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2017年05月22日
第2回埼玉CSinバトロコ柏 第3回戦 千葉ビートVS所謂まっさん 勝敗を決したのは、誰もが知ってる“あのカード”だった!?
続く第3回戦。フィーチャー席に現れたのは、「モルトNEXT」を使用して数々のCSで入賞を果たし、チーム「ビート一閃」の結成で時の人となった千葉ビートだ。
向かいの席に座るのは、所謂まっさん。彼もCSに出場しベスト4に入賞した経験が複数回ある。そんな2人は「上の方まで勝ち進んだときは緊張して手汗がすごくて…(笑)」など、対戦前にCSの思い出話に花を咲かせていた。
だが、試合が始まればお互い敵同士。和やかな雰囲気は一転して、試合前のピリピリとした空気が流れる。
千葉ビートの使用デッキは言うまでもないだろう。数々の試合を共に乗り越えたデッキ「モルトNEXT」だ。
所謂まっさんの使用デッキは「5c ドギラゴン剣 」。一般的なアーキタイプだが、どうやら独自の調整によって周りとは一味違う構築になっている模様。
「5c ドギラゴン剣 」を使う所謂まっさんが相性通りに勝利するのか、千葉ビートの「モルトNEXT」への"愛”がそれを乗り越えるのか。
ゲームの勝敗を大きく左右する先行。その先手を勝ち取ったのは、相性で優位に立っている所謂まっさんだ。しかし、初手を見た所謂まっさんは1ターン目からマナセットで長考する。
それもそのはず。初手の内容は《百族の王 プチョヘンザ 》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》《音精 ラフルル》《演奏と真剣のLIVE》《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》。「モルトNEXT」に対して、序盤に動けるカードが0枚という絶望的な状況だ。
一方、千葉ビートの動きは順調そのもの。1ターン目に《リュウセイ・ ジアース 》をセットし、次のターンには《 メンデルスゾーン 》を唱える。2枚のドラゴンが捲れ、一気に4マナまでジャンプ。
相変わらず動くことができない所謂まっさんを抜き去るかのように、千葉ビートは続けて《フェアリーの火の子祭り》をプレイ。瞬く間に7マナまで到達する。
この好機を逃さんとするべく、千葉ビートは《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚。超次元から《闘将銀河城 ハートバーン 》を呼び出す。
所謂まっさんのマナのカードは4枚しかない。手札の《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》もSSバック条件を満たせておらず、このタイミングで攻撃されては手も足も出せない。
千葉ビートの《超戦龍覇 モルトNEXT》の最初の攻撃。所謂まっさんの2枚のシールドがブレイクされる。その中のSトリガーは《 フェアリー・ライフ 》のみ。所謂まっさんのマナが5枚になるが、依然として千葉ビートの優位は変わらない。
《超戦龍覇 モルトNEXT》が起き上がり、《闘将銀河城 ハートバーン 》が《超戦覇龍 ガイNEXT》へと龍解する。千葉ビートはダメ押しを決めるかのように、《超戦龍覇 モルトNEXT》を2度目の攻撃で《蒼き団長 ドギラゴン剣 》に革命チェンジ! 盤面にはさらに《リュウセイ・ ジアース 》の打点が追加される。
所謂まっさんは、この残りの3枚のシールドで2体のクリーチャーを捌かなければならない。祈りを込めて3枚のシールドを捲る。 Sトリガーは……あった! シールドから捲れた《Dの博才 サイバーダイスベガス》が発動する。さらに手札から《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》がSSバックで召喚される。しかも、2体だ。
2体の《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》の効果で《超戦覇龍 ガイNEXT》と《リュウセイ・ ジアース 》がマナ送りに。過剰打点を用意したにも関わらず、全てを除去されてしまった千葉ビート。ここで涙のターンエンドを宣言する。
間一髪で生き延びた所謂まっさん。6マナ目をチャージすると《ディメンジョン・ゲート》を唱え、《単騎速射 マグナム》をサーチし、そのまま召喚する。
そして、SSバックで召喚した《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》が革命チェンジで《蒼き団長 ドギラゴン剣 》になり、マナから《音精 ラフルル》をマナから呼び出す。
《単騎速射 マグナム》《音精 ラフルル》《蒼き団長 ドギラゴン剣 》。この3枚が揃ってしまえば、後の結果は容易に想像してもらえるだろう。
winner:所謂まっさん
本来であれば、所謂まっさんが使えるこのターンのマナは5マナだった。そのままの状態であれば《単車速射 マグナム》は召喚されず、《熱血龍 バトクロス・バトル》での逆転のチャンスがあったかもしれない。
そもそも《 フェアリー・ライフ 》を踏まなければ《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》のSSバックは発動せず、あのターンの間に勝利できていたかもしれない。
もっとインパクトのある負け方をしたのであれば、千葉ビートも素直に納得できたのだろう。しかし、今回は勝利ギリギリのところまで迫ったにも関わらず、なんの変哲もない、マナを1枚増やすだけのカードによって敗北を味わうことになったのだ。
これには千葉ビートも「あの《 フェアリー・ライフ 》さえなければ…」と悔恨の念を口にするしかなかった。
【文/写真 はら】
向かいの席に座るのは、所謂まっさん。彼もCSに出場しベスト4に入賞した経験が複数回ある。そんな2人は「上の方まで勝ち進んだときは緊張して手汗がすごくて…(笑)」など、対戦前にCSの思い出話に花を咲かせていた。
だが、試合が始まればお互い敵同士。和やかな雰囲気は一転して、試合前のピリピリとした空気が流れる。
千葉ビートの使用デッキは言うまでもないだろう。数々の試合を共に乗り越えたデッキ「モルトNEXT」だ。
所謂まっさんの使用デッキは「5c ドギラゴン剣 」。一般的なアーキタイプだが、どうやら独自の調整によって周りとは一味違う構築になっている模様。
「5c ドギラゴン剣 」を使う所謂まっさんが相性通りに勝利するのか、千葉ビートの「モルトNEXT」への"愛”がそれを乗り越えるのか。
ゲームの勝敗を大きく左右する先行。その先手を勝ち取ったのは、相性で優位に立っている所謂まっさんだ。しかし、初手を見た所謂まっさんは1ターン目からマナセットで長考する。
それもそのはず。初手の内容は《百族の王 プチョヘンザ 》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》《音精 ラフルル》《演奏と真剣のLIVE》《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》。「モルトNEXT」に対して、序盤に動けるカードが0枚という絶望的な状況だ。
一方、千葉ビートの動きは順調そのもの。1ターン目に《リュウセイ・ ジアース 》をセットし、次のターンには《 メンデルスゾーン 》を唱える。2枚のドラゴンが捲れ、一気に4マナまでジャンプ。
相変わらず動くことができない所謂まっさんを抜き去るかのように、千葉ビートは続けて《フェアリーの火の子祭り》をプレイ。瞬く間に7マナまで到達する。
この好機を逃さんとするべく、千葉ビートは《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚。超次元から《闘将銀河城 ハートバーン 》を呼び出す。
所謂まっさんのマナのカードは4枚しかない。手札の《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》もSSバック条件を満たせておらず、このタイミングで攻撃されては手も足も出せない。
千葉ビートの《超戦龍覇 モルトNEXT》の最初の攻撃。所謂まっさんの2枚のシールドがブレイクされる。その中のSトリガーは《 フェアリー・ライフ 》のみ。所謂まっさんのマナが5枚になるが、依然として千葉ビートの優位は変わらない。
《超戦龍覇 モルトNEXT》が起き上がり、《闘将銀河城 ハートバーン 》が《超戦覇龍 ガイNEXT》へと龍解する。千葉ビートはダメ押しを決めるかのように、《超戦龍覇 モルトNEXT》を2度目の攻撃で《蒼き団長 ドギラゴン剣 》に革命チェンジ! 盤面にはさらに《リュウセイ・ ジアース 》の打点が追加される。
所謂まっさんは、この残りの3枚のシールドで2体のクリーチャーを捌かなければならない。祈りを込めて3枚のシールドを捲る。 Sトリガーは……あった! シールドから捲れた《Dの博才 サイバーダイスベガス》が発動する。さらに手札から《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》がSSバックで召喚される。しかも、2体だ。
2体の《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》の効果で《超戦覇龍 ガイNEXT》と《リュウセイ・ ジアース 》がマナ送りに。過剰打点を用意したにも関わらず、全てを除去されてしまった千葉ビート。ここで涙のターンエンドを宣言する。
間一髪で生き延びた所謂まっさん。6マナ目をチャージすると《ディメンジョン・ゲート》を唱え、《単騎速射 マグナム》をサーチし、そのまま召喚する。
そして、SSバックで召喚した《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》が革命チェンジで《蒼き団長 ドギラゴン剣 》になり、マナから《音精 ラフルル》をマナから呼び出す。
《単騎速射 マグナム》《音精 ラフルル》《蒼き団長 ドギラゴン剣 》。この3枚が揃ってしまえば、後の結果は容易に想像してもらえるだろう。
winner:所謂まっさん
本来であれば、所謂まっさんが使えるこのターンのマナは5マナだった。そのままの状態であれば《単車速射 マグナム》は召喚されず、《熱血龍 バトクロス・バトル》での逆転のチャンスがあったかもしれない。
そもそも《 フェアリー・ライフ 》を踏まなければ《界王類邪龍目 ザ= デッドブラッキオ 》のSSバックは発動せず、あのターンの間に勝利できていたかもしれない。
もっとインパクトのある負け方をしたのであれば、千葉ビートも素直に納得できたのだろう。しかし、今回は勝利ギリギリのところまで迫ったにも関わらず、なんの変哲もない、マナを1枚増やすだけのカードによって敗北を味わうことになったのだ。
これには千葉ビートも「あの《 フェアリー・ライフ 》さえなければ…」と悔恨の念を口にするしかなかった。
【文/写真 はら】
第2回埼玉CSinバトロコ柏 第2回戦 古豪いわなに挑むのは、期待の新アーキタイプ「ジョーカーズ」を操るるるきゃん!
予選を通過できるのは、5勝1敗以上のプレイヤーのみ。1回戦を負けてしまい、後がなくなったプレイヤーからは焦りの様子が伺える。
だが、1回戦を勝利したプレイヤーも余裕を持って続く予選に挑むために、こんなところで黒星をつけるわけにはいかない。
そんな勝者の中からフィーチャー席に呼ばれたのは、チーム「かにくらぶ」で活動中の「アナカラー デッドゾーン 」を操るいわなと、「ジョーカーズ」でひた走るるるきゃんの2人だ。
この試合では、デュエルマスターズ歴10年、CS優勝経験が3回、2位が3回といういわなに対して、るるきゅんが挑む形になった。「古豪いわな」がその実力を見せつけるのか、それとも「挑戦者るるきゃん」が下剋上を起こすのか?
先行はいわな。《威牙の幻 ハンゾウ》《悪魔龍 ダークマスターズ 》と黒いクリーチャーをマナにセットしていく。
後攻のるるきゃん。「ジョーカーズ」という攻撃的なデッキで後攻を取ってしまい、遅れた分を強いアクションで捲りたいところだが、2ターン目もアクションなしでターンが流れてしまう。これにはるるきゃんも渋い表情を隠せない。
るるきゃんは3ターン目にようやく1匹目のジョーカーズ「洗脳センノー」を召喚。いわなも4ターン目にしてようやく《 クリスタル・メモリー 》をプレイし、ゲームがようやく動き始める。
お互いにスローな展開となったが、ロングゲームになって得をするのは、盤面コントロールを得意とするいわなの「アナカラー デッドゾーン 」だ。るるきゃんにこの状況を打開する手段はあるのだろうか。
5マナへ到達したいわなは《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を設置。どう攻めるか悩んでいたるるきゃんだが、これでさらに迂闊な攻撃ができなくなる。
るるきゃんは《ツタンカーネン》を召喚し、デッキを掘り進めて回答札を探す。しかし、いわなはこれを《超次元 ガロウズ・ホール 》からの《勝利のガイアール・カイザー》で一掃。反撃の芽を摘んでいく。
るるきゃんは《洗脳センノ—》を再び場に送り出すが、牽制になっていたこのカードも《S級侵略 デッドゾーン 》の通常召喚によって破壊されてしまう。
小型のジョーカーズを破壊され続けたるるきゃんは、深刻なクリーチャー不足に悩まされる。ひとまずは後続を確保するために《ゼロの裏技 ニヤリーゲット》で3枚カードをドロー。
だが、いわなは場にクリーチャーが出てこなかったこの隙を見逃さなかった。7マナを払い《悪魔龍 ダークマスターズ 》を召喚! るるきゃんの蓄えていたハンドから《ジョリー・ザ・ジョリー》1枚、《破壊秘伝 ナッシングゼロ》2枚を破壊。彼にとって最後の希望だった「ジョリーナッシング」のコンボも、悪魔龍によって闇へ葬られてしまった。
それでも、るるきゃんは諦めることなく必死にいわなに喰らいつく。《S級侵略 デッドゾーン 》の攻撃をSトリガー《終末の時計 クロック》で耐えつつ、場に打点を残し反撃の糸口を探し続ける。
だが、るるきゃんに残されたターンは少ない。祈りを込めて《ジョジジョ・ジョーカーズ》を唱える。手札に加わったカードは……《ジョリー・ザ・ジョリー》!
《ジョリー・ザ・ジョリー》と《破壊秘伝 ナッシングゼロ》を使ったエクストラウィンは狙えずとも、2枚のマスターブレイクが成功すればひとまず相手の場を一掃できる。るるきゃんはそのまま《ジョリー・ザ・ジョリー》を場に送り出し、希望を込めた弾丸を放つ。
しかし、いわなの顔からは焦った様子は全く感じられない。5ターン目のいわながプレイしたカードを覚えているだろうか? そう、「あのカード」がまだ効果を使わずに場に残っていたのだ。
いわなが「Dスイッチ起動します」と宣言し、《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を逆さにする。手札から出したカードは《目的不明の作戦》。墓地から唱えるのは、やはり《超次元 ガロウズ・ホール 》。
その効果で《ジョリー・ザ・ジョリー》は手札に戻ってしまう。シールドブレイクが成立していないので、これではマスターブレイカーは発動しない。無情にも、るるきゃんの放った“最後の弾丸”は、いわなの青いカードたちの波に飲み込まれ、シールドへ届くことは無かった。
いわなの場には《S級侵略 デッドゾーン 》《悪魔龍 ダークマスターズ 》、さらに《超次元 ガロウズ・ホール 》で追加された《アクア・アタック<BAGOOON・ パンツァー >》が並び立ったままだ。
ターンを返されたいわな。ここまで来れば悩むことは何もない。場のクリーチャーで一気に攻撃を仕掛ける。るるきゃんは残り2枚のシールドに望みを託すが、そこに《終末の時計 クロック》の姿は無かった。
winner:いわな
「初手にナッシングゼロが3枚も来てしまい、序盤に動けなかったのが痛かった」と語るるるきゃん。最初のブレイクは《終末の時計 クロック》で耐えれていたことからも、序盤の動きが大きく勝敗を分けたのだろう。
そして、るるきゃんの「ジョーカーズ」を退けて見事勝利したいわな。彼の使用デッキである「アナカラー デッドゾーン 」という名前を聞いて、懐かしい響きを感じる人も多いだろう。試合後にこのデッキのポイントを尋ねてみた。
「やっぱり動きにブレがなくて安定している。《桜風妖精ステップル》の破壊されたときの効果が《S級侵略 デッドゾーン 》や《目的不明の作戦》と噛み合っていて強い」とのことだ。
見事2回戦を突破したいわな。独自のチューンで生まれた「いわな式アナカラー デッドゾーン 」の続く活躍に期待しよう。
【文/写真 はら】
画像は公式からお借りしました。
http://dm.takaratomy.co.jp/card/all/
だが、1回戦を勝利したプレイヤーも余裕を持って続く予選に挑むために、こんなところで黒星をつけるわけにはいかない。
そんな勝者の中からフィーチャー席に呼ばれたのは、チーム「かにくらぶ」で活動中の「アナカラー デッドゾーン 」を操るいわなと、「ジョーカーズ」でひた走るるるきゃんの2人だ。
この試合では、デュエルマスターズ歴10年、CS優勝経験が3回、2位が3回といういわなに対して、るるきゅんが挑む形になった。「古豪いわな」がその実力を見せつけるのか、それとも「挑戦者るるきゃん」が下剋上を起こすのか?
先行はいわな。《威牙の幻 ハンゾウ》《悪魔龍 ダークマスターズ 》と黒いクリーチャーをマナにセットしていく。
後攻のるるきゃん。「ジョーカーズ」という攻撃的なデッキで後攻を取ってしまい、遅れた分を強いアクションで捲りたいところだが、2ターン目もアクションなしでターンが流れてしまう。これにはるるきゃんも渋い表情を隠せない。
るるきゃんは3ターン目にようやく1匹目のジョーカーズ「洗脳センノー」を召喚。いわなも4ターン目にしてようやく《 クリスタル・メモリー 》をプレイし、ゲームがようやく動き始める。
お互いにスローな展開となったが、ロングゲームになって得をするのは、盤面コントロールを得意とするいわなの「アナカラー デッドゾーン 」だ。るるきゃんにこの状況を打開する手段はあるのだろうか。
5マナへ到達したいわなは《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を設置。どう攻めるか悩んでいたるるきゃんだが、これでさらに迂闊な攻撃ができなくなる。
るるきゃんは《ツタンカーネン》を召喚し、デッキを掘り進めて回答札を探す。しかし、いわなはこれを《超次元 ガロウズ・ホール 》からの《勝利のガイアール・カイザー》で一掃。反撃の芽を摘んでいく。
るるきゃんは《洗脳センノ—》を再び場に送り出すが、牽制になっていたこのカードも《S級侵略 デッドゾーン 》の通常召喚によって破壊されてしまう。
小型のジョーカーズを破壊され続けたるるきゃんは、深刻なクリーチャー不足に悩まされる。ひとまずは後続を確保するために《ゼロの裏技 ニヤリーゲット》で3枚カードをドロー。
だが、いわなは場にクリーチャーが出てこなかったこの隙を見逃さなかった。7マナを払い《悪魔龍 ダークマスターズ 》を召喚! るるきゃんの蓄えていたハンドから《ジョリー・ザ・ジョリー》1枚、《破壊秘伝 ナッシングゼロ》2枚を破壊。彼にとって最後の希望だった「ジョリーナッシング」のコンボも、悪魔龍によって闇へ葬られてしまった。
それでも、るるきゃんは諦めることなく必死にいわなに喰らいつく。《S級侵略 デッドゾーン 》の攻撃をSトリガー《終末の時計 クロック》で耐えつつ、場に打点を残し反撃の糸口を探し続ける。
だが、るるきゃんに残されたターンは少ない。祈りを込めて《ジョジジョ・ジョーカーズ》を唱える。手札に加わったカードは……《ジョリー・ザ・ジョリー》!
《ジョリー・ザ・ジョリー》と《破壊秘伝 ナッシングゼロ》を使ったエクストラウィンは狙えずとも、2枚のマスターブレイクが成功すればひとまず相手の場を一掃できる。るるきゃんはそのまま《ジョリー・ザ・ジョリー》を場に送り出し、希望を込めた弾丸を放つ。
しかし、いわなの顔からは焦った様子は全く感じられない。5ターン目のいわながプレイしたカードを覚えているだろうか? そう、「あのカード」がまだ効果を使わずに場に残っていたのだ。
いわなが「Dスイッチ起動します」と宣言し、《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を逆さにする。手札から出したカードは《目的不明の作戦》。墓地から唱えるのは、やはり《超次元 ガロウズ・ホール 》。
その効果で《ジョリー・ザ・ジョリー》は手札に戻ってしまう。シールドブレイクが成立していないので、これではマスターブレイカーは発動しない。無情にも、るるきゃんの放った“最後の弾丸”は、いわなの青いカードたちの波に飲み込まれ、シールドへ届くことは無かった。
いわなの場には《S級侵略 デッドゾーン 》《悪魔龍 ダークマスターズ 》、さらに《超次元 ガロウズ・ホール 》で追加された《アクア・アタック<BAGOOON・ パンツァー >》が並び立ったままだ。
ターンを返されたいわな。ここまで来れば悩むことは何もない。場のクリーチャーで一気に攻撃を仕掛ける。るるきゃんは残り2枚のシールドに望みを託すが、そこに《終末の時計 クロック》の姿は無かった。
winner:いわな
「初手にナッシングゼロが3枚も来てしまい、序盤に動けなかったのが痛かった」と語るるるきゃん。最初のブレイクは《終末の時計 クロック》で耐えれていたことからも、序盤の動きが大きく勝敗を分けたのだろう。
そして、るるきゃんの「ジョーカーズ」を退けて見事勝利したいわな。彼の使用デッキである「アナカラー デッドゾーン 」という名前を聞いて、懐かしい響きを感じる人も多いだろう。試合後にこのデッキのポイントを尋ねてみた。
「やっぱり動きにブレがなくて安定している。《桜風妖精ステップル》の破壊されたときの効果が《S級侵略 デッドゾーン 》や《目的不明の作戦》と噛み合っていて強い」とのことだ。
見事2回戦を突破したいわな。独自のチューンで生まれた「いわな式アナカラー デッドゾーン 」の続く活躍に期待しよう。
【文/写真 はら】
画像は公式からお借りしました。
http://dm.takaratomy.co.jp/card/all/
第2回 埼玉csin バトロコ柏 開幕! 予選1回戦 ひなた VS phalanx 5CバスターVSモルトNEXT 勝敗を決したのはパワーではなく、冷静な状況判断!?
ついに幕を開けた第2回埼玉CSinバトロコ柏。第1回戦のフィーチャー席には、チーム「B.HAWKS」で活動する17歳の若きホープひなたが着席する。
彼は去年行われた革命ファイナルカップで関東2位、4月に開催されたDMGP4thではトップ8入賞と、今まさにノリにノっているプレイヤー。今回もその勢いのまま勝ち進むことができるのだろうか。
立ちふさがるのは、デュエルマスターズのプレイ歴、CS参加歴も長く、知る人ぞ知るループデッキ使いのphalanx。
今回も得意のループデッキを選択したのか、それとも別のデッキを持ち込んだのか、使用デッキが気になるところ。
ひなたの使用デッキは「5c ドギラゴン剣 」。環境の多くを占める「 モルトNEXT 」「緑単ベイB ジャックループ」を意識したデッキチョイスだ。新殿堂で弱体化を受けても、その強さを保持して環境トップに残り続けているアーキタイプである。
対するphalanxは《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》を場に用意する。どうやら使用デッキは「 モルトNEXT 」のようだ。1回戦目から「5cバスター」という不利なアーキタイプと当たってしまい、苦しいスタートとなってしまう。
だが、「 モルトNEXT 」が現環境でここまで隆盛した理由は、その圧倒的デッキパワーによるものだ。不利対面だろうが、先に相手を踏みつぶすことができれば何の問題もない。相性通りに「5cバスター」が勝つのか。それとも「 モルトNEXT 」が相性を乗り越え、その力を誇示するのだろうか。
先手を取ったのはひなた。《 超次元ムシャ・ホール 》をマナをセットし、静かにターンを渡す。
後手のphalanxの最初のチャージは《 熱血龍 バトクロス・バトル 》。1ターン目に赤緑のカードをマナに置けておらず、先の展開が不安といったところか。
しかし、先に動いたのはphalanxだった。2ターン目に《 メンデルスゾーン 》をセットし緑マナを確保。次ターンに《フェアリーの火の子祭》でマナブーストに成功。一方、ひなたは4ターン目にしてようやくこの試合の最初のカード《神秘の宝箱》を唱える。
一手遅れたものの、これでひなたは超次元呪文が使用可能な5マナへと到達。phalanxも《フェアリーの火の子祭》を再び唱え、次のターンには《超戦龍覇 モルトNEXT》を繰り出す準備が整った。お互いのバトルゾーンにクリーチャーは存在しないが、いつどちらが負けてもおかしくない一触触発の状況。ひなたの《蒼き団長 ドギラゴン剣 》が走るのが先か、phalanxの《超戦龍覇 モルトNEXT 》が走るのが先か……。
だが、ここでひなたは先手の有利を活かし、まずは《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を設置して守りを固める。リスクを背負って攻撃するのではなく、受けに回ってから確実に倒せる機会を伺う。phalanxの手札には《超戦龍覇 モルトNEXT 》が構えていたが、天敵とも言えるこのD2フィールドを前に攻撃を躊躇せざるを得ない。
phalanxは少し考えた後、覚悟を決めたのか、《 スクランブル・チェンジ 》を絡めて《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚。効果で《爆熱天守 バトライ閣》を呼び出す。《闘将銀河城ハートバーン》によるワンショットは困難と判断し、《爆熱天守 バトライ閣》による大量展開で《Dの博才 サイバーダイスベガス》を乗り越える作戦だ。phalanxの手札には、いざという時の《ボルシャック・ドギラゴン》も控えている。
phalanxの運命を賭けた1度目の攻撃。《爆熱天守 バトライ閣》の効果に加え、《蒼き団長 ドギラゴン剣》による革命チェンジも発動させ、《リュウセイ・ジアース》を盤面に追加する。そして、《爆熱天守 バトライ閣》によって捲れたカードは…………《熱血龍 バトクロス・バトル》! ハズレではないが、残念ながらこのゲームの優劣を左右するカードではなかった。
ひとまず危機を乗り越えたひなた。落ち着いてphalanxの場に並ぶ打点を計算してから、《Dの博才 サイバーダイスベガス》の効果によって《超次元 ガロウズ・ホール》を唱える。リュウセイジアースを手札にバウンスし、次元から《勝利の リュウセイ・カイザー 》を呼び出す。
ここからひなたの反撃が始まる。まずは、phalanx の《蒼き団長 ドギラゴン剣 》のブレイクによって、Sトリガーで《五郎丸コミュニケーション》が発動。ドギラゴン剣をサーチし、次のターンに「団長」を呼び出す準備を整えた。攻撃可能なクリ—チャーがいないphalanxはターンを終了する。
次のターン、ひなたは《ディメンジョン・ゲート》から《単騎連射 マグナム》を手札に加え、そのまま召喚。場の《勝利の リュウセイ・カイザー 》を《蒼き団長 ドギラゴン剣 》に革命チェンジ、効果でマナから《勝利のアパッチウララー》、その効果で再び場に《勝利の リュウセイ・カイザー 》が舞い戻る。ひなたの場には、ダイレクトアタック可能な打点に加え、《単騎連射 マグナム》によるクリーチャーロックの盤面が一瞬にして完成する。
3枚、2枚と次々とphalanxのシールドが割られていく。その中にこの状況を覆せるカードは……存在しなかった。そのまま《勝利のアパッチウララー》でダイレクトアタックが成功。phalanxnの手札には、《単騎連射 マグナム》によって無力となってしまった《ボルシャック・ドギラゴン》が虚しく残るのだった。
winner:ひなた
「有利対面だったので、焦らずミスのないようにプレイしました」と試合を振り返るひなた。そして、早くも後がなくなってしまったphalanxは「《永遠のリュウセイ・カイザー》をキープして、盤面を固めることを狙うべきだった」と試合中の失敗を悔やんだ。一瞬の判断ミスが命取りの「モルトNEXT」と「5cバスター」のマッチアップ。「守りを固めながらカウンターを狙うという」ひなたの冷静なプレイが、彼を勝利へと導いたのだった。
【文/写真 はら】
彼は去年行われた革命ファイナルカップで関東2位、4月に開催されたDMGP4thではトップ8入賞と、今まさにノリにノっているプレイヤー。今回もその勢いのまま勝ち進むことができるのだろうか。
立ちふさがるのは、デュエルマスターズのプレイ歴、CS参加歴も長く、知る人ぞ知るループデッキ使いのphalanx。
今回も得意のループデッキを選択したのか、それとも別のデッキを持ち込んだのか、使用デッキが気になるところ。
ひなたの使用デッキは「5c ドギラゴン剣 」。環境の多くを占める「 モルトNEXT 」「緑単ベイB ジャックループ」を意識したデッキチョイスだ。新殿堂で弱体化を受けても、その強さを保持して環境トップに残り続けているアーキタイプである。
対するphalanxは《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》を場に用意する。どうやら使用デッキは「 モルトNEXT 」のようだ。1回戦目から「5cバスター」という不利なアーキタイプと当たってしまい、苦しいスタートとなってしまう。
だが、「 モルトNEXT 」が現環境でここまで隆盛した理由は、その圧倒的デッキパワーによるものだ。不利対面だろうが、先に相手を踏みつぶすことができれば何の問題もない。相性通りに「5cバスター」が勝つのか。それとも「 モルトNEXT 」が相性を乗り越え、その力を誇示するのだろうか。
先手を取ったのはひなた。《 超次元ムシャ・ホール 》をマナをセットし、静かにターンを渡す。
後手のphalanxの最初のチャージは《 熱血龍 バトクロス・バトル 》。1ターン目に赤緑のカードをマナに置けておらず、先の展開が不安といったところか。
しかし、先に動いたのはphalanxだった。2ターン目に《 メンデルスゾーン 》をセットし緑マナを確保。次ターンに《フェアリーの火の子祭》でマナブーストに成功。一方、ひなたは4ターン目にしてようやくこの試合の最初のカード《神秘の宝箱》を唱える。
一手遅れたものの、これでひなたは超次元呪文が使用可能な5マナへと到達。phalanxも《フェアリーの火の子祭》を再び唱え、次のターンには《超戦龍覇 モルトNEXT》を繰り出す準備が整った。お互いのバトルゾーンにクリーチャーは存在しないが、いつどちらが負けてもおかしくない一触触発の状況。ひなたの《蒼き団長 ドギラゴン剣 》が走るのが先か、phalanxの《超戦龍覇 モルトNEXT 》が走るのが先か……。
だが、ここでひなたは先手の有利を活かし、まずは《Dの博才 サイバーダイスベガス 》を設置して守りを固める。リスクを背負って攻撃するのではなく、受けに回ってから確実に倒せる機会を伺う。phalanxの手札には《超戦龍覇 モルトNEXT 》が構えていたが、天敵とも言えるこのD2フィールドを前に攻撃を躊躇せざるを得ない。
phalanxは少し考えた後、覚悟を決めたのか、《 スクランブル・チェンジ 》を絡めて《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚。効果で《爆熱天守 バトライ閣》を呼び出す。《闘将銀河城ハートバーン》によるワンショットは困難と判断し、《爆熱天守 バトライ閣》による大量展開で《Dの博才 サイバーダイスベガス》を乗り越える作戦だ。phalanxの手札には、いざという時の《ボルシャック・ドギラゴン》も控えている。
phalanxの運命を賭けた1度目の攻撃。《爆熱天守 バトライ閣》の効果に加え、《蒼き団長 ドギラゴン剣》による革命チェンジも発動させ、《リュウセイ・ジアース》を盤面に追加する。そして、《爆熱天守 バトライ閣》によって捲れたカードは…………《熱血龍 バトクロス・バトル》! ハズレではないが、残念ながらこのゲームの優劣を左右するカードではなかった。
ひとまず危機を乗り越えたひなた。落ち着いてphalanxの場に並ぶ打点を計算してから、《Dの博才 サイバーダイスベガス》の効果によって《超次元 ガロウズ・ホール》を唱える。リュウセイジアースを手札にバウンスし、次元から《勝利の リュウセイ・カイザー 》を呼び出す。
ここからひなたの反撃が始まる。まずは、phalanx の《蒼き団長 ドギラゴン剣 》のブレイクによって、Sトリガーで《五郎丸コミュニケーション》が発動。ドギラゴン剣をサーチし、次のターンに「団長」を呼び出す準備を整えた。攻撃可能なクリ—チャーがいないphalanxはターンを終了する。
次のターン、ひなたは《ディメンジョン・ゲート》から《単騎連射 マグナム》を手札に加え、そのまま召喚。場の《勝利の リュウセイ・カイザー 》を《蒼き団長 ドギラゴン剣 》に革命チェンジ、効果でマナから《勝利のアパッチウララー》、その効果で再び場に《勝利の リュウセイ・カイザー 》が舞い戻る。ひなたの場には、ダイレクトアタック可能な打点に加え、《単騎連射 マグナム》によるクリーチャーロックの盤面が一瞬にして完成する。
3枚、2枚と次々とphalanxのシールドが割られていく。その中にこの状況を覆せるカードは……存在しなかった。そのまま《勝利のアパッチウララー》でダイレクトアタックが成功。phalanxnの手札には、《単騎連射 マグナム》によって無力となってしまった《ボルシャック・ドギラゴン》が虚しく残るのだった。
winner:ひなた
「有利対面だったので、焦らずミスのないようにプレイしました」と試合を振り返るひなた。そして、早くも後がなくなってしまったphalanxは「《永遠のリュウセイ・カイザー》をキープして、盤面を固めることを狙うべきだった」と試合中の失敗を悔やんだ。一瞬の判断ミスが命取りの「モルトNEXT」と「5cバスター」のマッチアップ。「守りを固めながらカウンターを狙うという」ひなたの冷静なプレイが、彼を勝利へと導いたのだった。
【文/写真 はら】