【新品】復讐の女神 早川書房 アガサ・クリスティー/著 乾信一郎/訳
価格: 990円
(2021/3/15 12:43時点)
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どうも、梅ゆかり母さんです。
今週は、アガサ・クリスティ—の「復讐の女神」です。
ミス・マープルシリーズで、ジェラルディンさんの最後のドラマです。
原作を読んでいないので、そのままドラマの感想となります。
あらすじを探したのですが、最適なものがなかったので、私が……
ミスマープルのもとに、故人となったラフィール氏から手紙が届き
「ネメシスとなってほしい」という。
故人が用意したパズルのピースによって、ミスマープルは、甥のレイモンド(はじめて見たよ)
と一緒にバスツアーに参加する。
そこで集められたのは、怪しげな人々。
ラフィールの息子マイケルの恋人だったヴェリティの死因を探ってほしいということに気づく。
誰が彼女を殺し、なぜ殺さなければいけなかったのか?
というだいたいこんな感じでしょうか?
今回のドラマでとにかくはなしよりも何よりも喜んだのは、
大塚芳忠さんと、雨蘭咲木子さんですよ!
もうテンション上がります。
芳忠さんが甥のレイモンド役だったのには、かなり動揺しました。
え? 芳忠さんラスボスじゃない?(笑)
やっぱり、芳忠さんは最後裏切るラスボスがいいです(おいおい)
さて、声優さん話は置いておいて、
このドラマの感想をあれこれ見ましたが、どの方も、このドラマにある
「愛」
に感傷的でした。
愛しているからこそ行われたことを、愛をもってネメシスが動く。
いろんな話しがひしめき合っている話しでしたね。
親子愛
夫婦愛
恋愛
慈悲愛
許容愛
そういう言葉があるか解らないけれども
とにかく、この話ではすべてが、愛のため。愛したからこそ起こった悲しい話でした。
とはいえよくある話だとは思いますよ。
ただ、この話に、より情緒的に揺さぶられるのは、
戦争というもので、そして、以前は敵だった、ドイツ軍人の登場です。
人を憎むには11年の歳月は彼を、彼の国を許したのでしょうが、
それでも、刻まれた憎悪や、悪感はなかなか彼を許せない。
彼が何のために来たのか、
いや、そもそもなぜ我々は集められたのか?
一枚の写真から動揺する人々。
そこで、雨蘭咲木子さんの甲高いヒステリックなセリフ
イラッとする(笑)
もうねぇ、雨蘭咲木子さんのあのヒステリックな役は本当の絶妙で、
もう、いちいちイライラする。だからこそ、軽薄で、頭の軽そうな女役が似合う。
チャラチャラしていて、軽そうなもの言い。そのくせ、何でも知っていたりするから、
女って怖い
ラストで犯人が勿論わかるのですが、
その場所よ(笑)
ネメシス。ネメシス。
荘厳な、厳粛だった場所で、下された正義。
結果はどうであれ、きれいな風景にそぐわない事件。
愛もまた、きれいな風景にそぐわないものなのかもしれない。
と考えさせられる。
愛がきれいだとは言えないのよ。
と、まるでアガサ自身の人生で悟ったものを見た感じがしました。
そして、ジェラルディンさん最後ということもあり、
非情にミスマープルが毒々しく、そして綺麗に映されていたと思います。
どうもこの話は、「カリブ海の秘密」の続編のようで、
でも、ジェラルディンさんではドラマ化されず、次の、ジュリア・マッケンジーさんで映像化されてます。
ですから、ラフィーク氏のくだりにちょっと違和感を感じますが、
でもまぁ、面白く見ましたよ。
ただ……、ミスマープルの家の庭がやたらと広くて、豪華なのが……、
あれ? あんなにでかい庭だった? と思ってしまった。
表の庭ではなく、裏庭なのかな?
どうなんだろう……
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