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2021年08月27日

ワクチン接種後も感染させる恐れ コロナ検査の拡充急務

検査 20210827.jpg
PCR検査の体制はなお十分でない(広島駅前)2021/08/27日経WEB版

●ワクチン接種していれは、感染リスクは未接種者に比べて下がる。
だが、接種していても「早い時期に接種を終えた人ほど、感染しやすくなる」
これは接種が早かった、イスラエルで半年違いの感染者割合。

●「接種済みの人も感染するリスクや、他の人にうつして重症化させたり、死亡させてしまうリスクがある。少しでも風邪のような症状があれば検査することが重要だ」

として、 検査の拡充が急務 だとしている。上記は本文の抜粋です。
以下、日経 全文です。


ワクチン接種後も感染させる恐れ コロナ検査の拡充急務
日本経済新聞WEB版2021年8月26日 23:30 (2021年8月27日 5:24更新)

新型コロナウイルスはワクチン接種を終えた人も感染し、さらに他人に感染させる可能性があることが分かってきた。さらなる感染拡大を防ぐには検査体制を拡充し、ワクチン未接種の人に加え、接種済みの人も積極的に受けられるようにする必要がある。

ワクチンには重症化や死亡を防ぐ効果があるが、感染は100%は防げないため、接種後でも「ブレークスルー(突破)感染」が起こる。

イスラエル保健省などは2回目の接種完了が早いほど感染予防効果が下がりやすいと分析している。7月の1週間分の調査では、2回目接種を1月に終えた人の場合、16〜59歳では10万人当たり74件発生したが、2回目を7月に終えた人では同10件にとどまった。

イスラエルでは感染者が急増し、未接種者を中心に死者も増えている。

ブレークスルー感染の中でもインド型(デルタ型)では、未接種での感染と同程度までにウイルスが増殖し、他人にうつすリスクがあるとの報告が米疾病対策センター(CDC)など海外の研究機関から相次いでいる。

ワクチン接種者は重症化しにくいため、感染しても自覚がないケースもありそうだ。接種後の感染者が未接種の家族にうつし重症化する例なども生じている。マスク着用や「3密」回避などの対策を怠ったり、検査を避けたりする人もいるとみられる。

厚生労働省の専門家組織の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は「接種済みの人も感染するリスクや、他の人にうつして重症化させたり、死亡させてしまうリスクがある。少しでも風邪のような症状があれば検査することが重要だ」と話す。

検査能力が足りないわけではない。東京都は高齢者施設などでのスクリーニング検査を含めて1日あたり最大9万7000件のPCR検査ができる。一方、感染の疑いがある人に行う行政検査の実績は最も多い日でも2万4000件超だ。保健所の業務が逼迫し、検査を呼びかけきれていない可能性がある。

東京都医師会の猪口正孝副会長は26日、都のモニタリング会議で「検査を迅速に受けられないことで、多数の感染者が潜在している可能性がある」と指摘。会食に同席した人が感染したなどの場合「保健所の指示がなくても、医師の判断に基づく行政検査を受けるよう、都民に理解してもらう必要がある」とも訴えた。

ただ、自治体だけでは無症状者を含めた感染状況の全容把握は難しい。発熱などの症状がない人の中には民間の検査会社などで「自費検査」を受ける人もいるが、都はその結果を把握していないためだ。都は検査会社に対し、自費検査の利用者が陽性となった場合、医療機関を受診してもらうよう呼びかけている。

タグ: コロナ
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