写真デイリー新潮
新潮の「田中角栄首相だったら・・・」という記事が出ていた。
このことで、安倍とその政権の終わりが近いと分かる。
マスコミだって、政権の顔色は窺っている。代替わりが確実になったので、出したのだろう。
ついでだ、俺にも言いたいことがある。
大体、私に言わせれば、ロッキード事件に関しては「田中角栄氏 無罪」だ。
「コーチャンて誰だ?」これは、当時、娘(田中真紀子氏)に言った言葉だ。
「あれは、やり過ぎた」これは、後に、キッシンジャーが言った。
あの当時の財界と政界は政治献金当たり前の時代だった。力のある政治家には、当然のように企業献金が集まってくる。その献金とロッキードから商社に支払った金と、どこにも出せない裏金を、ゴチャ混ぜにして「証拠」にでっち上げたのは、検察だ。
私はタダの田舎で暮らす、普通の人だ。そんな私でも、このくらいの事は見当がつく。
そして、この後の日本は、庶民にとって徐々に悪い方向に行くことになる。
選挙制度改革と言って、「人を選ぶ」から「政党を選べ。加えて、選挙区で落ちても比例で復活」と選挙制度を「改悪」してしまった。
人の集まりが「政党になる。なら、人を選べば済むことだ。
まだある。金権政治と批判して、税金で政治家の活動費を出すことにしてしまった。
さらにこの後、議員と官僚の「数の」大幅削減と給与の削減が望まれていたのだが、結果は、真逆になってしまった。
以後、タガが外れて、ザーザーで、今では、水も種も民間に任せることにしてしまった。
日本の良心を捨てて、外国の悪い野心と交換してしまったのだ。
もう、良い日本は見ることができまい。
以下、ごゆっくりご覧ください。
週刊新潮 2020年6月4日号掲載
デイリー新潮 - DAILY SHINCHOメニュース
コロナ禍に田中角栄が首相だったら——元側近ら語る「マスク2枚は配らない」
全国でマスクが出回り始めた今になってようやく届き始めた「アベノマスク」。466億円もかけてそれを配ったおかげで市中にマスクが流通し、価格も下がったと詭弁を弄する安倍晋三総理にはため息しか出ない。
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無論、初めて経験する災禍だから誰がリーダーであったとしてもミスが起こるのは仕方なかろう。しかし、混迷を極める政府への不信感が日本中を支配するにつれ、政財界の一部からこんな声が聞こえてくるようになった。田中角栄ならもっとうまくやったのではないか——。
「布マスクを配布するなんてね、田中先生だったらそんなバカみたいなことはやるはずがない。秘書官に言われるがまま実行に移すなんて、国のリーダーとしてあり得ません。田中先生なら経済活動と国民の命を同時に守る、バランスの取れた政策を取ったはずです」
鉄の結束を誇った角栄の後援会「越山会」元幹部の馬場潤一郎氏はそう語る。
「田中先生が議員時代に道路整備に力を入れたのは、工業生産が増える中でトラックが通る道路が必要だったから。実は、そういった経済的な面だけではなく、それは人々の生活を守る政策でもあった。田中先生の地元の新潟では、冬になると豪雪で道路が使えなくなり、急病になっても病院に行けないことがある。無雪道路がないと、人々の命、生活が危ないと考えて道路整備を進めたのです」
角栄の元番記者で新潟日報社長の小田敏三氏も、
「角栄さんならマスク2枚配布は絶対にしないだろうな、と安倍さんの発表を聞いた時に思いました。角栄さんならまず、自分が泥を被ってでも大型の財政出動を最優先したはずです」
小田氏が思い起こすのは、最終的に角栄が決着させた「日米繊維交渉」である。
「1971年、第3次佐藤栄作改造内閣で角栄さんは通商産業大臣に任命されました。当時、アメリカのニクソン大統領は自国の繊維工業を守るため、日本に繊維輸出の自主規制を求めていました。が、それまでの通産大臣は自主規制に反対の立場を取り、アメリカとの交渉は難航。そこで佐藤総理が角栄さんに白羽の矢を立てたのです」
角栄は当時のことを、“あえて火中の栗を拾った”と言っていたそうだが、
「それは決してウソではなく、交渉に失敗すれば国民の猛反発を受け、政治家生命が終わってしまう可能性が実際にあった」
と、小田氏。
「当時、アメリカはベトナム戦争やインフレによって国際収支が赤字となり、深刻な経済不況に陥っていた。繊維業界の救済はアメリカ全体の不況政策の一つだったのです。角栄さんはそうしたアメリカの交渉背景を汲み取り、さらに佐藤総理が、沖縄返還交渉を成功させるためにも、日米繊維交渉を早期に決着させたいと考えていることも理解していました」
しかし、繊維輸出を自主規制すれば概算にして2千億円余りの損失が出ると言われていた。そこで角栄は佐藤総理などを説き伏せて繊維業界の救済対策費用、約1300億円を確保。
「繊維業界の損失は丸ごと国が補償するという角栄さんの戦略で、見事日米繊維交渉は決着。その後、『縄と糸の交換』と言われたように沖縄が日本に返還されました。日本のお家芸である繊維業で自主規制をするのは難題だったに違いない。だから今回、もし角栄さんなら自分が泥を被ってでも思い切った財政出動をして、本当に困っている人への補償に当てたのではないかと私は思います」(同)
庶民視点で対応
安倍総理は紆余曲折の挙句、国民1人当たり一律10万円の給付を決めたが、
「田中先生なら一律の給付ではなく、明日食べられない人にお金を渡すような政策にしたでしょう。雪国に育った田中先生、オヤジさんは、冬になると収入がなくなったり、家族を置いて出稼ぎに行く人を間近で見てきた。だから新型コロナで職を失い、命を絶つ人がいるということもすぐに想像できるのです」
そう語るのは、角栄の元秘書の朝賀昭氏である。
「オヤジさんは『政治家というのは、人の痛みが分からないといけない』と常々言っていました。若い政治家を前にすると、『困っている人が目の前にいる時に助けようと思えない人間は選挙に出たらダメだ』と。当選1、2回の頃の小沢一郎にもそう話していました。そして、ただ言うだけではなく、オヤジさんは常に人のためになることを第一に政策を実行していました」
角栄なら庶民視点で対応に当たったに違いない。角栄を知る人たちはそう口を揃えるのだ。
角栄がロッキード事件で逮捕された後、初めてのインタビューに成功したモンゴル日刊紙東京特派員の佐藤修氏はこう話す。
「角栄さんが政治家としての最初の演説で、『国民に住宅を与えられないで何が政治だ!』と言ったのは有名な話です。庶民が何に困っているかいち早く気づき、その解決に向けて全力で動く方でした」
自民党の石破茂元防衛大臣も、
「角栄先生の真骨頂というのは、困っている人を見捨てないところでしょう。何に困っているのか、誰が一番困っているのかを見抜く目をお持ちでした」
として、こう語る。
「何が国民の心に響くのかということを角栄先生が分かっておられたのは、新潟の貧しい家庭に生まれて苦労されたことも関係していたのでしょう。弱い立場の人の気持ちが角栄先生には自分のこととして感じられる。今回のコロナ関連で言えば、テナントが家賃の支払いに困っている、といったことにもすぐに対応されたでしょう」
また、角栄には金の配り方にも哲学があり、常々、
「金は受け取る側が実は一番つらい。だから、くれてやるという姿勢は間違っても見せるな」
と、話していた。それ故、
「今回のような支援策でも、角栄先生なら、『政府がみなさんにお金をあげますよ』という姿勢ではなく、苦しい思いをさせてすまない、どうぞ受け取って下さい、という姿勢を徹底されたと思います」(同)
次々に出てくる「角栄なら」の声。元側近や元番記者、そして現職の国会議員の談話から見えてきた角栄の決断力や実行力、人を思いやる庶民感覚はコロナ禍の今こそ必要とされるに違いない。
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