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 2012年アメリカ滞在日誌 目次
初心者の渡米決意とその苦悩!
1日目 -韓国一泊-
2日目 -アメリカ上陸-
3日目 -初クラブ体験-
4日目 -チャイナタウンと夜遊び-
5日目 -アメリカでの買い物-
7日目 -DC内サイクリング-
9日目 -スミソニアン博物館を廻る-
10日目 -ジャズバーの楽しみ方-
11日目 -アメリカ人とは-
12日目 -National Gallery of Art-
13日目 -美術館三昧-
14日目 -アメリカのテレビ番組-
15日目 -Washington DCの治安-
16日目 -チップという文化-
17日目 -DCのフリーマーケット-
18日目 -ホームパーティー-
19日目 -食材と物価-
20日目 -アメリカの魚介類-
21日目 -郵便に挑戦!-
22日目 -のんびり散歩-
23日目 -The U.S. National Archives-
24日目 -DCの窓口Union Station-
25、26日目 -Opening Ceremony-
27日目 -NewYork散歩-【動画あり】
28、29日目 -中だるみ-
30日目 -教会でクラシック演奏会-
アメリカ滞在1ヶ月目決算公開
31,32日目 -連日の野外ステージ-
33,34日目 -アメリカでのオーダーの仕方-
35,36日目 -アメリカンのノリ-
37,38日目 -Waterfrontで音楽と花火-【動画あり】
39日目 -お気に入りのジャズバー-
40,41日目 -ニューヨークで食べるラーメン-
42日目 -NewYorkでちょっとしたトラブル-【動画あり】
43日目 -ケネディセンター-
44日目-何気ない日常の風景-
45日目 -日本文化が好きなアメリカ人たち-【動画あり】
46日目 -モダンダンスの楽しみ方-
47日目 -National Geographic Museum-
48日目 -Old Post Office Pavilion-
49日目 -治安の悪いAnacostia地区-
50日目 -Jefferson Memorial-
51日目 -DCのクールスポット-
52日目【前半】 -Maine Avenue Fish Market-
52日目【後半】 -アングラな雰囲気のパーティー-
53日目 -馴染みの店-
54日目 -アメリカ人のサービス-
55日目【前半】 -遠かった自由の女神-
55日目【後半】 -NewYorkのラーメンとトイザらス-
56日目 -Spy city cafeとSpy Museum-
57日目 -National Museum of Crime & Punishment-
58日目【前半】 -フリーメイソンとワシントンDC-
58日目【後半】 -2012年DC桜祭り最後のステージ-
59日目 -ぐうたら日誌-
60日目 -Navy Museumで戦争について考える-
アメリカ滞在2ヶ月目決算公開
61日目 -美しい教会 National Cathedral-
62日目 -Newseumで報道について学ぶ-
63日目 -Newseumの3Dシアター-
64日目 -National Aquarium-
65日目 -アメリカの政治の中枢Capitol-
66日目 -メキシカンの祝日-
68日目【前半】 -NewYorkのカレー屋と日系美容院-
68日目【後半】 -Little ItalyのVincent'sとHigh Line Park-
69日目 -ついに来た海外トラブル-
70日目 -蝋人形館でセレブと握手-
71日目 -Rock creek parkで森林浴-
72日目 -Dumbarton Oaks Museum--
73日目 -無原罪の御宿りの聖母教会-
74日目 -Franciscan Monasteryとアフロ音楽の殿堂Howard Theatre-
75日目 -本場のバスケを観戦-
76日目 -Adams Morganぶらり夜散歩-
77日目 -The Phillips Collection-
78日目 -オバマも食べに来たBen's Chili Bowl-
79日目 -クラシック鑑賞-
80日目 -アメリカナマズの味-
81日目 -U streetのライブハウス-
82日目 -ジャズレストランBohemian Cavern-
83日目 -DCのFord's TheatreとNYのジャズレストランBlue Note-
84日目 -National Academy of Sciences-
85日目 -Prince George Plazaで買う、日本で馴染みのない食材たち-
86日目 -サルサパーティーに飛び入り参加-
87日目 -George TownのBlues Alley-
88日目 -National Memorial day 2012-
89日目 -Goodbye DC、ただいま日本-
アメリカ滞在3ヶ月決算公開

16日目 -チップという文化-

日誌より抜粋
今日は総じて微妙な日だった。まず朝から霧が立ち込めていた。
なにか嫌な予感がするので、とりあえず予防線として
Aaronに「週末クラブ行かない?」と誘っておく。...
こちらに来てから一度も雨になったことがないので、
なぜか油断して薄着で出かけてしまった。

とりあえず Holocaust Museum に行ってみる。
ネットのレビューでは「一度は行くべき」と書いてあったので来てみたのだが、
まずアジア人が一人もいない。

なんていうか、アメリカの敵国だった国の人が来る場所じゃない感じだ。
ストア行ったら旧日本軍のプロパガンダ特集本が売ってるし・・・。

その日はナチスの特集をやっていたのだが、どうも入場券を買わないと入れないようだ。
下調べしたつもりだったのだが、そんなこと書いてあったっけ。

まぁいい。それ以前に場違いな日本人がいる物珍しさからか周りの目線がすごい来る。
「一度は行くべき」ってレビュー、英語で書いてあったっけ。
なんか違うと思いそそくさと出る。

次に Freer Sackler Gallery of Smithsonian を見つける。
雨も強くなってきたので入る。
それにしても関係ないが本当にアメリカ人って傘ささないんだな・・・。

そこはなかなか面白くて、アジア圏やアフリカ、エジプトなど、
あっちで言う神秘的?な美術品が展示されていた。
中でも気になったのが、日本史で習ったことのある 狩野派の掛け軸 が数点あったことだ。

なんだかおどろおどろしい絵だなと思い説明文を見ると Kano の文字。
こんななんだー!とじっくり見てしまった。授業で習ったものを実物で見てしまった感動。
そこでちょっと心を持ち直し、一旦家に戻ることにする。雨は止み始めていた。

Aaronから返事あったかなとfacebookを見ると、「日曜行こう」と返事が来ている!
とりあえず週末に少し色が付いたぞと喜びつつ、
今日は金曜なのに夜がもったいないなと一人でクラブに出かけてみる。
下調べし、Jamesにも情報を聞いていざ出発。

・・・ない。ずっと歩いていたらおっさんに声をかけられる。

「どっか行きたいのか?」
「Fur Nightclub知らない?」
「ついてきなよ、他になにか質問は?」

すでに警戒はしているが、こっちも実際困っている。無下に断らずに場所だけ聞こう。

「この先を行ったところだよ。それで、なにか食いたいんだけど。」・・・来た。
「ah... tip?
「ya ya cheap ,4 or 5dollers」・・・聞き間違えされたが、まぁいいか。

あまり長く一緒にいるともっとねだられる。
「5 dollers,Thanks.」矢継ぎ早に礼を言いながら離れ、教わった道を行く。

あ、クラブに着いた・・・けどここibyzaじゃん!
俺が行きたかったのFur Nightclubなんだけど!
でも行く前に見た地図だとここらへんで合ってるな・・・。

おっさんには「Fur!えふ!ゆー!あーる!」って言ったんだが。
まいっかibyzaで。

そこはNE地区ということでここに行くまでにすでに治安の悪さがちらほら見える。
大声で歌を歌いながら歩くおばさん、それに悪口を吹っかけ口論になる若い女性たち。
帰りの電車代恵んでと言ってくるおばさん、なんでもござれだ。

うわーとか思いながら列に並んだのだが、またこれもひどい。
後ろで男たちがナンパしていてすんごいうるさい。

女の子たちがスパニッシュかなにかの言葉で遊んでいたらそれに絡んだようだ。
そのまま流れるように一人の男が他の人に絡みだす。こいつらすでに酔っているようだ。

セクハラしたりアフロに喧嘩吹っかけたり、白人なのはわかるが
どうも純粋なアメリカ人ではなさそう。

仲間内でもいちゃいちゃと「俺たち仲良しだよな兄弟!」とか言ってたと思うと
いつのまに喧嘩し始め、うわーと思っていると、
またいつのまに仲直りして「さっきのは冗談だよな兄弟!」とか言っている。
いやさっき目がマジだったじゃん・・・。

そいつらの 「bro!bro!homey!homey!」 とうるさいのを聞きながら前を見たら、
門番がIDをチェックしている。
ここで気づいたのだが、そういえばいつもの癖で
パスポートのコピー持ってきちゃったけど、これ駄目だよね。

とりあえず今まで1時間くらい並んだのがもったいないので最後まで並んでみる。
門番に聞く。

「駄目です」

ですよねー。
ということでそのままおとなしく今日は帰った。
(暴れて漏れなく周りに迷惑かけていた白人たちは、意外と俺にはなにもしてこなかった。
ただでさえ見かけないアジアンに絡んだところで、
逆になにかされそうでめんどくさがったのだろうか。)


追記
Holocaust Museumは日本人向けじゃないかもしれないです。
ただFreer Sackler Gallery of Smithsonianはいろんな文化圏の
郷土文化財などが展示されてあるので、そういうのが好きな人は
見に行くのもいいかもしれないです。

狩野派の絵画などはたしかその時の特集だったので、
見に行く際はあらかじめなんの特集をしているか調べておく方が無難です。

アメリカでは 一般人でも、こっちが観光客とわかればチップを吹っ掛けてくる人 がたまにいます。
もちろん善意で、チップなしでいろいろ教えてくれる一般人の方が圧倒的に多いですけど。

お金に困ってそう、もしくは身なりがしっかりしてない人などには、
「道を教えてあげるよ」なんて言われても 「No,thank you」で回避した方が無難 かもしれません。

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