クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ]
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どうも、松浦由香です
さて、今回は、被害者であるルーベンスについて考えようと思う。
ルーベンスという男をいかに悪者にして、殺人が起こってもしようがないと思わせるか。
ただ、どうしてこういう意地悪な人が多いのかと不思議に思う(笑)
まぁ、そうでなければ、殺されないだろうということなんだろう。
だからこそ、昨今の無差別という殺人に理解できずに悩むんだろうなぁ。
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この漫画大好き。本で収集しようか未だに悩んでいる。
買ってないんか—いって話ですが……
この主人公がとある犯人(ネタバレになるので、セリフだけそんなようなことを言っていた、として引用します)から、「なぜ人を殺してはいけないのか?」と聞かれた時の回答です。
「人を殺してはいけないなどと法律で決まっていないけれど、人殺しをしなくてもいいから人を殺さないんだ」
つまり、人を殺す必要が無いから。というもので、なるほどね。確かに大きな理由だ。
ここでは、「ルーベンスはひどい悪い奴で、殺すしかなかったのだ」という「理由」をつけることができる。
だから、ルーベンスはひどく悪い奴にしなくてはいけないのだ。
見ている側、読者、視聴者などなどが、みな一様に「ルーベンスは悪い奴で、殺されてもしようがない」と思わせなければけない。
じゃぁ、「ひどく悪い奴」とはいったいどんな奴なのだろう?
原作では、横暴で、いんぎんで、他人の功績を横取りした男だった。他人を信じず(まぁ、自分が人を裏切っているからね)高圧的に人を押さえつけようとする。
だけど、こんなこと、多少、自分も経験がある。
「どうしてできないよ?」と子供に言ったり、旦那に言ったり、部下に言ったり、いろいろいろいろ
それでも「殺されずに」いるのは、よほどひどくはないのだろう(笑)
嫌な奴を書くのはなかなか疲れる。
基本偽善的で他人によく見られたい欲求のある私なので、
こんなひどい人は、ちょっと。という感想をもらいたくないのだ。
ひどい奴=ひどい奴を書ける人=私
という公式が成り立ちそうで。
だが、それを気にしていては、ルーベンスという男のひどい悪役が際立たない。
私が見た悪役の中でこれは嫌だという癖がある。
「ダークナイト」に出てきた「ジョーカー」が、舌打ちをしながらしゃべるんだが、
あれが、ひどく癪に障る。と同時に、恐怖を感じる。
あの吹き替え、大塚芳忠さんだったなぁ。うまかったなぁ。怖かったし……
そういう癖を織り交ぜ、人にイラつきを与え、その人を凝視せず、斜に見てしまう。
そういう雰囲気も欲しいよね。
横柄なのだから、胸を張るよりは、出っ張った腹を突き出し、いや、せり出し。
くちゃくちゃと何かを噛んでいるような音をたてながら話す。
だから、元気ですか?というセリフも、「げんちぃですか」という……、文字起こしができねぇ。
まぁ、そういうふうなイラッとする瞬間が、たびたびある人
人をとにかく指さしたり、無関係に指で机を叩いて威嚇したり、
貧乏ゆすりを大げさにするとかも、ちょと嫌がらせ? と思える。
いや、そういう症候群の人が居るけれど、そうではなく、相手が不快だという顔を見て、
大袈裟に、更に、強く行動する。という人ね。
そして、相手を、「おい、お前」と呼ぶ。
「お前」……「貴様」「てめぇ」……「お前」だな
強い立場にいる事柄相手を委縮させる。
大富豪と使用人にするか、ドラマのように、社長と部下にするか。
どちらにしても、金と地位にものを言わせなければいけないので、
頭は確かにいいのだろう。
性格は人を信じず、人を見下し、優位に立ちたい。
人を蹴落とすことに快楽を覚えるのは、実は人に捨てられたくないという裏返し?
金や、力で相手を抑え込んでいれば、寂しくないと本気で思っているから?
愛情不足なのかもしれない。
そうなると、奥さんは優しく従順な人である方がいい、母親は、彼を見捨てている。
だから、妻には従順で、ずっと側にいるような人を選ぶ。
弟は、彼に性格に似ているが、まだ、母親の愛情を受けていたのか、
ルーベンスほど人に対して高圧的ではない。しかし、気性が激しいのはそっくり。
彼に従わされている秘書(ドラマでは研究者)は気弱で、内向的。だが、怒りをうちに貯め込み、
いつか、大きく爆発させかねない人。
うん、長くなったので、次回は、この秘書の性格を掘り下げよう
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