移転後の10月18日から、解体工事が始まる予定の築地市場。現在、敷地内には約30匹の野良ネコが生息しているのだが、移転後の保護施設であるシェルターの整備費が“高過ぎる”と波紋を呼んでいる。
問題のシェルターは、2019年4月までに東京・中央区の「晴海臨海公園」の敷地内に建設される予定。たかだか30匹のネコを保護するのに、なんと整備費は5600万円にも上るというのだ。中央区では整備費用を18年度補正予算案に計上しており、27日の区議会本会議で可決された。“高過ぎる”整備費に、中央区議会でただひとり、異を唱えた青木かの議員はこう指摘する。
「ネコの保護施設は必要です。しかし、整備費5600万円は妥当といえるのか。本来、公募で複数の業者に見積もりを競わせるべきですが、今回は1社による単独見積もりで、区はその金額をほぼそのまま補正予算に計上しています。その上、予定地の最寄りの高層マンションの自治会には、一切の情報が伝達されていないのです」
もともと、築地移転後に東京都がシェルターを整備する計画だったが、2年間の移転延期を経て、いつの間にか計画は頓挫。保護団体の意向を受け、区が請け負うことになったという。「野良ネコシェルター」が“負のレガシー”とならなければいいが。
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