2020年07月10日

損保会社で大きく違う火災保険料、契約途中で会社変えると不利か?

相次ぐ火災保険料値上げ、火災保険の見直しで費用対効果アップを!



大切な家、家族を育んできたマイホームをいつまでも大切にしていきたい。
そんなマイホームを近隣火災や台風や集中豪雨、地震などの自然災害等から守っていくために火災保険をしっかりかけておきたい。
しかし、保険なので無駄なコストは省きたい。費用対効果の視点で火災保険を効果のある形で維持していきたい。
この記事が、そんな方にお役に立てれば幸いです。




目   次


・来年1月、大手損保4社が火災保険料再度値上げへ

・今後も大規模自然災害が続けば、火災保険料の値上げは続くものと予想される

・保険会社によって火災保険料に大きな差があるって驚きですね!

・保険内容の見直しと損保会社比較による乗り換えで保険料の効率化を!

・長期契約していた場合、損保会社を変えたり保険内容を変えると不利にならないか?との不安はさほど必要ありません。

・今の契約の保険料が高いか安いかは条件を同じにして他社比較するしか把握できない!

・損保会社比較は、比較専門会社の活用が欠かせません!

・損保会社及び保険内容の見直し、切り替えのタイミング







来年1月、大手損保4社が火災保険料再度値上げへ


記録的な大雨による九州の悲惨な大規模水害救援活動が続く中、今朝の日経に「損保大手4社が来年1月6〜8%値上げ」と記事が掲載されました。

今回の災害とは直接関係はなく、18年の台風21号や西日本豪雨による自然災害で1.5兆円の保険金支払いを受けたものとのことです。



火災保険料6〜8%上げ 損保大手4社 災害多発、支払い増 日経 7月8日朝刊

損害保険大手4社(東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険)が2021年1月から住宅向けの火災保険料を全国平均で6〜8%程度引き上げる。18年度に台風21号や西日本豪雨などの災害が多発し、自然災害への保険金支払いが全体で過去最高の1.5兆円超に達したことを反映する。

19年度も台風や豪雨の自然災害は多発しており、保険金支払いも約1.2兆円と過去2番目の大きさだったが21年1月の保険料の引き上げには含んでいない。





昨年10月にも6〜7%、15年にも2〜4%の値上げが実施されており一気に連続して保険料の値上げが実施されるようになってきております。


今後も大規模自然災害が続けば、火災保険料の値上げは続くものと予想される


温暖化の気候変動で今後も台風や集中豪雨、地震などによる大規模自然災害が続けば損保会社の経営圧迫にもなり、値上げは続くものと思われます。

保険の性質上、災害給付が保険料に跳ね返ることは、やむを得ないと考えますが、やはり家計への負担増は痛いものです。


保険会社によって火災保険料に大きな差があるって驚きですね!


損保会社によって保険料は大きく異なります。

同じ建物、同じ補償内容、同一地域と同じ条件でも各社の見積もりを取ると保険料に大きな違いがあります。

また、同じ地域でも保険会社によって水害や地震などの保険リスク設定方法が異なるので保険料も各社で違いがあります。

(参考)「値上げ続く火災保険!火災保険を点検見直し価値を高めよう!」





保険内容の見直しと損保会社比較による乗り換えで保険料の効率化を!


従って、現在の保険契約について補償内容の見直しと同時に他社比較等を通じて保険料の検証をし、必要なら他社への乗り換えも検討してみることが保険料の効率化を図る上で必要なことだと考えます。

恐らく大抵の場合、当初のなりゆきで契約した損保会社とずっと契約更新されている方がほとんどではないかと思います。

しかし、同じ物件、同じ補償内容であっても各社によって保険料に大きな違いがあれば、一昔前の非常に安い火災保険料時代であるならいざ知らず、地球温暖化による異常気象がもたらす大規模自然災害の多発、さらには大規模地震災害等により保険料は高騰化している中で、見直しする価値は大きいくなっています。

従って、永年付き合ってきた損保会社との付き合いに特別な関係があれば別ですが、そうでなければ、一度、火災保険の内容見直しと保険会社比較をされることをおすすめします。

(参考)「 貴方は火災保険で損していませんか?そのチェックポイント



長期契約していた場合、損保会社を変えたり保険内容を変えると不利にならないか?との不安はさほど必要ありません。


損保会社を変えると、今の保険会社に支払った保険料は、長期契約で高い割引率適用を受けたので違約金的なものを差し引かれて損するのではないかと心配されがちですが、契約を解約すれば支払い済みの保険料の内、未経過部分については、決められた返戻率により返戻金が戻るルールになっています。

従って、高い割引率適用だからと言って違約金的な性格のものはなく決められた返戻率によって残余期間分の保険料は戻ります。

一括払い保険料×未経過料率(経過年月に応じた割合)


但し、 安い保険料時代に設定した長期契約の場合、その後の値上げで高騰化した後の保険切り替えは得策でない場合があることも留意しておく必要があります。

契約更改期日が近い場合は、値上げ前に契約内容の見直しと乗り換えを検討されることをおすすめします!



今の契約の保険料が高いか安いかは条件を同じにして他社比較するしか把握できない!

同一基準で保険契約した場合に果たして保険料が高くなるか安くなるかは実際に比較してみないとわかりませんが、比較してみると結構開きがあることに気づかされます。

なお、比較は、補償内容を同一レベルにして比較することが大切ですが、基本補償で比較して出た結果でその損保会社が全てにおいて保険料が安いとは限りません。

例えば、基本補償のレベルで圧倒的に保険料が割安であっても、「水災」や「風災」を補償などを加えて比較すると全く逆転してしまう保険会社もあります。

従って、基本補償が割安だからと損保会社を決めてしまうと、「水災」や「風災」補償をプラスした場合に高い選択になってしまいかねません。必ず、全て保障内容を同一とした上で比較して判断してください。



損保会社比較は、比較専門会社の活用が欠かせません!


専門会社は各損保会社の代理店も兼ねているのが普通で、全ての提携(代理店契約)損保会社とオンラインで結ばれていて、即座にデーター比較ができるようになっています。

従って、まずは、比較専門会社(各損保の代理店も請け負う)を活用して比較検討されることをおすすめします。

なお、地震保険は各社間での保険料には違いはありませんが、帰る場合は地震保険も同時に変えられるほうが良いと思います。

(参考)「 貴方に合った火災保険を選ぶには専門家を利用するのが一番です!


損保会社及び保険内容の見直し、切り替えのタイミング

安い保険料時代に設定した長期契約の場合、その後の値上げで高騰化した後の保険切り替えは得策でない場合があることも留意しておく必要があります。

契約更改期日が近い場合は、値上げ前に契約内容の見直しと乗り換えを検討されることをおすすめします!

一般的には、見直しや切り替えのタイミングは、満期を迎える時期、増改築やリフォームで保険カバー範囲が変わる時、補償内容を変えたい時、家族構成が変化して保険金や補償内容を見直したい時などが必然的に見直すタイミングになりますが、保険料が気になるときに検討することも、保険料高騰化時代においては必要と思われます。



補足:地震保険も重要です!水害も地震が起因の場合は、火災保険の「水災」では補償されません

⇒「 あなたの火災保険は大丈夫?地震が起因の被害(含火災)は火災保険に適用されない!


比較専門会社の利用が一般的となっています。まずは、今の保険のチェックを!













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