なにぶん、Windowsストアから下ろしたアプリしか使えない。Windows8と同じスタート画面になっているものの、機能には相当な制限がかけられているわけです。
もし実際にWindowsRTを使おうとすると、ブラウザとOfficeを使って仕事できるやり方を確立しないと苦しいでしょう。
Surfaceは「買わない理由がない」を謳い文句に世へ出たというのに、多くの人には実際のところ、「買う理由が無い」機種になってしまいました。だからこそSurfaceはSurfaceProとして、通常のWindows8を入れたパソコンを出さねばならないわけです。
結局Surfaceは赤字になってしまいましたし、WindowkisRT機は私の知る限り、4機種しかありません。私の知らないところで若干あるかもしれませんが、私の知る範囲は4機種のみ。
ASUSのVIVO Tab、NECのLavie Y、そしてSurfaceRTとSurface2です。
Surface2はそこそこ評判は良かったようですが、おそらく良い評価を出している人はWindowsRTの特性を理解していて、かつRT機でも仕事ができる方法を確立できている人でしょう。おそらく、今までXP〜Windows7機を使っていた方からすると満足の行く仕上がりにはなっていないはずです。
だからこそacerはRTに手を出すのを止めてしまいましたし、一般メーカーも手を引いてしまいました。
では、WindowsRTは果たして何がいけなかったのでしょうか。それを今回は考察してみます。
Windowsストアが日本向けになっていない
最大の要因がコレだと思います。
ここでそもそもWindowsRTの目的を考えてみましょう。
MicrosoftはiOS向けのiTunes、AndroidのGooglePlayのような、消費者を囲い込む戦略が欲しかったのです。だからこそ、タブレット用OSにはOfficeを標準搭載し、Windowsストアのみでダウンロードさせるという囲い込みをしたかった。
ところが、いざ蓋を開けてみると良いアプリがなかなかありません。
Windowsストアでアプリを探しますと、それなりにアプリは揃っています。ただ、説明文が全部英語のアプリがかなりあります。
要は、そうしたアプリは日本向けには作られていないのです。

上のキャプチャをご覧ください。実に約半数が英語で説明が書かれています。
詰まる所、もともと英語圏(主に米国)向けに開発されているアプリが多いということになります。
パッと見で、日本人向けのアプリが少ないのです。
とは言え、Windowsストアにアプリをリリースするのはかなり二の足を踏みたくなるのが開発者の実情でしょう。
そもそもストアに出して売れる可能性が薄い。iTunesやGooglePlayと比べても、外れる確率のが高いと考えてしまうわけです。
ではなぜ外れそうなイメージが湧くのか。
おそらくですが、ヒントは画面サイズと支払方法にあります。
次回の記事ではここから、Windowsストアにあまりアプリが出回らない要素を探ってみたいと思います。
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