地球温暖化による台風や豪雨、地震活動の活発化などで火災保険や地震保険は値上げが続いており、この10月から約5%の値上げが実施されますが、この傾向はさらに強まっていくと予想されています。
このため、万一に備えての火災保険及び地震保険は、今後さらに家計費に占める割合が高くなって生計費の負担増につながっていくことが予想されます。
従って、生計費への負担増が懸念される火災保険及び地震保険を掛けるにあたって、後悔や損をしないよう火災保険や地震保険の管理に注視していくことが必要になってきています。
このため、今後の火災保険や地震保険で留意していくべきポイントをいくつか挙げてみました。ご参考になれば幸いです。
?損をしない火災保険・地震保険の留意点?
1、火災保険の他社比較が重要
地震保険は、損保会社によって保険料率に差がないため、自宅にとって最適な損保会社選びは、結局、「火災保険」の比較で吟味することになります。
火災保険は、同一物件で同一条件であっても、各社の政策や地域などに対する考え方などの違いから差がでます。従って、あなたの物件についての各社の比較をもとどの損保会社が有利であるか、見直しの時期には調べることが重要です。
比較する場合は、最寄りの「保険の窓口」などの店頭や、ネットの「無料サイト」などが活用できます。
2、契約期間は長いほど、また、保険料支払いは小刻みよりも一括が割安
火災保険や地震保険は、契約期間が長いほど割安になります。火災保険の契約期間は、地震や台風、豪雨による大規模な自然災害の多発により2015年より、それまでの35年を最長とする保険期間が最長10年に大幅に短縮されました。
このため、現在は、火災保険は10年、地震保険は5年が最長となっています。保険期間は、この最長に設定することをおすすめします。
そのことによって年々の保険料値上げの影響が受けにくくなるメリットもあります。
また、保険料支払いも一括が割安になります。但し、確定申告などの税金面では年払いが適用されます。
3、万一に備えては、「水災」「風災」及び「地震保険」は必須
地球温暖化による台風や竜巻などの強風や線状降水帯などによる集中豪雨と洪水、地殻変動による地震多発などから、今後も自然災害リスクは地域や場所を選ばず高まっています。
従って、 火災保険においては、「水災」と「風災」を補償対象にすることが、万一の備えに欠かせません。
また、 地震が起因した火災や洪水などで被った建物などの被害は火災保険では一切補償されないため、地震保険はこれからは欠かせない備えといえます。
4、請求漏れで損をしないこと
台風や豪雨などの災害時ばかりでなく、強風や大雨などで建物に損壊があった場合は、当然火災保険の補償対象でありますが、建物に大きな損壊がなくても、雨漏りやドア・窓の損傷、調理台やテレビの故障、建物に付帯するエアコンの室外機や風呂の給湯器、門や塀、倉庫や車庫などに損害があった場合は、火災保険(地震が起因の時は地震保険)の補償が受けられます。
従って、自宅において自然災害(強風、大雨、浸水、地震)がもとでこれらの火災保険の対象物に損傷を被った場合は、請求可能かを判断し請求漏れがないよう注意を払う必要があります。
大きな被害でなければ保険請求の対象にならないとの先入観は払しょくしましょう!
5、あなたの今の世帯状況や見通しから保険は適正か?過重ではないか?
例えば、今お住いの自宅を購入したのが30年前だとすると、世帯構成の変化から家族による建物の使用状況などは大きく変わっている可能性があります。
購入時は子育て世代であり、万一に備えて、家族が路頭に迷わないよう最大限の補償を必要と考え、保険金をセットしたと思います。
しかし、現在は、子育てを終え夫婦二人だけの住処となり、かつ、貴方は、会社をリタイヤ間近になっているかも知れません。
このような状況の場合、火災保険や地震保険の保険金(今と同じ広さの建物を立て直す=再調達価額)は、30年前と同じように必要と考えるべきでしょうか?
つまり、万一の火災や地震で貴方の自宅が全焼または全壊したと想定した場合、今と同様の広さや構造の建物が必要とするのかを考えるべきかも知れません。
しかも、貴方が会社をリタイヤして年金生活に入るような年代であれば、年金2000万円問題ではありませんが、老後生活を第一にして年々の保険料軽減を優先させるべきか、万一に備えて現在の家と同規模の家の建てなおしを想定して保険金を相変わらずマックスに設定すべきかを判断しなければなりません。
最終的には、皆さんの様々な状況によって判断されることになりますが、こういったことも考えて火災保険の保険金額をいくらにするかを決めれば「納得のいく保険料負担」となると思います。
要は、もし万一全焼した場合、立て直すための資金(保険金)はどの程度あれば良いかを今の生活実態から将来を見通し判断されて適正な保険金額を決めるのが適正な決め方でないかと思います。(あくまでも私見です)
以上、火災保険や地震保険で損や後悔をしないための留意点を整理しました。ご参考になれば幸いです。
なお、関連する下記記事もご参考になれば幸いです。
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