タイヤの空気圧
運転席の扉を開けると、ボディー側に表示されているアレだ。
タイヤサイズと指定空気圧が前輪、後輪と書かれている。
240(2.4) とかいう数字だ。
単位は、240kPa、2.4kg/cm2 となる。
kPa(キロパスカル)は国際単位(SI単位)に基づく空気圧表示で、日本では1999年に制定された新計量法より使用いる。kgf/cm2 は、それより古い時代に使われていたMKS単位系での表示である。私などは、2.4k とか言うが、そのうち古い人と思われてしまうのであろう。240kパスカル、というようにしなくちゃね。
調べると、1kgf/cm2は換算すると98.0665kPa であり完全に一致しているわけではない。
ここまでが、前フリなのだ。
私の車のスタッドレスタイヤを置いてある物置は、標高 780m あたりの高い場所にある。普段住んでいるのは、標高 50m 辺りなのだ。先日オイルジャッキでタイヤを交換後、イエローハットで、いつもの空気圧に窒素を入れてもらった。 2.9kgf/cm2 だ。(指定より高め)、帰宅までに 250km 位走って地元のディーラーで空気圧を確認してもらった。 2.7kgf/cm2 と 4本揃って落ちている。
さて、均等に減っているということはなにかおかしいことが起きているわけではない。イエローハットもディーラーも空気圧計は、定期的に校正しているはずである。
仕方ないので、自己学習。
結果わかったことは、タイヤの空気圧は、大気圧をゼロとした相対値であることだ。
つまり二ヶ所の標高差 780-50=730 m の分だけ、原理的にズレる。
これも検索すると、
「 標高が1000m高くなるにつれて気圧は約100hPaずつ低下 」とある。
すると 73hPa 低下するという結果が出る。これがそっくりそのまま、空気圧の差として現れてもおかしくない。 73hPa は、7.3kPa 古い単位系で、0.073kgf/cm2 。しかし実際は、もっと落ちている。
次に、気温差だ。全く記録がないが、摂氏10度くらいは違っていた。
これによる変化は、7kPa くらい。標高分とだいたい同じだ。
両方で、-14kPa = -0.14kgf/cm2 下がる計算になる。
実測値は計器も違うが、-0.2kgf/cm2だったが、まあ だいたいこんなものだろう。
おっと、古い人間から卒業するために -14kPa 減った。と表現しよう。
標高差 730m、気温差 10℃ での計算値が、290kPa - 14kPa = 276kPa である。
実測値は、 290kPaが 270kPa に減少であった。
6kPa くらいは、測定器も異なるし、走っていることで抜けたかもしれないし、許容できる誤差と考える。
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