ファンタスティック・フォー(2015): 兎おっさん、映画を観る

2016年07月31日

ファンタスティック・フォー(2015)

2005年と2007年に作られた 「ファンタスティック・フォー」 のリブート版です。

まずマーベルコミックが原作なので、 「アベンジャーズ」 に合流するの！？
と思ってしまいますが、複雑な事情がありまして・・・

まずリブート前の 「ファンタスティック・フォー」 も今回の映画も20世紀FOXが制作しました。
これはディズニーがマーベル買収前に映画化権を獲得したために、現在も制作出来る理由です。

ここが複雑で 「X-MEN」 もマーベル原作の20世紀FOXの映画でして、
20世紀FOXが持っている権利は「ミュータント」なんですよね。
そのためにマーベルスタジオが「これはミュータントではない！」という設定でキャラクターを
登場させれば自分たちの映画に出せるみたいです。
例が 「アベンジャーズ　エイジ・オブ・ウルトロン」 に出たクイック・シルバーとスカーレット・ウィッチですね。
本編では突然変異のミュータントではなく、改造人間って設定でしたので。

色々事情がありますが、ようするにしばらくは 「ファンタスティック・フォー」 は
マーベル・シネマティック・ユニバースには合流できそうもないということで。

そして今回のリブート版 「ファンタスティック・フォー」 ですが、予告やキャッチコピーで
「アベンジャーズ」 と同じ世界なんだなと誤解させるようにしてますねｗ
ちょっと本国で評判が悪かったので、日本の配給会社も必死だったのかもしれません。

リブート版ですが、かなり前回の映画とは違うテイストにしたのは良いと思います。
主人公たちの年齢もかなり若くし、そして「ナード感（オタク）」もかなり上がっています。
そこは好感が持てましたよ。しかし・・・しかし・・・良かったのは設定だけでした！

どうやら監督とスタジオがかなり揉めたらしく、いざ本編を見てみると驚くことばかりです。
まず予告にあった場面がほとんどないんですよ！少しカットなら普通にありますが、
ここまでないとほとんど詐欺映画じゃないかと・・・

ここからも大変だったんだなと分かりますが、100分という良い感じの上映時間なのに、
中身の配分が変なんですよ。　特殊能力を身につけるまでが長い！！
そしてヒーロー映画らしくないバトル展開・・・ヴィランの登場の遅さ！仲間との連携！
よく分からないうちに映画が終わってしまいました・・・
特にベンとの友情をもっと描いてほしかったな～
若手でフレッシュに面白く出来たはずなのに、本当に勿体ないですね

たぶんこれはTVドラマが一番良かったのでは？12話くらいでゆっくり作ってほしかったです。

リブート版ってあまりに早く作られてしまうと、こちらが混乱してしまいますよね。
そして始めたなら最後まで作っていただきたい・・・特に 「アメイジング・スパイダーマン」 あなただよ！！

10点中・・・6点！！

お読みいただきありがとうございました。兎おっさん